ポーラ・オルビスホールディングスの強みとは:「POLA」「ORBIS」を基幹ブランドに、「Jurlique」「DECENCIA」「THREE」などをもつ化粧品の会社。2025年12月期は営業利益157億円(+13.6%)、自己資本比率82.3%、配当性向は121.5%
ポーラ・オルビスホールディングスを、2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1,703億円(−0.0%、POLAブランドの減収)、営業利益157億円(+13.6%、費用コントロール)、営業利益率9.2%、経常利益170億円(+5.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益95億円(+2.0%)、ROE5.8%、自己資本比率82.3%。ビューティケア事業は売上高1,641億円・営業利益159億円(+6.2%):POLAは国内・海外とも減収減益(中国などアジアの景気減速)、ORBISは高付加価値スキンケアで増収増益、Jurliqueは減収も損失は改善。不動産事業はポーラ青山ビルディングの稼働で営業利益4億円。年52円の配当(配当性向121.5%)、2026年12月期は営業利益173億円・年52円の予想。資生堂・コーセーとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美ポーラとオルビスって、同じ会社なんだね

プレ男決算短信を見ると、ポーラは中国などで苦戦したけど、オルビスは国内で好調だったんだって
企業分析の連載、227社目はポーラ・オルビスホールディングスです。2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の資生堂の強みとは・コーセーホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ポーラ・オルビスホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめるものでもなく、化粧品の効果についてはふれません。
1. ひとことで言うと
「POLA」「ORBIS」を基幹ブランドに、海外ブランド「Jurlique」、育成ブランド「DECENCIA」「THREE」「FUJIMI」をもつ化粧品などの「ビューティケア事業」の会社。オフィスビルなどの不動産事業も
| 項目(日本基準・連結) | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,703億円 | −0.0% |
| 営業利益 | 157億円 | +13.6% |
| 営業利益率 | 9.2% | 前期 8.1% |
| 経常利益 | 170億円 | +5.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 95億円 | +2.0% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 5.8% | 前期 5.6% |
| 自己資本比率 | 82.3% | 前期 82.2% |
| 配当 | 年52円(配当性向121.5%) | 前期 52円 |
- 売上高は、基幹ブランドのPOLAの減収が影響して横ばいでした。営業利益は、費用のコントロールで増えました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| ビューティケア | 化粧品などの製造・販売。POLAは減収減益、ORBISは増収増益、Jurlique・育成ブランドは損失が改善 | 1,641億円(−0.6%) | 159億円(+6.2%) |
| 不動産 | 都市部のオフィスビル賃貸、ポーラ青山ビルディングの稼働 | 30億円(+36.6%) | 4億円(+447.4%) |
| その他 | ビルメンテナンス | 31億円(+0.9%) | 2億円(−5.8%) |
- 売上高の約96%がビューティケア事業です(計算値)
| ブランド | 2025年12月期の動き(決算短信の記載) |
|---|---|
| POLA | 国内は二次流通向けの出荷抑制などで減収、海外は中国などアジアの景気減速で減収。減収減益 |
| ORBIS | 国内は高付加価値スキンケア製品が好調、海外は中国法人の清算などで減収。増収増益 |
| Jurlique | 豪州・中国とも減収、販管費のコントロールで損失は改善 |
| 育成ブランド | DECENCIAは収益性が向上、THREE・FUJIMIは減収、全体で損失は改善 |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 複数のブランド
- 複数のブランドをもち、2025年12月期はPOLAの減収をORBISの伸びなどで補いました
② ORBISの国内事業
- ORBISは、直販チャネルで顧客の購入単価が上がり、外部チャネルでは顧客との接点の拡大で高い売上成長が続きました
③ とても厚い財務
- 自己資本比率は82.3%です
4. 弱み・リスク
① POLAの伸び悩み
- 基幹ブランドのPOLAは、国内・海外とも前年を下回りました
② 中国・アジアの景気
- POLA・ORBIS・Jurliqueとも、中国を中心としたアジアの景気減速の影響を受けています
③ 配当性向が100%を超える
- 年52円の配当に対し、配当性向は121.5%で、利益を上回る配当を出しています。2026年12月期の予想も配当性向127.8%です(→配当方針の読み方)
5. ライバルとの比較
化粧品の会社と並べます。会計基準(資生堂はIFRS)と利益の指標が違うので、おおまかな比較です。3社とも2025年12月期です。
| ポーラ・オルビスHD | 資生堂 | コーセーHD | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,703億円(−0.0%) | 9,700億円(−2.1%) | 3,302億円(+2.3%) |
| 利益 | 157億円(営業) | 445億円(コア営業) | 185億円(営業) |
| 利益率 | 9.2% | 4.6% | 5.6% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 82.3% | 47.4% | 72.2% |
- ポーラ・オルビスHDは規模は小さいものの、利益率と財務の厚さは3社でいちばん高い水準です(→資生堂の強みとは、コーセーホールディングスの強みとは)。日用品・化粧品の会社は花王の強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ポーラ・オルビスHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年12月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| ビューティケア事業の営業利益 | 159億円 | 決算短信(セグメント利益) |
| POLA・ORBISの動き | POLAは減収減益、ORBISは増収増益 | 決算短信(ビューティケア事業) |
| 配当性向 | 121.5% | 決算短信のサマリー |
| 会社の業績予想 | 2026年12月期 売上高1,730億円、営業利益173億円、当期純利益90億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年52円、2026年12月期予想52円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美財務は厚いけど、利益より多い配当を出しているのね。POLAが持ち直すかも見ておきたいな
まとめ
- ポーラ・オルビスHDは、POLA・ORBISなどのブランドをもつ化粧品の会社
- 2025年12月期は営業利益157億円(+13.6%)、費用のコントロールで増益
- POLAは減収減益、ORBISは増収増益
- 自己資本比率82.3%、配当性向は121.5%
- 2026年12月期は営業利益173億円・年52円の予想
参考文献
- ポーラ・オルビスホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/49270/140120260212558575.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 資生堂. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月10日). https://corp.shiseido.com/jp/ir/pdf/ir20260210_241.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- コーセーホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/49220/140120260212556590.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。