プレイヤーの法律THE RULEBOOK

RULE 02.09Love & Breakups

LGBTQと法律同性婚の裁判、パートナーシップ制度、性別の変更、職場のアウティングまで、いまのルールを整理

2026年9月26日 時点

日本では同性どうしの結婚はまだ認められていませんが、最高裁の大法廷で審理が進んでいます。パートナーシップ制度、LGBT理解増進法、性別の取扱いの変更の要件と2023年の最高裁決定、職場でのアウティングの扱いまで、一次情報にもとづいてまとめました。

目次
  1. 同性婚:最高裁の大法廷で審理中
  2. パートナーシップ制度
  3. LGBT理解増進法(2023年)
  4. 職場での「アウティング」はパワハラになりうる
  5. 戸籍の性別の変更(性同一性障害特例法)
  6. 健康のこと:相談しやすい場所で、検査と予防を
  7. まとめ

プレ男日本って、同性どうしで結婚できるんだっけ?

メル美まだできないけど、最高裁で裁判が進んでるって聞いたよ。パートナーシップ制度とは何が違うんだろう?

こんにちは、Dr. Taro です。 性的指向(どの性別の人を好きになるか)や、ジェンダーアイデンティティ(自分の性別をどう認識しているか)は、すべての人に関係することです。この記事では、LGBTQ にかかわる日本の法律と制度の「いま」を整理しました。

※この記事は、法律の条文や国の公開資料をもとにまとめた法律の一般論で、弁護士の監修は受けていません。実際にどうなるかは、一人ひとりの事情によって変わります。困ったときは、弁護士や相談窓口にご相談ください。 ※この記事のねらいは、リスクを知ったうえで、大人としてちゃんと振る舞うためのヒントをお届けすることです。 ※法律や裁判の状況は変わることがあります。この記事は2026年9月時点の情報です。

同性婚:最高裁の大法廷で審理中

パートナーシップ制度

ただし、パートナーシップ制度は自治体の制度で、法律上の結婚とは違います。たとえば、相続(法定相続人になること)や、配偶者としての税金の控除などは、この制度だけでは認められません。

大切なパートナーに財産を残したいときなどは、遺言などで備える方法もあります。具体的なことは、弁護士などの専門家に相談するのが安心です。

LGBT理解増進法(2023年)

2023年6月に、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(いわゆるLGBT理解増進法)ができました。

職場での「アウティング」はパワハラになりうる

厚生労働省のパワーハラスメント対策の資料では、次のような言動が、パワハラにあたりうる例としてあげられています。

事業主には、パワハラを防ぐための対策が義務づけられています。職場で困ったときは、会社の相談窓口や、都道府県の労働局に相談できます。

プレ男「ここだけの話だけど、あの人ってゲイらしいよ」…って、軽い気持ちで言うのもダメなんだ。

メル美誰に話すかは、本人が決めること。聞いた話は、自分のところで止めておこうね。

戸籍の性別の変更(性同一性障害特例法)

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律では、2人以上の医師の診断を受けた人が、次の条件をすべて満たすと、家庭裁判所の審判で戸籍の性別を変更できるとされています(第3条第1項)。

  1. 18歳以上であること
  2. いま結婚していないこと
  3. いま未成年の子がいないこと
  4. 生殖腺がない、または生殖腺の機能が永続的にない状態であること
  5. 性器の部分が、変更したい性別の外観に近いこと

2023年の最高裁決定

健康のこと:相談しやすい場所で、検査と予防を

性的指向やジェンダーアイデンティティにかかわらず、性感染症の予防と定期的な検査は、すべての人にとって大切です。

まとめ


参考文献

  1. 時事ドットコム. 同性婚6訴訟、大法廷に回付 高裁判決割れる、統一判断へ―最高裁(2026年3月25日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2026032500878&g=soc (閲覧日:2026年9月26日)
  2. 渋谷区. 全国に広がるパートナーシップ制度を渋谷区とNPOが共同調査(報道発表 2025年6月27日). https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/hodo/hodo-2025/hodo_20250627.html (閲覧日:2026年9月26日)
  3. 性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(令和5年法律第68号)第1条、第3条、第6条(e-Gov法令検索). https://laws.e-gov.go.jp/law/505AC1000000068 (閲覧日:2026年9月26日)
  4. 厚生労働省. 職場におけるハラスメント対策に関するリーフレット(PDF). https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/001338359.pdf (閲覧日:2026年9月26日)
  5. 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(平成15年法律第111号)第2条、第3条(e-Gov法令検索). https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0100000111 (閲覧日:2026年9月26日)
  6. 内閣府(法務省民事局資料). 「生殖不能要件」を違憲と判断した最高裁決定について(PDF). https://www8.cao.go.jp/rikaizoshin/meeting/k_3/pdf/s2-2.pdf (閲覧日:2026年9月26日)
  7. 日本学術会議. 見解「性的マイノリティの権利保障をめざして(Ⅲ)―司法判断の進展をふまえて―」(2026年6月11日). https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf2/kohyo-26-k260611.pdf (閲覧日:2026年9月26日)
  8. LGBT法連合会. 【声明】性同一性障害特例法3条1項5号のいわゆる「外観要件」に関する札幌家裁の決定報道を受けて(2025年9月24日). https://lgbtetc.jp/news/4321/ (閲覧日:2026年9月26日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。