物語コーポレーションの強みとは:「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「ゆず庵」を直営とフランチャイズで919店。2026年6月期は売上高1,517億円(+22.4%)・営業利益121億円(+31.4%)、ROE20.0%
物語コーポレーションを、2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日)で分析しました。売上高1,517億円(+22.4%)、営業利益121億円(+31.4%、営業利益率8.0%)、経常利益121億円(+34.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益87億円(+42.0%)、ROE20.0%、自己資本比率54.1%。国内既存店の売上高は直営+5.0%・FC+3.3%。直営の売上高は焼肉696億円(+12.8%)、ゆず庵256億円(+23.8%)、ラーメン251億円(+15.2%)、専門店・新業態94億円、FCのロイヤルティなど78億円。国内63店・海外59店を出店し、店舗数919(直営548、FC260、海外111)。都市型価格の導入などの価格改定と、配膳ロボットなどの店舗DX。年43円の配当(配当性向18.9%)、2027年6月期は売上高1,731億円・営業利益139億円・年46円の予想。すかいらーくHD・トリドールHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美焼肉きんぐって、物語コーポレーションのお店なんだね

プレ男決算短信だと、丸源ラーメンやゆず庵もあって、売上が1年で2割以上増えたんだって
企業分析の連載、267社目は物語コーポレーションです。2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日)で確認しました。比較には、この連載のすかいらーくホールディングスの強みとは・トリドールホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、物語コーポレーション株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」「お好み焼本舗」などの外食店を、直営とフランチャイズで展開する会社。中国などの海外にも出店
| 項目(日本基準・連結) | 2026年6月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,517億円 | +22.4% |
| 営業利益 | 121億円 | +31.4% |
| 営業利益率 | 8.0% | 前期 7.4% |
| 経常利益 | 121億円 | +34.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 87億円 | +42.0% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 20.0% | 前期 17.7% |
| 自己資本比率 | 54.1% | 前期 54.3% |
| 配当 | 年43円(配当性向18.9%) | 前期 36円 |
- 国内既存店の売上高は、直営店で+5.0%、フランチャイズ店で+3.3%でした(既存店は開店から18か月以上の国内の店)
- 事業は単一セグメントで、カテゴリー別に説明しています
2. 何で稼いでいるか
| カテゴリー | 2026年6月期の売上高(決算短信の記載) | 店舗数(2026年6月末) |
|---|---|---|
| 焼肉(焼肉きんぐなど) | 直営696億円(+12.8%) | 369店(直営238・FC131) |
| ゆず庵 | 直営256億円(+23.8%) | 116店(直営99・FC17) |
| ラーメン(丸源ラーメンなど) | 直営251億円(+15.2%) | 251店(直営143・FC108) |
| 専門店・新業態 | 直営94億円(+20.2%) | 72店 |
| フランチャイズ(ロイヤルティ・加盟金など) | 78億円(+6.3%) | 260店 |
| 海外 | — | 111店 |
| 合計 | 1,517億円 | 919店 |
- 売上高の約46%が焼肉の直営店です(計算値)
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 主力ブランドの磨きこみ
- 『焼肉きんぐ』『丸源ラーメン』『ゆず庵』の主力ブランドで、看板商品の磨きこみ、期間限定フェア、改装、テレビCMなどを続けています
② 業態をつくる力
- 焼肉ファストカジュアルの『焼きたてのかるび』、カフェの『果実屋珈琲』、うどんの『肉讃岐 もっちりうどん源次郎』など、新しい業態を育てています
③ 価格改定と店舗DX
- 都市型価格の導入などの価格改定と、新型の特急レーン、配膳ロボットなどの店舗DXに投資を続けています
4. 弱み・リスク
① 運営コストの上昇
- 会社は、原材料価格や人件費をはじめとする運営コストの上昇が続いているとしています
② 消費者の節約志向
- 物価高騰による消費者の節約志向が続いているとしています
③ 海外事業の拡大
- 中国・シンガポール・台湾・タイなどへの出店や、米国の鉄板焼きレストランのグループ化(2026年4月)など、海外を広げています。海外の店舗は111店です
5. ライバルとの比較
外食の会社と並べます。会計基準と決算期、利益の指標が違うので、おおまかな比較です。
| 物語コーポ(2026年6月期) | すかいらーくHD(2025年12月期) | トリドールHD(2026年3月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 1,517億円(+22.4%) | 4,578億円(+14.1%) | 2,787億円(+3.9%) |
| 利益 | 121億円(営業) | 330億円(事業利益) | 215億円(事業利益) |
| 利益率 | 8.0% | 7.2% | 7.7% |
| ROE | 20.0% | 9.3% | 2.6% |
| 店舗数 | 919店 | 3,111店 | 2,102店 |
- ファミリーレストランはすかいらーくホールディングスの強みとは、丸亀製麺はトリドールホールディングスの強みとは、すき家やはま寿司はゼンショーホールディングスの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
物語コーポの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年6月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 国内既存店の売上高 | 直営+5.0%・FC+3.3% | 決算短信(経営成績の概況) |
| 焼肉カテゴリーの売上高(直営) | 696億円 | 決算短信(カテゴリー別) |
| 店舗数(出店) | 919店(国内63・海外59を出店) | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年6月期 売上高1,731億円、営業利益139億円、当期純利益88億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年43円、2027年6月期予想46円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美焼肉きんぐが大きな柱なのね。新しい業態や海外がどこまで育つかも見ておきたいな
まとめ
- 物語コーポレーションは、焼肉きんぐ・丸源ラーメン・ゆず庵などの外食の会社
- 2026年6月期は売上高1,517億円(+22.4%)、営業利益121億円(+31.4%)
- ROE20.0%、国内既存店は直営+5.0%
- 売上の約46%が焼肉の直営店
- 2027年6月期は営業利益139億円・年46円の予想
参考文献
- 物語コーポレーション. 2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月10日). https://www.monogatari.co.jp/wp-content/uploads/2026/08/20260810_tanshin.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- すかいらーくホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/31970/140120260213559441.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- トリドールホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/33970/140120260514534640.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。