FOOD & LIFE COMPANIES(スシロー)の強みとは:回転すし「スシロー」が国内667店・海外227店。海外スシローの利益が2倍以上に。2025年9月期は売上収益4,296億円(+19.0%)・営業利益361億円(+54.4%)で過去最高、ROE26.9%
FOOD & LIFE COMPANIES(スシローの運営会社)を、2025年9月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2025年11月7日、東証の適時開示)で分析しました。売上収益4,296億円(+19.0%)、営業利益361億円(+54.4%、営業利益率8.4%)、税引前利益338億円(+56.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益229億円(+56.7%)で過去最高、ROE26.9%、親会社所有者帰属持分比率24.0%。セグメント利益は国内スシロー180億円(+26.7%)、海外スシロー163億円(+126.9%、中国大陸が拡大成長期、マレーシアに進出)、京樽は黒字化。店舗数は国内964・海外234の計1,198。米をはじめとする原材料・エネルギー価格の高騰と人手不足の中での増益。年35円の配当(配当性向17.3%)、2026年9月期は売上収益4,850億円・営業利益405億円・年35円の予想。ゼンショーHD・トリドールHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美スシローの会社って、FOOD & LIFE COMPANIESっていう名前なんだね

プレ男決算短信だと、海外のスシローの利益が2倍以上に増えて、国内とほとんど同じくらいになったんだって
企業分析の連載、265社目はFOOD & LIFE COMPANIES(スシロー)です。2025年9月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2025年11月7日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のゼンショーホールディングスの強みとは・トリドールホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、FOOD & LIFE COMPANIES株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
回転すしの「スシロー」を国内外で展開し、「京樽」、寿司居酒屋の「杉玉」、「回転寿司みさき」などももつ会社
| 項目(IFRS・連結) | 2025年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 4,296億円 | +19.0% |
| 営業利益 | 361億円 | +54.4% |
| 営業利益率 | 8.4% | 前期 6.5% |
| 税引前利益 | 338億円 | +56.0% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 229億円 | +56.7% |
| ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) | 26.9% | 前期 20.1% |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 24.0% | 前期 20.5% |
| 配当 | 年35円(配当性向17.3%) | 前期 30円 |
- 売上・利益とも、過去最高を更新しました
- 外食業界では、米をはじめとする原材料価格やエネルギー価格の高騰、慢性的な人手不足が続いているとしています
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上収益 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| 国内スシロー | キャンペーンやコラボ、「デジロー」を123店に導入 | 2,659億円(+11.6%) | 180億円(+26.7%) |
| 海外スシロー | 中国大陸が拡大成長期、マレーシアに1号店、シンガポール・台湾・香港の販促 | 1,314億円(+42.6%) | 163億円(+126.9%) |
| 京樽 | EC販売の強化と不採算店舗の整理 | 235億円(−1.9%) | 1億円(前期は損失) |
| 店舗数(2025年9月末) | 店舗数 |
|---|---|
| 国内:スシロー | 667店 |
| 国内:京樽 | 100店 |
| 国内:杉玉 | 95店 |
| 国内:みさき・三崎丸 | 87店 |
| 海外:スシロー | 227店(1年で55店を出店) |
| 合計 | 1,198店 |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 海外スシローの成長
- 海外スシローは、立地を選んで出店し、売上収益が+42.6%、セグメント利益が2倍以上になりました。中国大陸の事業は「拡大成長期に入った」としています
② 国内の集客の工夫
- コラボやキャンペーン、デジタルで回転レーンの楽しさを再現する「デジロー」などで、国内スシローも増益でした
③ 高いROE
- ROEは26.9%です
4. 弱み・リスク
① 原材料と人手不足
- 米をはじめとする原材料価格やエネルギー価格の高騰、慢性的な人手不足が続いているとしています
② 為替
- 会社は、想定以上の円安の長期化による物価上昇で、先行き不透明な状況としています
③ 自己資本の比率
- 親会社所有者帰属持分比率は24.0%です
5. ライバルとの比較
回転すしを手がける外食の会社と並べます。会計基準と決算期、利益の指標が違うので、おおまかな比較です。
| F&LC(2025年9月期) | ゼンショーHD(2026年3月期) | トリドールHD(2026年3月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 4,296億円(+19.0%) | 1兆2,641億円(+11.2%) | 2,787億円(+3.9%) |
| 利益 | 361億円(営業) | 814億円(営業) | 215億円(事業利益) |
| 利益率 | 8.4% | 6.4% | 7.7% |
| ROE | 26.9% | 15.8% | 2.6% |
- ゼンショーの回転寿司「はま寿司」の事業は、売上高3,203億円・営業利益268億円でした(→ゼンショーホールディングスの強みとは)。丸亀製麺はトリドールホールディングスの強みとは、ファミリーレストランはすかいらーくホールディングスの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
F&LCの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年9月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 国内スシローのセグメント利益 | 180億円 | 決算短信(セグメント別の経営成績) |
| 海外スシローのセグメント利益 | 163億円 | 決算短信(セグメント別の経営成績) |
| 海外スシローの店舗数 | 227店 | 決算短信(業態別店舗数) |
| 会社の業績予想 | 2026年9月期 売上収益4,850億円、営業利益405億円、当期利益240億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年35円、2026年9月期予想35円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男海外のスシローが、国内と同じくらい稼ぐようになったんだね。お米の値段や人手不足の影響も見ておこう
まとめ
- F&LCは、スシローを中心にした回転すしの会社
- 2025年9月期は売上収益4,296億円・営業利益361億円で過去最高
- 海外スシローの利益は2倍以上、国内とほぼ同じ規模に
- 米などの原材料高と人手不足が続く
- 2026年9月期は営業利益405億円・年35円の予想
参考文献
- FOOD & LIFE COMPANIES. 2025年9月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2025年11月7日). https://www2.jpx.co.jp/disc/35630/140120251106590279.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ゼンショーホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/75500/140120260512525178.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- トリドールホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/33970/140120260514534640.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。