予防2026年10月12日

世界のがんの8人に1人は感染症が原因(IARC、2026年9月):2024年に230万例。ピロリ菌76万、HPV75万、B型肝炎36万、EBウイルス26万、C型肝炎16万。性行為でうつるウイルスも多く、ワクチンと検査で防げるものが多い

国際がん研究機関(IARC)が2026年9月28日に発表したプレスリリースをもとに、感染症が原因のがんについてまとめました。2024年に世界で新たに見つかったがんのうち、推計230万例(約12%、8人に1人)が感染症によるものでした。いちばん多いのはピロリ菌(76万例)で、HPV(75万例)、B型肝炎ウイルス(36万例)、EBウイルス(26万例)、C型肝炎ウイルス(16万例)が続きます。IARCが調べた12の病原体には、HPV、B型・C型肝炎ウイルス、HIV、カポジ肉腫ヘルペスウイルス、HTLV-1など性行為でうつるものも多くふくまれます。HPVとB型肝炎のワクチン、肝炎やHIVの検査と治療、HPVの検診で、多くは防げるとしています。

目次
  1. 世界のがんの約12%
  2. どの病原体が多い?
  3. 性行為でうつるウイルスも
  4. 防げるがんが多い
  5. まとめ

プレ男がんの8人に1人は感染症が原因って、ニュースで見たよ。本当?

メル美性行為でうつるウイルスも関係あるのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、感染症が原因のがんの話です。世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)が2026年9月28日に発表したプレスリリース「Global burden of cancer attributable to infections in 2024」をもとにまとめました。もとになった研究は、医学誌ランセット・オンコロジーに同じ日に掲載されました。

世界のがんの約12%

IARCによると、2024年に世界で新たに見つかったがんのうち、推計230万例、約12%(8人に1人)が感染症によるものでした。

どの病原体が多い?

IARCは、人にがんを起こすことがわかっている12の病原体について調べました。多かったのは、

病原体 2024年のがん
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ) 約76万例
HPV(ヒトパピローマウイルス) 約75万例
B型肝炎ウイルス 約36万例
EBウイルス 約26万例
C型肝炎ウイルス 約16万例

で、この5つで感染症によるがんのほとんどをしめます。12の病原体には、ほかにカポジ肉腫ヘルペスウイルス、HTLV-1、HIV、メルケル細胞ポリオーマウイルス、いくつかの寄生虫がふくまれます。

2024年に世界で新たに見つかったがんの約12%、230万例が感染症によるものでした。HPVとB型肝炎はワクチンで、肝炎やHIVは検査と治療で防げるものが多いとされています。

性行為でうつるウイルスも

12の病原体には、性行為でうつることがあるウイルスもふくまれます。WHOのファクトシートによると、

HTLV-1も、性行為や母乳でうつるウイルスです(HTLV-1ってどんなウイルス?)。

防げるがんが多い

IARCによると、感染症によるがんの多くは、すでにある対策で防ぐことができます。

ただし、お金や政治、医療の体制の壁のために、世界の多くの地域では十分に使われていないとしています。EBウイルスのように、まだ効果のあるワクチンがないものもあります。

プレ男ワクチンと検査で防げるがんがこんなにあるんだね。HPVワクチンやB型肝炎の検査、自分も確かめてみよう。

HPVワクチンはHPVワクチン、B型肝炎ワクチンはB型肝炎ワクチン、C型肝炎はC型肝炎ってどんな病気?、HPVとがんの世界の数字はHPVが原因のがんは、世界で年69万件(WHO)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. International Agency for Research on Cancer. Global burden of cancer attributable to infections in 2024: One in eight cancers worldwide linked to infections (Press release No. 387, 28 September 2026). https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2026/09/pr387_E.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. World Health Organization. Human papillomavirus and cancer (Fact sheet, 5 March 2024). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/human-papilloma-virus-and-cancer (閲覧日:2026年10月12日)
  3. World Health Organization. Hepatitis B (Fact sheet, 28 July 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/hepatitis-b (閲覧日:2026年10月12日)
  4. World Health Organization. Hepatitis C (Fact sheet, 28 July 2026). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/hepatitis-c (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。