東海東京フィナンシャル・ホールディングスの強みとは:証券会社のグループ。稼ぎは株式の委託手数料とトレーディング。2026年3月期は株式委託手数料が+36.8%で、当期純利益166億円(+50.0%)。業績予想は出さない
東海東京フィナンシャル・ホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日)で分析しました。営業収益977億円(+13.2%)、純営業収益919億円(+10.5%)、営業利益148億円(+26.2%)、経常利益205億円(+35.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益166億円(+50.0%)、ROE8.8%、自己資本比率12.8%。受入手数料482億円(+17.0%、株式委託手数料198億円は+36.8%)、トレーディング損益381億円(+3.2%、株券等231億円・債券為替等150億円)、金融収支57億円(+10.9%)、販売費・一般管理費771億円(+7.9%)。東証プライムの1日平均売買代金は6兆7,015億円。年50円の配当(記念配当16円を含む、配当性向76.0%)、業績予想と配当予想は相場の影響が大きいとして非開示。松井証券・大和証券グループ本社との比較と、見ておくべき数字も。売買や証券会社の選択をすすめるものではありません。

メル美証券会社って、株価が上がるともうかるの?

プレ男東海東京の決算短信だと、株の売買が増えて、株の手数料が4割近く増えたんだって。でも業績予想は「相場しだいで難しい」として出していないみたい
企業分析の連載、259社目は東海東京フィナンシャル・ホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日)で確認しました。比較には、この連載の松井証券の強みとは・大和証券グループ本社の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の証券会社をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
金融商品取引業(証券業)を主な事業とする証券会社のグループ。株式の売買の委託手数料、投資信託の販売・代行手数料、株式・債券のトレーディングなどで稼ぐ
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 977億円 | +13.2% |
| 純営業収益 | 919億円 | +10.5% |
| 営業利益 | 148億円 | +26.2% |
| 経常利益 | 205億円 | +35.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 166億円 | +50.0% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 8.8% | 前期 6.1% |
| 自己資本比率 | 12.8% | 前期 12.9% |
| 配当 | 年50円(記念配当16円を含む、配当性向76.0%) | 前期 28円 |
- 2026年3月期は、東証プライム市場の1日あたり平均売買代金が6兆7,015億円(前年同期5兆631億円)に増えた環境でした
- 業績予想と配当予想は、業績が相場環境の変動の影響を受けるため、開示していません
2. 何で稼いでいるか
| 収益の項目 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 受入手数料 | 482億円 | +17.0% |
| うち株式委託手数料 | 198億円 | +36.8% |
| うち投資信託の募集・売出しの取扱手数料 | 79億円 | −1.1% |
| うち投資信託の代行手数料 | 84億円 | +14.7% |
| うち保険手数料収入 | 65億円 | +3.6% |
| トレーディング損益 | 381億円 | +3.2% |
| うち株券等 | 231億円 | +6.2% |
| うち債券・為替等 | 150億円 | −1.0% |
| 金融収支 | 57億円 | +10.9% |
- 販売費・一般管理費は771億円(+7.9%)で、人件費が357億円(+8.7%)でした
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 収益の柱が複数ある
- 株式の委託手数料、投資信託・保険の手数料、株式・債券のトレーディングと、いくつもの収益源があります
② 相場の追い風を取り込んだ
- 売買代金の増加で、株式委託手数料は+36.8%でした
③ 増配
- 配当は年28円→50円(記念配当16円を含む)でした
4. 弱み・リスク
① 相場しだいの業績
- 会社自身が、業績は相場環境の変動の影響を受けるとして、業績予想を出していません
② 費用の増加
- 人件費や取引関係費などで、販売費・一般管理費は+7.9%でした
③ 引受の手数料の減少
- 株式の引受け・売出しの手数料は−89.4%(6,800万円)でした
5. ライバルとの比較
証券会社と並べます。どれも2026年3月期です。連結・非連結のちがいや事業の中身が違うので、おおまかな比較です。
| 東海東京FH | 松井証券(非連結) | 大和証券G本社 | |
|---|---|---|---|
| 純営業収益 | 919億円(+10.5%) | 491億円(+32.2%) | 7,204億円(+11.5%) |
| 経常利益 | 205億円(+35.5%) | 238億円(+55.7%) | 2,345億円(+4.4%) |
| 当期純利益 | 166億円(+50.0%) | 155億円(+47.4%) | 1,753億円(+13.5%) |
| ROE | 8.8% | 19.6% | 10.3% |
- ネット証券は松井証券の強みとは、大手の証券会社は大和証券グループ本社の強みとは・野村ホールディングスの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
東海東京FHの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 株式委託手数料 | 198億円 | 決算短信(受入手数料) |
| トレーディング損益 | 381億円 | 決算短信(トレーディング損益) |
| 販売費・一般管理費 | 771億円 | 決算短信(販売費及び一般管理費) |
| 会社の業績予想 | 非開示 | 決算短信 |
| 配当 | 年50円、2027年3月期予想は非開示 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美株の売買が多い年は手数料が増えるのね。相場しだいなのも覚えておこう
まとめ
- 東海東京FHは、証券業を主な事業とする会社
- 2026年3月期は当期純利益166億円(+50.0%)
- 株式委託手数料は+36.8%、トレーディング損益は381億円
- 業績は相場環境しだいで、業績予想は出さない
- 配当は記念配当を含めて年50円
参考文献
- 東海東京フィナンシャル・ホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日). https://pdf.irpocket.com/C8616/WUpy/OgNR/aJMI.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 松井証券. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)(2026年4月27日). https://www2.jpx.co.jp/disc/86280/140120260424510220.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 大和証券グループ本社. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月27日). https://www2.jpx.co.jp/disc/86010/140120260427511323.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。