日本マクドナルドホールディングスの強みとは:全国3,025店の約77%がフランチャイズ。2025年12月期は既存店売上高+5.7%で41四半期連続の増加、全店売上8,886億円は過去最高、営業利益533億円(+10.9%)
日本マクドナルドホールディングスを、2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月6日、東証の適時開示)で分析しました。売上高4,166億円(+2.7%)、営業利益533億円(+10.9%、営業利益率12.8%)、経常利益521億円(+9.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益339億円(+6.1%)、ROE12.7%、自己資本比率77.0%。直営店とフランチャイズ店の合計売上高(システムワイドセールス)は過去最高の8,886億円、既存店売上高は+5.7%で2015年10〜12月期から41四半期連続の増加。店舗数3,025(直営705、フランチャイズ2,320)、新規出店120・閉店83。売上高は直営売上2,701億円とフランチャイズ収入1,465億円。ハンバーガーレストラン事業の単一セグメント。年56円の配当(配当性向22.0%)、2026年12月期は直営店のFC移行で売上高4,055億円(−2.7%)、営業利益545億円、年64円の予想。すかいらーくHD・ゼンショーHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美マクドナルドって、ずっと売上が伸びているの?

プレ男決算短信だと、既存のお店の売上が41四半期連続で増えているんだって。お店の多くはフランチャイズみたい
企業分析の連載、271社目は日本マクドナルドホールディングスです。2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月6日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のすかいらーくホールディングスの強みとは・ゼンショーホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、日本マクドナルドホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
日本でハンバーガーレストラン「マクドナルド」を直営とフランチャイズで展開する会社。事業はハンバーガーレストラン事業のひとつだけ
| 項目(日本基準・連結) | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,166億円 | +2.7% |
| 営業利益 | 533億円 | +10.9% |
| 営業利益率 | 12.8% | 前期 11.8% |
| 経常利益 | 521億円 | +9.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 339億円 | +6.1% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 12.7% | 前期 13.3% |
| 自己資本比率 | 77.0% | 前期 75.1% |
| 配当 | 年56円(配当性向22.0%) | 前期 49円 |
- 既存店売上高は+5.7%で、2015年10〜12月期から41四半期連続の増加です(既存店は開店から13か月以上の店)
- 直営店とフランチャイズ店の合計売上高(システムワイドセールス)は、過去最高の8,886億円でした
2. 何で稼いでいるか
| 売上の内訳 | 2025年12月期 | 前期 |
|---|---|---|
| 直営売上高 | 2,701億円 | 2,735億円 |
| フランチャイズ収入 | 1,465億円 | 1,320億円 |
| 売上高合計 | 4,166億円 | 4,055億円 |
| 店舗数(2025年12月末) | 店舗数 |
|---|---|
| 直営店 | 705店 |
| フランチャイズ店 | 2,320店 |
| 合計 | 3,025店(出店120・閉店83) |
- 店舗の約77%がフランチャイズです(計算値)
- 直営店の売上原価率は88.6%(材料費37.3%、労務費25.7%)で、前期から0.4ポイント下がりました
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 長く続く既存店の伸び
- 既存店売上高は41四半期連続で増えています
② フランチャイズの拡大
- フランチャイズ収入は1年で145億円増えました。会社は、地域に根差したフランチャイズビジネスの強化・拡大を戦略にしています
③ 高い利益率と厚い財務
- 営業利益率は12.8%、自己資本比率は77.0%です。会社は、営業利益率13%、ROE11%以上を財務目標にしています
4. 弱み・リスク
① 材料費などのコスト
- 会社は、材料費を中心とした店舗運営コストの上昇が続くと見込んでいます
② 2026年12月期は減収の予想
- 直営店のフランチャイズへの移行の影響で、2026年12月期の売上高は4,055億円(−2.7%)の予想です。営業利益は545億円(+2.3%)の予想です
③ 単一の事業
- 事業はハンバーガーレストラン事業のひとつです
5. ライバルとの比較
外食の会社と並べます。会計基準と決算期、利益の指標が違うので、おおまかな比較です。
| 日本マクドナルドHD(2025年12月期) | すかいらーくHD(2025年12月期) | ゼンショーHD(2026年3月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 4,166億円(+2.7%) | 4,578億円(+14.1%) | 1兆2,641億円(+11.2%) |
| 利益 | 533億円(営業) | 330億円(事業利益) | 814億円(営業) |
| 利益率 | 12.8% | 7.2% | 6.4% |
| ROE | 12.7% | 9.3% | 15.8% |
| 店舗数 | 3,025店 | 3,111店 | 14,947店 |
- ファミリーレストランはすかいらーくホールディングスの強みとは、牛丼・回転寿司などはゼンショーホールディングスの強みとは、回転すしはFOOD & LIFE COMPANIES(スシロー)の強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
日本マクドナルドHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年12月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 既存店売上高 | +5.7%(41四半期連続の増加) | 決算短信(経営成績の概況) |
| システムワイドセールス | 8,886億円 | 決算短信(経営成績の概況) |
| フランチャイズ店の数 | 2,320店 | 決算短信(店舗数) |
| 会社の業績予想 | 2026年12月期 売上高4,055億円、営業利益545億円、当期純利益345億円 | 決算短信(次期の見通し) |
| 配当 | 年56円、2026年12月期予想64円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男フランチャイズが増えると、会社の売上高は減っても、お店全体の売上は伸びることがあるんだね
まとめ
- 日本マクドナルドHDは、3,025店の約77%がフランチャイズの会社
- 2025年12月期は営業利益533億円(+10.9%)、営業利益率12.8%
- 既存店は41四半期連続の増加、全店売上は過去最高の8,886億円
- 2026年12月期は直営店のFC移行で売上高は減る予想、営業利益は545億円
- 配当は年56円、2026年12月期は年64円の予想
参考文献
- 日本マクドナルドホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月6日). https://www2.jpx.co.jp/disc/27020/140120260205548971.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- すかいらーくホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/31970/140120260213559441.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ゼンショーホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/75500/140120260512525178.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。