病気の解説2026年10月12日

ヨーロッパで鼠径リンパ肉芽腫(LGV)がふえている(ECDC、2024年):3,490件で2015年から250%増。ほとんどが男性同士で性行為をする人で、HIV陰性の人の割合がふえた。症状のない人も

クラミジアの特別な型(L1〜L3)による性感染症「鼠径リンパ肉芽腫(LGV)」について、欧州疾病予防管理センター(ECDC)の2024年の年次報告(2026年5月)をもとにまとめました。2024年、EU/EEAの21か国から3,490件が報告され、2023年から12%、2015年から250%ふえました。ほとんどが男性同士で性行為をする人で、HIVの状態がわかっている人のうち35%がHIV陽性でした。以前はHIV陽性の人に多かったのが、2020年以降はHIV陰性の人が6割をこえ、症状のない人も見つかっています。直腸の潰瘍や分泌物、肛門の痛みなどが主な症状です。

目次
  1. LGVとは
  2. 症状
  3. 2024年は3,490件
  4. HIV陰性の人がふえた理由
  5. まとめ

プレ男LGVって、クラミジアの仲間なんだよね。ヨーロッパでふえてるって本当?

メル美どんな症状が出るのか、知っておきたいな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ヨーロッパの鼠径リンパ肉芽腫(LGV)の話です。欧州疾病予防管理センター(ECDC)の「Lymphogranuloma venereum - Annual Epidemiological Report for 2024」(2026年5月)をもとにまとめました。LGVの基本は、めずらしい性感染症を見てください。

LGVとは

ECDCによると、

症状

ECDCによると、男性同士で性行為をする人では、

2024年は3,490件

ECDCによると、

LGVは、症状がないこともある性感染症です。ヨーロッパでは、HIV陰性の人や症状のない人にも見つかるようになっています。肛門の痛みや分泌物があるときは、検査を受けてください。

HIV陰性の人がふえた理由

ECDCによると、

プレ男検査をしっかりするようになって、症状のない人も見つかるようになったんだね。

直腸の症状については肛門の痛み・うみ、性病?「直腸炎」、男性同士の性の健康は男性同士のセックスと性の健康、ヨーロッパの性感染症全体はヨーロッパでも性感染症が過去最多(2024年、ECDC)を見てください。

(更新)国立健康危機管理研究機構の「性器クラミジア感染症(詳細版)」では、クラミジア・トラコマティスの生物型LGVは鼡径リンパ肉芽腫症を起こすが、「わが国では輸入例が散見されるものの、近年ほとんど発生をみない」と書かれています。このページの作成・更新の時期は書かれておらず、最近の状況と同じかどうか、LGVを区別して届け出るしくみがあるかどうかは確認していません。

まとめ


参考文献

  1. European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC). Lymphogranuloma venereum. In: Annual epidemiological report for 2024(May 2026). https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/lymphogranuloma-venereum-annual-epidemiological-report-2024 (閲覧日:2026年10月12日)
  2. 国立健康危機管理研究機構. 性器クラミジア感染症(詳細版). https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/chlamydia-std/detail/index.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。