症状から調べる2026年10月12日

IUD・IUSを入れているのに、急に不正出血:まず子宮外妊娠でないかを確かめる。クラミジア・淋菌の子宮頸管炎、器具の位置のずれ、子宮のがん、筋腫などのことも。何年も入れっぱなしにせず、定期的に受診を

子宮に入れる避妊具(IUD)や黄体ホルモンを出す子宮内システム(IUS)を使っているのに、急に不正出血が出ることがあります。日本産婦人科医会の研修ノート(医師向け)によると、IUD・IUSは排卵をおさえないため、まず子宮外妊娠でないかを確かめる必要があります([異所性妊娠(子宮外妊娠)](/posts/ectopic-pregnancy/))。ほかに、クラミジアや淋菌による子宮頸管炎などの感染、子宮体がんなどの悪性の病気、器具の位置のずれや子宮の壁への食いこみ、甲状腺の病気などのホルモンの異常、血が止まりにくい病気、粘膜の下の筋腫などが原因になることがあります。少量でも数か月続く出血は、原因を調べることが大切です。

目次
  1. まず、子宮外妊娠でないか
  2. 考えられる原因
  3. 入れっぱなしにしない
  4. まとめ

メル美何年もIUSを入れていて、ほとんど出血がなかったのに、最近になって急に出血がだらだら続くの。器具のせいなのかな。

プレ男入れてから長いあいだ受診していないと、何が起きているかわからないよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、IUD・IUSを入れているのに、急に不正出血が出たときの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No109 異常子宮出血(AUB)」(医師向け)の「Iatrogenic:医原性」の「IUD、IUSによるAUB」をもとにまとめました。IUSの使いはじめの出血などについては、黄体ホルモンを出す子宮内システム(IUS)の悩みを見てください。

まず、子宮外妊娠でないか

研修ノートによると、IUD・IUSは排卵をおさえないため、飲むタイプのホルモンの避妊法とちがい、子宮外妊娠が起こりえます。出血があったら、まず子宮外妊娠でないかを確かめる必要があります(異所性妊娠(子宮外妊娠))。

考えられる原因

研修ノートでは、子宮外妊娠でない場合の原因として、次のものをあげています。

IUD・IUSを入れていて急に不正出血が出たときは、まず子宮外妊娠でないかを確かめます。クラミジアや淋菌の感染、器具の位置のずれ、子宮のがんなどのこともあるので、受診してください。

プレ男器具のせいだと思いこまずに、ちゃんと原因を調べることが大事なんだね。

入れっぱなしにしない

研修ノートによると、IUD・IUSは一度入れると受診しなくなり、ほとんど経過をみていない人もいるため、入れるときに定期的な受診が必要であることを説明しておくことが重要だとしています。少量でも数か月続く出血は、原因を調べて対処する必要があるとしています。

IUDとインプラントについてはIUD・皮下インプラントとは?、不正出血全般は生理じゃないのに出血(不正出血)を見てください。

(更新)英国NHSの「Getting an IUS (intrauterine system) or hormonal coil fitted or removed」では、IUSには子宮から腟の奥にたれる2本の細くやわらかい糸があり、入れた医師や看護師が糸のさわり方を教えるとしています。最初の1か月に何回か、その後は生理のあとなど定期的に、入っているか確かめるようすすめています。糸がさわれないときは、IUSがずれている可能性があり、妊娠を防げていないかもしれないため、すぐに受診し、確かめるまでほかの避妊法を使うよう書かれています(緊急避妊が必要になることもあります)。日本での案内が同じかどうかは確認していません。 定期受診の間隔そのものは、このページには書かれていません。

まとめ


参考文献

  1. 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No109 異常子宮出血(AUB)―PALM-COEIN分類に基づいた原因検索と対応―「(4)Iatrogenic:医原性」. https://www.jaog.or.jp/notes/note18500/ (閲覧日:2026年10月12日)
  2. NHS. Getting an IUS (intrauterine system) or hormonal coil fitted or removed. https://www.nhs.uk/contraception/methods-of-contraception/ius-hormonal-coil/getting-it-fitted-or-removed/ (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。