すかいらーくホールディングスの強みとは:ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・資さんなどのファミリーレストランを3,111店。2025年12月期は既存店売上高107.5%で、売上収益4,578億円(+14.1%)・事業利益330億円(+36.0%)
すかいらーくホールディングスを、2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日、東証の適時開示)で分析しました。売上収益4,578億円(+14.1%)、事業利益330億円(+36.0%、会社が重視する指標)、営業利益300億円(+23.9%)、親会社の所有者に帰属する当期利益167億円(+19.9%)、ROE9.3%、親会社所有者帰属持分比率36.2%。既存店売上高は107.5%で、客数・客単価とも伸長。売上総利益率は66.7%(−0.7ポイント)。新規出店77店(国内59、海外18)、店舗数3,111。事業は「レストラン事業」の1セグメント。年22円の配当(配当性向29.9%)、2026年12月期は売上収益4,900億円・事業利益360億円・年26円の予想。ゼンショーHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美すかいらーくって、ガストの会社だよね

プレ男決算短信だと、バーミヤンやしゃぶ葉、資さんうどんもあって、全部で3,111店もあるんだって。お客さんの数も1人あたりの金額も増えたみたい
企業分析の連載、261社目はすかいらーくホールディングスです。2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のゼンショーホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、すかいらーくホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、ステーキガスト、資さんなどのレストランを展開する会社。台湾・マレーシアにも出店
| 項目(IFRS・連結) | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 4,578億円 | +14.1% |
| 事業利益(会社が重視する指標) | 330億円 | +36.0% |
| 事業利益率 | 7.2% | 前期 6.0% |
| 営業利益 | 300億円 | +23.9% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 167億円 | +19.9% |
| ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) | 9.3% | 前期 8.3% |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 36.2% | 前期 36.8% |
| 配当 | 年22円(配当性向29.9%) | 前期 18.5円 |
- 事業利益は、売上収益から売上原価と販売費・一般管理費を引いた、会社独自の利益の指標です
- 既存店売上高は107.5%で、客数と客単価がともに伸びました
2. 何で稼いでいるか
事業は「レストラン事業」の1つのセグメントにまとめています。
| 項目 | 2025年12月期 |
|---|---|
| 既存店売上高 | 前年比107.5% |
| 売上総利益率 | 66.7%(−0.7ポイント) |
| 新規出店 | 77店(国内59、海外18) |
| 業態転換 | 36店 |
| 閉店 | 48店 |
| 店舗改装 | 223店 |
| 期末の店舗数 | 3,111店 |
- 国内の出店は「しゃぶ葉」19店、「ガスト」14店、「資さんうどん」9店などです
- 海外は、台湾で12店、マレーシアで6店を出店しました
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 客数と客単価の両方の伸び
- 低価格の小皿料理と、高付加価値のメニューの両方を用意し、公式アプリの「ダイナミッククーポン」などで販促の効果を高めたとしています。客数・客単価とも伸びました
② 店舗の生産性
- マネジャーへの権限委譲、業績連動のインセンティブ、単日バイトのしくみ「スポットクルー」、DXでの片付け時間の短縮などで、店舗の生産性を上げたとしています。販売費・一般管理費の売上収益に対する比率は大きく下がりました
③ 多くのブランドと M&A
- 2024年10月に資さん、2025年1月にマレーシアのしゃぶしゃぶ店の会社をグループに加えました
4. 弱み・リスク
① 原材料費の高騰
- 値上げや原価低減で抑えたものの、売上総利益率は0.7ポイント下がりました
② 消費者の節約志向
- 会社は、実質賃金の減少傾向で、消費者の選別眼が厳しさを増したとしています
③ 閉店にともなう損失
- 48店の閉店で、のれんの除却損12億円をその他の営業費用に計上しました
5. ライバルとの比較
外食のゼンショーホールディングスと並べます。会計基準(すかいらーくはIFRS)と決算期、利益の指標が違うので、おおまかな比較です。
| すかいらーくHD(2025年12月期) | ゼンショーHD(2026年3月期) | |
|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 4,578億円(+14.1%) | 1兆2,641億円(+11.2%) |
| 利益 | 330億円(事業利益) | 814億円(営業利益) |
| 利益率 | 7.2% | 6.4% |
| ROE | 9.3% | 15.8% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 36.2% | 35.5% |
| 店舗数 | 3,111店 | 14,947店 |
- ゼンショーのくわしい中身はゼンショーホールディングスの強みとはへ。外食事業をもつ食品会社はハウス食品グループ本社の強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
すかいらーくHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年12月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 既存店売上高 | 107.5% | 決算短信(経営成績の概況) |
| 事業利益 | 330億円 | 決算短信のサマリー |
| 売上総利益率 | 66.7% | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2026年12月期 売上収益4,900億円、事業利益360億円、当期利益195億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年22円、2026年12月期予想26円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男お客さんの数も単価も増えて、利益が大きく伸びたんだね。原材料の値上がりにどこまで対応できるかも見ておこう
ハンバーガーの会社は日本マクドナルドホールディングスの強みとはも参考にしてください。
まとめ
- すかいらーくHDは、ガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・資さんなどのレストランを3,111店展開する会社
- 2025年12月期は売上収益4,578億円(+14.1%)、事業利益330億円(+36.0%)
- 既存店売上高は107.5%、客数・客単価とも伸びた
- 売上総利益率は原材料高で0.7ポイント低下
- 2026年12月期は事業利益360億円・年26円の予想
参考文献
- すかいらーくホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/31970/140120260213559441.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ゼンショーホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/75500/140120260512525178.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。