東証の市場区分(プライム・スタンダード・グロース)とは:2022年4月4日にスタート。市場ごとに上場を続けるための基準があり、プライムは流通株式時価総額100億円以上・流通株式比率35%以上など。グロースの時価総額基準は2030年3月から「上場5年後に100億円以上」へ
東京証券取引所の市場区分を、日本取引所グループ(JPX)「市場区分見直しの概要」「上場維持基準(プライム市場/スタンダード市場/グロース市場)」「上場会社数」のページでまとめました。2022年4月4日に、プライム・スタンダード・グロースの3つの市場区分が始まりました。プライムは多くの機関投資家の投資対象になりうる規模とより高いガバナンス水準、スタンダードは一定の時価総額と基本的なガバナンス水準、グロースは高い成長可能性がある一方で事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場です。上場維持基準は、プライムが株主数800人以上・流通株式時価総額100億円以上・流通株式比率35%以上・1日平均売買代金0.2億円以上など、スタンダードが400人以上・10億円以上・25%以上など、グロースが150人以上・5億円以上・25%以上と、上場10年経過後の時価総額40億円以上(2030年3月1日から上場5年経過後100億円以上に見直し)。2026年10月9日時点の上場会社数はプライム1,546社、スタンダード1,551社、グロース594社。

プレ男「東証プライム上場」って会社の紹介でよく見るけど、スタンダードやグロースと何が違うの?

メル美プライムのほうが「えらい」ってこと? 投資するときに気にしたほうがいいのかな
今回は、東京証券取引所の市場区分です。日本取引所グループ(JPX)の「市場区分見直しの概要」「上場維持基準」(市場ごと)「上場会社数」のページで確認しました。
この記事はしくみの説明です。特定の市場や会社の株の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
3つの市場区分
- 2022年4月4日に、「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」の3つの市場区分が始まりました
| 市場 | コンセプト(JPXの説明から) | 上場会社数(2026年10月9日時点) |
|---|---|---|
| プライム | 多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)と、より高いガバナンス水準を持ち、投資家との建設的な対話を中心に、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向け | 1,546社 |
| スタンダード | 公開された市場の投資対象として一定の時価総額(流動性)と、上場企業としての基本的なガバナンス水準を持ち、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向け | 1,551社 |
| グロース | 高い成長可能性を実現するための事業計画とその進み具合を適時・適切に開示し、一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向け | 594社 |
- このほか、プロの投資家向けのTOKYO PRO Market(192社)があり、合計は3,883社です

メル美「えらい順」じゃなくて、会社の大きさや成長の段階に合わせた市場なのね
上場を続けるための基準(上場維持基準)
上場している会社は、市場ごとの上場維持基準を満たし続ける必要があります。
| 項目 | プライム | スタンダード | グロース |
|---|---|---|---|
| 株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
| 流通株式数 | 2万単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 |
| 流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
| 流通株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 |
| 売買 | 1日平均売買代金0.2億円以上 | 月平均売買高10単位以上 | 月平均売買高10単位以上 |
| 時価総額 | ー | ー | 40億円以上(上場10年経過後から) |
| 純資産の額 | 正であること | 正であること | 正であること |
- 流通株式は、ざっくり言うと、大株主や役員などが持つ株を除いた、市場で売買されやすい株のことです
- グロースの時価総額の基準は、2030年3月1日から「100億円以上(上場5年経過後から適用)」に見直しされます
基準を満たさないと
- 市場区分の始まりのときは、選んだ市場の基準を満たしていない会社でも、基準に適合するための計画と進み具合を出して改善に取り組めば、経過措置として緩和された基準が適用されました
- 基準を満たせない状態が続くと、上場廃止になることがあります(→上場廃止になったら株はどうなる?)
投資家が気をつけたいこと
- グロース市場は、JPX自身が「事業実績の観点から相対的にリスクが高い」企業向けと説明しています。新規上場の株(→IPO(新規上場株)のしくみ)も多く、値動きが大きいことがあります
- どの市場でも、会社ごとの業績と開示を見ることが基本です(→適時開示(TDnet)の見方)
- 市場区分の見直しをきっかけに、TOPIXも段階的に見直されています(→TOPIX(東証株価指数)のしくみ)

プレ男プライムだから安心、グロースだから危ない、って決めつけないで、会社ごとに確かめるのが大事なんだね
東証全体の時価総額の動きは東証の時価総額は1,400兆円台も参考にしてください。
まとめ
- 東証は2022年4月4日からプライム・スタンダード・グロースの3市場
- プライムは規模とガバナンス、スタンダードは基本的な水準、グロースは成長性(リスクは相対的に高い)
- 上場を続けるには上場維持基準(株主数・流通株式時価総額・流通株式比率など)を満たす必要がある
- グロースの時価総額基準は2030年3月から「上場5年後に100億円以上」
- 2026年10月9日時点で、プライム1,546社、スタンダード1,551社、グロース594社
参考文献
- 日本取引所グループ. 市場区分見直しの概要. https://www.jpx.co.jp/equities/improvements/market-structure/01.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 上場維持基準(プライム市場). https://www.jpx.co.jp/equities/listing/continue/outline/01.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 上場維持基準(スタンダード市場). https://www.jpx.co.jp/equities/listing/continue/outline/02.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 上場維持基準(グロース市場). https://www.jpx.co.jp/equities/listing/continue/outline/03.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本取引所グループ. 上場会社数・上場株式数. https://www.jpx.co.jp/listing/co/index.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。