ノジマの強みとは:利益がいちばん大きいのは携帯電話のキャリアショップ。家電専門店、プロバイダの@nifty、パソコンのVAIOも。2026年3月期は売上高9,828億円(+15.2%)、営業利益581億円(+20.1%)で過去最高
ノジマを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月7日)で分析しました。売上高9,828億円(+15.2%)、営業利益581億円(+20.1%、営業利益率5.9%)、経常利益623億円(+21.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益389億円(+20.6%)、EBITDA866億円で、売上高と営業利益は過去最高。ROE17.5%、自己資本比率40.8%。セグメントの経常利益はキャリアショップ運営269億円(売上高3,970億円)、デジタル家電専門店運営205億円(3,399億円)、インターネット55億円(@nifty・セシール)、プロダクト49億円(VAIO、売上高+278.5%)、メディア16億円、海外11億円。店舗数1,293(デジタル家電専門店240、キャリアショップ896など)。マネースクエアを売却。2025年10月に1株を3株に分割、2027年3月期は売上高1兆円・営業利益590億円・年20円の配当予想。エディオン・ケーズHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男ノジマって家電量販店だよね。家電でいちばんもうけているの?

メル美決算短信だと、利益がいちばん大きいのは携帯電話のキャリアショップなんだって。パソコンのVAIOやプロバイダの@niftyもグループにあるみたい
企業分析の連載、277社目はノジマです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月7日)で確認しました。比較には、この連載のエディオンの強みとは・ケーズホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ノジマ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
家電専門店と携帯電話のキャリアショップを運営し、プロバイダ・パソコンメーカー・衛星放送などもグループにもつ会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,828億円(過去最高) | +15.2% |
| 営業利益 | 581億円(過去最高) | +20.1% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 5.9% | 前期 5.7% |
| 経常利益 | 623億円 | +21.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 389億円 | +20.6% |
| EBITDA(会社の定義) | 866億円 | +16.6% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 17.5% | 前期 17.2% |
| 自己資本比率 | 40.8% | 前期 32.4% |
- 2025年10月11日に、1株を3株に分割しました。分割を考えない場合の1株あたりの年間配当金は53円です
2. 何で稼いでいるか
セグメントは、経常利益の大きい順に並んでいます。
| セグメント | 主な中身(決算短信の記載) | 売上高 | 経常利益 |
|---|---|---|---|
| キャリアショップ運営 | 携帯電話のキャリアショップ896店など | 3,970億円(+8.0%) | 269億円(+40.0%) |
| デジタル家電専門店運営 | 家電専門店240店。AI搭載パソコンや美容家電が好調 | 3,399億円(+12.5%) | 205億円(+2.1%) |
| インターネット | プロバイダの@nifty、通販のセシール | 729億円(+3.6%) | 55億円(−10.9%) |
| プロダクト | パソコンのVAIO | 670億円(+278.5%) | 49億円(+478.8%) |
| メディア | 衛星放送のAXN・アニマックス、ストリート | 250億円(+106.6%) | 16億円(−14.9%) |
| 海外 | シンガポール・マレーシアなど115店 | 867億円(+6.5%) | 11億円(+14.6%) |
| 金融 | 2025年8月にマネースクエアを売却 | 19億円 | 4億円 |
- 経常利益は、キャリアショップが家電専門店より大きい結果です
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① キャリアショップの利益
- キャリアショップ運営事業の経常利益は+40.0%で、売上高と経常利益は過去最高でした
② いろいろな事業
- 家電・携帯電話の販売のほか、プロバイダ・パソコン・衛星放送・通販の会社をグループにもっています
③ 高いROE
- ROEは17.5%です
4. 弱み・リスク
① パソコンの特需の減速
- プロダクト事業(VAIO)について、会社は、Windows 10のサポート終了にともなう需要は減速傾向にあるとしています。メモリーなどの価格高騰や一部の供給のひっ迫の影響も受けています
② 家電専門店の利益の伸び
- デジタル家電専門店運営事業は、売上高+12.5%に対して、経常利益は+2.1%でした
③ 事業の入れ替え
- 金融事業を売却し、海外ではカンボジア事業の終了を決めるなど、事業の入れ替えが続いています
5. ライバルとの比較
家電量販店の会社と並べます。どれも2026年3月期・日本基準です。ノジマはキャリアショップなどを含むので、おおまかな比較です。
| ノジマ | エディオン | ケーズHD | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,828億円(+15.2%) | 7,937億円(+3.3%) | 7,597億円(+2.9%) |
| 営業利益 | 581億円(+20.1%) | 258億円(+10.2%) | 268億円(+23.0%) |
| 営業利益率 | 5.9% | 3.2% | 3.5% |
| ROE | 17.5% | 6.8% | 5.7% |
| 自己資本比率 | 40.8% | 54.1% | 58.9% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ノジマの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| キャリアショップ運営の経常利益 | 269億円 | 決算短信(セグメント別の状況) |
| デジタル家電専門店運営の経常利益 | 205億円 | 決算短信(セグメント別の状況) |
| プロダクト(VAIO)の売上高 | 670億円 | 決算短信(セグメント別の状況) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高1兆円、営業利益590億円、当期純利益480億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 2027年3月期予想 年20円(株式分割後) | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男家電量販店の会社でも、利益の中心は携帯電話のお店なんだね。株式分割で配当の金額の見え方も変わるから注意しよう
まとめ
- ノジマは、家電専門店とキャリアショップを中心に1,293店を運営
- 2026年3月期は売上高9,828億円、営業利益581億円で過去最高
- 経常利益がいちばん大きいのはキャリアショップ(269億円)
- VAIO・@niftyなどもグループに。ROEは17.5%
- 2027年3月期は売上高1兆円・営業利益590億円の予想
参考文献
- ノジマ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月7日). https://www.nojima.co.jp/wp-content/uploads/2026/05/433f7d22c9b3fcff113ad9e35f4c4e0f.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- エディオン. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日). https://www.edion.co.jp/system/files/ir-library/pdf/ja/2026-05/20260511_ir_1.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ケーズホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/82820/140120260507518592.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。