オープンハウスグループの強みとは:都心の戸建住宅を中心に、マンション・収益不動産・アメリカ不動産・プレサンスコーポレーションをもつ不動産の会社。2025年9月期は営業利益1,459億円(+22.5%)、ROE20.1%
オープンハウスグループを、2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年11月14日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1兆3,365億円(+3.1%)、営業利益1,459億円(+22.5%、営業利益率10.9%)、経常利益1,395億円(+16.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,007億円(+8.3%)、ROE20.1%、自己資本比率38.1%。セグメントの営業利益は、戸建関連695億円(+36.9%、需要の回復と在庫の入替え)、プレサンスコーポレーション287億円(+1.3%)、収益不動産232億円(+31.4%)、その他(アメリカ不動産)157億円(+41.0%)、マンション80億円(−24.5%、用地取得を慎重に)。年178円の配当、2026年9月期は売上高1兆4,850億円・営業利益1,700億円・年188円の予想。飯田グループHD・積水ハウスとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男オープンハウスって、戸建ての会社だよね?

メル美決算短信を見ると、戸建てが売上の半分くらいで、マンションや収益不動産、アメリカの不動産も売っているんだって
企業分析の連載、230社目はオープンハウスグループです。2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年11月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の飯田グループホールディングスの強みとは・積水ハウスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、オープンハウスグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の物件や投資用不動産をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
戸建住宅の「戸建関連事業」を中心に、マンション、事業法人・富裕層向けの収益不動産、アメリカ不動産、近畿圏・東海圏でマンションを販売するプレサンスコーポレーションをもつ不動産の会社
| 項目(日本基準・連結) | 2025年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1兆3,365億円 | +3.1% |
| 営業利益 | 1,459億円 | +22.5% |
| 営業利益率 | 10.9% | 前期 9.2% |
| 経常利益 | 1,395億円 | +16.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,007億円 | +8.3% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 20.1% | 前期 21.1% |
| 自己資本比率 | 38.1% | 前期 36.2% |
| 配当 | 年178円(配当性向20.3%) | 前期 166円 |
- 当期から「メルディア」セグメントを廃止し、ほかのセグメントにまとめました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| 戸建関連 | 展開エリアの戸建住宅の需要の回復、前期の在庫の入替えで売上総利益率が改善 | 6,713億円(+2.8%) | 695億円(+36.9%) |
| プレサンスコーポレーション | 近畿圏・東海・中京圏で投資用・ファミリーマンションを販売 | 2,268億円(+13.2%) | 287億円(+1.3%) |
| 収益不動産 | 事業法人・富裕層向けの賃貸マンション・オフィスビルなど | 2,184億円(−5.9%) | 232億円(+31.4%) |
| その他 | 日本の富裕層の資産分散向けのアメリカ不動産 | 1,511億円(+24.5%) | 157億円(+41.0%) |
| マンション | 用地・資材価格の上昇で用地取得を慎重に | 688億円(−22.9%) | 80億円(−24.5%) |
- 売上高の約50%、セグメントの営業利益の合計1,452億円のうち約48%が戸建関連です(計算値)
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 戸建関連の利益率の改善
- 前期に取り組んだ在庫の入替えが効いて、戸建関連の売上総利益率が改善し、営業利益は+36.9%でした
② 住宅と投資用不動産の組み合わせ
- 会社は、戸建・マンションの「実需不動産」と、収益不動産・アメリカ不動産の「投資不動産」の組み合わせによる経営を掲げています。当期は収益不動産とアメリカ不動産が増益でした
③ 高いROE
- ROEは20.1%です
4. 弱み・リスク
① 用地・資材価格の上昇
- マンションは、用地と資材の価格が大きく上がったため、用地取得を慎重に行い、減収減益でした
② 不動産市況と金利
- 収益不動産・アメリカ不動産は、投資家の需要に左右されます。会社は、金融環境を背景に投資用不動産への高い需要を見込んでいます(→不動産価格指数で見るマンション価格)
③ 営業キャッシュ・フローの減少
- 営業活動によるキャッシュ・フローは295億円で、前期の1,048億円から減りました
5. ライバルとの比較
住宅の会社と並べます。会計基準(飯田はIFRS)と決算期が違うので、おおまかな比較です。
| オープンハウスG(2025年9月期) | 飯田グループHD(2026年3月期) | 積水ハウス(2026年1月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上高(売上収益) | 1兆3,365億円(+3.1%) | 1兆5,089億円(+3.4%) | 4兆1,979億円(+3.4%) |
| 営業利益 | 1,459億円(+22.5%) | 944億円(+17.4%) | 3,414億円(+3.0%) |
| 営業利益率 | 10.9% | 6.3% | 8.1% |
| ROE | 20.1% | 6.3% | 11.3% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 38.1% | 50.8% | 42.7% |
- 戸建分譲の会社は飯田グループホールディングスの強みとは、住宅メーカーは積水ハウスの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
オープンハウスグループの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年9月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 戸建関連の営業利益 | 695億円 | 決算短信(セグメント別の概況) |
| マンション・収益不動産の動き | マンションは減益、収益不動産は増益 | 決算短信(セグメント別の概況) |
| 営業キャッシュ・フロー | 295億円 | 決算短信のサマリー |
| 会社の業績予想 | 2026年9月期 売上高1兆4,850億円、営業利益1,700億円、当期純利益1,120億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年178円、2026年9月期予想188円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美戸建てだけじゃなくて、投資用の不動産でも稼いでいるのね。用地の値上がりの影響も見ておきたいな
まとめ
- オープンハウスグループは、戸建を中心に、マンション・収益不動産・アメリカ不動産などをもつ会社
- 2025年9月期は営業利益1,459億円(+22.5%)、ROE20.1%
- 戸建関連は在庫の入替えで+36.9%の増益
- マンションは用地・資材価格の上昇で減益
- 2026年9月期は営業利益1,700億円・年188円の予想
参考文献
- オープンハウスグループ. 2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年11月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/32880/140120251113501602.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 飯田グループホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/32910/140120260515538214.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 積水ハウス. 2026年1月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月5日). https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/_227230/2025_kessan/t20260305.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。