企業分析2026年10月12日

東京センチュリーの強みとは:国内リース、オートモビリティ(レンタカーなど)、航空機などのスペシャルティ、国際、環境インフラの5本柱のリース会社。2026年3月期は当期純利益1,113億円(+30.5%)、航空機のロシア関連保険和解金が寄与

東京センチュリーを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1兆4,577億円(+6.5%)、営業利益1,483億円(+26.7%)、経常利益1,634億円(+23.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,113億円(+30.5%)、ROE10.4%、自己資本比率15.5%。セグメント利益(当期純利益ベース)は、スペシャルティ1,122億円(+241.3%、航空機リースのAviation Capital Groupでロシア関連保険和解金)、国際235億円(+44.4%、米国データセンターなど)、国内リース228億円、オートモビリティ121億円(−31.4%、システム開発計画の見直しによる減損)、環境インフラは445億円の損失(バイオマス混焼発電事業の減損)。航空機135機の購入契約も。年80円の配当、2027年3月期は当期純利益1,230億円・年90円の予想。オリックス・三菱HCキャピタルとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男東京センチュリーって、リース会社だよね。何をリースしているの?

メル美決算短信を見ると、国内の設備のリースのほかに、レンタカー、航空機、海外、太陽光などの環境インフラまで手がけているんだって

企業分析の連載、225社目は東京センチュリーです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のオリックスの強みとは・三菱HCキャピタルの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、東京センチュリー株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

国内のリース、レンタカーなどのオートモビリティ、航空機・船舶などのスペシャルティ、海外の国際事業、太陽光などの環境インフラの5つの事業をもつリース会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 1兆4,577億円 +6.5%
営業利益 1,483億円 +26.7%
経常利益 1,634億円 +23.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,113億円 +30.5%
ROE(自己資本当期純利益率) 10.4% 前期 9.0%
自己資本比率 15.5% 前期 15.0%
配当 年80円(配当性向35.1%) 前期 62円

2. 何で稼いでいるか

この会社のセグメント利益は、当期純利益ベースです。

セグメント 主な動き(決算短信の記載) 売上高 セグメント利益
スペシャルティ 航空機リースのAviation Capital Groupでロシア関連保険和解金、企業投資・船舶 3,430億円(+2.5%) 1,122億円(+241.3%)
国際 米国のデータセンター、有価証券売却益 2,709億円(+21.7%) 235億円(+44.4%)
国内リース NTTグループとの合弁のNTT・TCリースが過去最高益 4,621億円(+2.9%) 228億円(−0.1%)
オートモビリティ ニッポンレンタカーサービスなど、システム開発計画の見直しで減損 3,149億円(+4.7%) 121億円(−31.4%)
環境インフラ バイオマス混焼発電事業の減損 661億円(+8.6%) −445億円

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 幅広いリース・ファイナンス

② 航空機リース

③ 提携と海外展開

4. 弱み・リスク

① 一度きりの利益と減損

② 低い自己資本比率と金利

③ 為替と大きな投資

5. ライバルとの比較

リース・金融の会社と並べます。会計基準(オリックスは米国基準)が違うので、おおまかな比較です。3社とも2026年3月期です。

東京センチュリー オリックス 三菱HCキャピタル
売上高(営業収益) 1兆4,577億円(+6.5%) 3兆3,308億円(+15.9%) 2兆2,154億円(+6.0%)
当期純利益 1,113億円(+30.5%) 4,473億円(+27.2%) 1,622億円(+20.0%)
ROE 10.4% 10.4% 8.6%
自己資本(株主資本)比率 15.5% 24.9% 15.2%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

東京センチュリーの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
スペシャルティのセグメント利益 1,122億円 決算短信(セグメント別)
環境インフラの損益 −445億円 決算短信(セグメント別)
セグメント資産残高(スペシャルティ) 3兆2,014億円 決算短信(セグメント別)
会社の業績予想 2027年3月期 当期純利益1,230億円 決算短信のサマリー
配当 年80円、2027年3月期予想90円 決算短信

プレ男今期の大きな利益は保険和解金が大きいんだね。一度きりの要因を除いた稼ぐ力を見ておこう

まとめ


参考文献

  1. 東京センチュリー. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日). https://www2.jpx.co.jp/disc/84390/140120260511521378.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. オリックス. 2026年3月期 決算短信〔米国基準〕(連結)(2026年5月11日). https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/ir/library/financial_result/ORIXResults2026_4QJ.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. 三菱HCキャピタル. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/85930/140120260515536577.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。