プレイヤーの法律THE RULEBOOK

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会社員の副業は法律で禁止?厚生労働省のガイドラインは裁判例をふまえて「原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当」。会社が制限できるのは、仕事に支障・秘密の漏えい・競業・名誉や信用を損なう場合など。雇われて働く副業は労働時間が通算される(労働基準法38条)。公務員は許可が必要

2026年10月22日 時点

副業をしたいけれど、会社にばれたらクビになる?厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月改定)は、裁判例では労働時間以外の時間をどう使うかは基本的に労働者の自由で、企業が制限できるのは①労務提供上の支障がある、②業務上の秘密が漏えいする、③競業で自社の利益が害される、④自社の名誉や信用を損なう・信頼関係を破壊する場合などとされている、と説明し、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当としています。モデル就業規則も2018年(平成30年)1月に「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」を削除しました。労働基準法38条1項は、事業場(事業主)が異なっても労働時間を通算すると定めています。一方、国家公務員は国家公務員法103条・104条、地方公務員は地方公務員法38条で、営利企業の経営や報酬を得て事業に従事することに許可が必要です。条文とガイドラインの原文で確かめました。

目次
  1. 会社員:原則として認める方向(ガイドライン)
  2. 就業規則にふれたら、すぐ懲戒?
  3. モデル就業規則も変わった
  4. 雇われて働く副業は「労働時間が通算」される
  5. 公務員:許可が必要
  6. 税金と夜のバイト
  7. まとめ

プレ男デート代をかせぎたくて、週末にバーでバイトしようと思うんだ。でも会社員の副業って、法律で禁止されてるんじゃないの?

メル美厚生労働省がガイドラインを出してるよ。会社員と公務員で、ルールがちがうみたい。

今回は、副業・兼業と法律です。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(平成30年1月策定、令和2年9月・令和4年7月改定)と副業・兼業のページ、労働基準法・国家公務員法・地方公務員法の条文(e-Gov法令検索)の原文で確かめました。

この記事は一般的な解説で、法律相談の代わりにはなりません。自分の会社のルールは、まず就業規則を確認してください。

会社員:原則として認める方向(ガイドライン)

会社が制限できる例(ガイドライン)
① 労務提供上の支障がある場合
② 業務上の秘密が漏洩する場合
③ 競業により自社の利益が害される場合
④ 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合

就業規則にふれたら、すぐ懲戒?

モデル就業規則も変わった

プレ男ガイドラインでは原則として認める方向で、会社が制限できるのは仕事に支障があるときなどなんだね。

雇われて働く副業は「労働時間が通算」される

公務員:許可が必要

条文 内容
国家公務員 国家公務員法103条1項 営利企業の役員・顧問・評議員を兼ねること、自ら営利企業を営むことは禁止(人事院の承認を得た場合などを除く)
104条 報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員などを兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣および所轄庁の長の許可が必要
地方公務員 地方公務員法38条1項 任命権者の許可を受けなければ、営利企業の役員などを兼ねる、自ら営利企業を営む、報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事することはできない(一部の非常勤職員を除く)

メル美公務員のバイトは、法律で許可制なんだ。会社員とは大きくちがうね。

副業で雇われて働くときは、本業と副業の労働時間が通算されます(労働基準法38条1項)。働きすぎに気をつけてください。

税金と夜のバイト

まとめ


参考文献

  1. 厚生労働省. 副業・兼業の促進に関するガイドライン(平成30年1月策定、令和2年9月改定、令和4年7月改定). https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000962665.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 厚生労働省. 副業・兼業. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 労働基準法(昭和22年法律第49号)第32条、第38条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049 (閲覧日:2026年10月22日)
  4. 国家公務員法(昭和22年法律第120号)第103条、第104条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000120 (閲覧日:2026年10月22日)
  5. 地方公務員法(昭和25年法律第261号)第38条. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000261 (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。