プライベート・エクイティ2026年10月5日

プライベート・エクイティ(PE)ファンドとは:上場していない会社に投資して、価値を高めて売るファンド。多くは「投資事業有限責任組合」の形。個人が関われる道は限られ、2024年からは公募投信に非上場株を純資産の15%まで組み入れられるように。「プロ向けファンド」の勧誘には要注意

プライベート・エクイティ(PE)ファンドのしくみと、個人が関わるときの注意点を、投資事業有限責任組合契約に関する法律(LPS法)、資産運用業協会(旧投資信託協会)の規則改正の資料、金融庁の「適格機関投資家等特例業者に対する対応を強化!」でまとめました。LPS法では、無限責任組合員(運用する側)と有限責任組合員(出資する側)に分かれ、有限責任組合員の責任は出資額まで。公募投資信託への未上場株式の組入れは、2024年2月15日から原則純資産総額の15%まで可能に。プロ向けの「特例業務」ファンドは、2016年3月1日から一般個人の出資が原則禁止です。

目次
  1. PEファンドとは
  2. 日本のファンドの形:投資事業有限責任組合(LPS)
  3. 個人がPEに関わる道
  4. 注意したいこと
  5. 関連記事
  6. まとめ

プレ男「上場前の会社に投資できる、プロ向けのファンドに特別に入れてあげる」って言われたんだけど!

メル美「プロ向け」なのに、なんで一般の人を誘うの…? しくみから確かめよう

今回は、プライベート・エクイティ(PE)ファンドです。投資事業有限責任組合契約に関する法律(LPS法)(e-Gov法令検索)、資産運用業協会(旧・投資信託協会)の規則改正の資料(令和5年12月21日)、金融庁・証券取引等監視委員会「適格機関投資家等特例業者に対する対応を強化!」(平成28年3月1日)で確認しました。

この記事はしくみと注意点の説明です。特定のファンドや商品をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

PEファンドとは

日本のファンドの形:投資事業有限責任組合(LPS)

日本のPEファンドやVCファンドでよく使われるのが、投資事業有限責任組合です。LPS法は、その目的を「事業者に対する投資事業を行うための組合契約であって、無限責任組合員と有限責任組合員との別を約するもの」の制度をつくり、事業者への円滑な資金供給を進めることとしています(1条)。

無限責任組合員(GP) 有限責任組合員(LP)
役割 ファンドを運営し、投資先を選ぶ お金を出す
責任 組合の債務に連帯して責任を負う 出資の価額を限度として責任を負う(9条2項)

上場株との大きなちがい

上場株・投資信託 PEファンド(一般的な形)
いつ売れる 取引時間中ならいつでも 原則、ファンドの期間(長期)中は途中で引き出しにくい
値段 市場で毎日決まる 市場の値段がない。評価は定期的
最低の出資額 少額から 大きいことが多い
情報の開示 法律で決まった開示 契約による報告

個人がPEに関わる道

① 非上場株を組み入れた公募投資信託(2024年〜)

② プロ向けファンド(特例業務)は、一般個人は原則入れない

メル美「プロ向けに特別に」は、ふつうの個人はそもそも入れないルール。そう言われたら、まず疑っていいんだね

③ そのほか

注意したいこと

関連記事

ネットで少額ずつ非上場株に投資する制度は株式投資型クラウドファンディングへ。

日本のベンチャーキャピタルの投資額はベンチャーキャピタルの投資は2025年度に3,181億円(前年度比−17.4%)も参考にしてください。

国の資金を元手にする投資のしくみは官民ファンドとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. e-Gov法令検索. 投資事業有限責任組合契約に関する法律(平成十年法律第九十号)第1条・第9条. https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000090 (閲覧日:2026年10月5日)
  2. 一般社団法人投資信託協会(現・資産運用業協会). 「投資信託等の運用に関する規則」等の一部改正について(令和5年12月21日). https://www.toushin.or.jp/files/static/502/20231221_gyoumu_pubcom_shiryou1.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
  3. 金融庁・証券取引等監視委員会. 適格機関投資家等特例業者に対する対応を強化!(平成28年3月1日). https://www.fsa.go.jp/ordinary/tekikaku_kyouka/index.html (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。