ロマンス詐欺と投資:マッチングアプリやSNSで知り合い、恋愛感情や親しみをもたせてから「一緒に投資しよう」とお金をだまし取る。2025年は5,645件・546.4億円(警察庁)。相手が名乗る職業で最も多いのは「投資家」、暗号資産で送らせる被害が急増
SNS型ロマンス詐欺の手口を、警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年5月22日)でまとめました。SNS型ロマンス詐欺は、SNSなどで対面しないまま交信を重ね、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る詐欺。2025年は認知件数5,645件(前年比+47.6%)、被害額546.4億円(+36.3%)。最初の接触はマッチングアプリ1,846件、Instagram1,288件、Facebook1,049件で約7割、ダイレクトメッセージが9割以上、被害時の連絡はLINEが9割以上。詐称された職業は投資家627件が最多。暗号資産で送らせる形が2,177件(+177.0%)。見分け方と相談先も。

メル美マッチングアプリで知り合った人と毎日LINEしてて、すごく優しいの。まだ会ったことはないけど、「2人の将来のために一緒に投資しよう」って…

プレ男ぼくも、海外で働いてるっていう女の子から「暗号資産でもうける方法を教える」って言われてる…
今回は、ロマンス詐欺と投資です。警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年5月22日)で確認しました。
だまされた人が悪いのではありません。さびしさや、人を信じる気持ちにつけこむのがこの手口です。被害にあっても、恥ずかしがらずに相談してください。
SNS型ロマンス詐欺とは
警察庁は、SNS型ロマンス詐欺を次のように定めています。
- SNSなどを通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭等をだまし取る詐欺
恋愛感情などを入口に、「投資」の名目でお金を出させる手口が目立ちます。
2025年の被害(警察庁)
| 2025年 | 前年比 | |
|---|---|---|
| 認知件数 | 5,645件 | +1,821件(+47.6%) |
| 被害額 | 546.4億円 | +145.5億円(+36.3%) |
- 被害者は、男女とも40代〜60代が多数。男性が3,633件・328.7億円、女性が2,012件・217.7億円で、男性が件数・被害額の約6割
- お金の渡し方は、振込が3,055件(54.1%)、暗号資産を送る形が2,177件(前年比+177.0%)。振込のうち暗号資産交換業者の口座への振込も合わせると、実質的に暗号資産で渡した被害が件数の40.4%、被害額の48.6%
どこで出会う?
| 最初に接触したツール | 件数 |
|---|---|
| マッチングアプリ | 1,846件 |
| 1,288件 | |
| 1,049件 |
- この3つで約7割
- 最初の接触の9割以上がダイレクトメッセージ
- 被害にあったときの連絡ツールは、LINEが5,294件で9割以上
相手は何者を名乗る?
- 名乗った地域は、日本(国内)が3,461件で約6割。東アジア、日本(国外)、東南アジアなど海外を名乗る例もあります
- 名乗った職業は、投資家627件が最多で、会社員507件、会社役員378件。医療関係や芸術・芸能関係もあります

メル美「投資家」を名乗る人がいちばん多いんだ…。まさに今の話だ
見分けるポイント
| こんなときは要注意 | なぜ |
|---|---|
| 会ったことがないのに、恋人や結婚の話が早い | 警察庁の定義のとおり「対面することなく」関係を深めるのが手口 |
| マッチングアプリからすぐLINEに移りたがる | 被害時の連絡の9割以上がLINE |
| 投資・暗号資産の話をしてくる。「2人の将来のため」 | 名乗る職業の最多は「投資家」。投資名目の被害が多い |
| 暗号資産で送ってと言われる | 暗号資産で渡す被害が前年比+177.0% |
| 会おうとすると、仕事・海外・病気などの理由で会えない | 対面しないことが前提の手口 |
| 「誰にも言わないで」 | 相談されると見抜かれるため |
- 相手に紹介された投資アプリやサイトが、金融庁の登録を受けた業者のものか確かめましょう(→SNS型投資詐欺の手口と相談窓口、暗号資産のしくみと交換業者の登録制度)
- 有名人の名前を使った広告から始まる手口は著名人なりすまし広告に注意
相談先
- 警察相談専用電話 #9110(緊急なら110番)
- 金融庁「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」0570-050588(IP電話 03-6206-6066)
- 消費者ホットライン 188
- 家族や友だちに「この人、だいじょうぶかな?」と話してみるだけでも、気づけることがあります
暗号資産のもうけ話の相談の件数と例は暗号資産のもうけ話の相談は年8,000件台も参考にしてください。
まとめ
- 会ったことのない相手が、恋愛感情や親しみをもたせてから投資に誘う
- 2025年は5,645件・546.4億円(警察庁)。男性の被害が約6割
- 入口はマッチングアプリ・Instagram・Facebook、連絡はLINE
- 名乗る職業の最多は投資家。暗号資産で送らせる被害が急増
- お金を出す前に、#9110・金融庁・188へ
参考文献
- 警察庁. 令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)(令和8年5月22日). https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2025.pdf (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。