企業分析2026年10月12日

ハウス食品グループ本社の強みとは:カレーのルウなどの「香辛・調味加工食品」がセグメント利益の約58%、壱番屋の外食、米国の大豆・中国のカレーも。2026年3月期は営業利益182億円(−8.8%)、米国事業の減損で純利益74億円

ハウス食品グループ本社を、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日)で分析しました。売上高3,170億円(+0.5%)、営業利益182億円(−8.8%、事業コストの上昇)、経常利益195億円(−8.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益74億円(−41.1%、米国のキーストーンナチュラルホールディングスののれんなどの減損)、ROE2.5%、自己資本比率67.0%。セグメント利益は香辛・調味加工食品128億円(+0.2%、価格改定後に下期に回復)、外食(壱番屋)34億円(−6.0%)、海外食品34億円(+10.4%、中国カレーが増収増益、米国大豆は減収減益)、健康食品15億円(−37.4%)、その他食品関連9億円。年70円の配当(配当性向87.8%)、2027年3月期は営業利益185億円・当期純利益170億円・年100円の予想。キッコーマン・カルビーとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美ハウス食品って、カレーのルウの会社だよね

プレ男決算短信だと、外食の壱番屋や、アメリカの大豆、中国のカレーの事業もあるんだって。2026年3月期はアメリカの事業で大きな減損があったみたい

企業分析の連載、239社目はハウス食品グループ本社です。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日)で確認しました。比較には、この連載のキッコーマンの強みとは・カルビーの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ハウス食品グループ本社株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめるものではなく、健康食品の効果についてはふれません。

1. ひとことで言うと

カレーやシチューのルウなどの「香辛・調味加工食品」を中心に、健康食品、米国・中国・タイなどの海外食品、壱番屋などの外食をもつ食品の会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 3,170億円 +0.5%
営業利益 182億円 −8.8%
営業利益率 5.8% 前期 6.3%
経常利益 195億円 −8.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 74億円 −41.1%
ROE(自己資本当期純利益率) 2.5% 前期 4.3%
自己資本比率 67.0% 前期 67.3%
配当 年70円(配当性向87.8%) 前期 48円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 主な動き(決算短信の記載) 売上高 営業利益
香辛・調味加工食品 価格改定のあと上期は数量が落ちたが、下期に回復。ルウカレー・ルウシチューの販売が回復 1,321億円(+0.6%) 128億円(+0.2%)
外食 壱番屋の国内事業の価格改定などで増収、食材・人件費・物流費の上昇で減益 655億円(+7.4%) 34億円(−6.0%)
海外食品 中国カレーは増収増益、米国大豆は減収減益、タイの飲料は増益 634億円(+1.6%) 34億円(+10.4%)
健康食品 原材料価格などの高騰で減益 169億円(−1.1%) 15億円(−37.4%)
その他食品関連 — 501億円(−8.0%) 9億円(−26.7%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 家庭用の定番商品

② 外食と海外

③ 価値の連鎖(VC)への集中

4. 弱み・リスク

① 米国事業

② コストの上昇

③ 低いROE

5. ライバルとの比較

食品の会社と並べます。会計基準(キッコーマンはIFRS)と利益の指標が違うので、おおまかな比較です。3社とも2026年3月期です。

ハウス食品G本社 キッコーマン カルビー
売上高(売上収益) 3,170億円(+0.5%) 7,455億円(+5.2%) 3,402億円(+5.5%)
利益 182億円(営業) 795億円(事業利益) 262億円(営業)
利益率 5.8% 10.7% 7.7%
ROE 2.5% 11.5% 8.3%
自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 67.0% 74.6% 64.3%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ハウス食品グループ本社の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
香辛・調味加工食品の営業利益 128億円 決算短信(セグメント別)
米国大豆事業の動き 減収減益、減損 決算短信(海外食品事業)
減損損失 83億円 決算短信(連結損益計算書)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高3,225億円、営業利益185億円、当期純利益170億円 決算短信のサマリー
配当 年70円、2027年3月期予想100円 決算短信

プレ男カレーのルウは値上げのあとも持ち直したんだね。アメリカの事業の立て直しと、増配の予想も見ておこう

外食の会社はゼンショーホールディングスの強みとは・すかいらーくホールディングスの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. ハウス食品グループ本社. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日). https://housefoods-group.com/newsrelease/pdf/260511_kessan.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. キッコーマン. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年4月24日). https://www.kikkoman.com/jp/ir/assets/tan202603.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. カルビー. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/22290/140120260513530401.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。