
プレ男子どものころ、「2012年に世界が終わる」ってうわさ、本気でこわかったんだよね…。

メル美マヤの暦が終わるとか、見えない惑星がぶつかるとか言われてたよね。実際はどうだったの?
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は2012年人類滅亡説です。NASAの宇宙生物学者デイヴィッド・モリソン博士の「Doomsday 2012 ファクトシート」と、NASA ジェット推進研究所(JPL)の発表をもとにまとめました。
どんなうわさだった?
- 「マヤの暦が2012年12月21日で終わる。マヤ人はその日に世界が終わると予言していた」
- 「惑星ニビル(惑星X)が地球にぶつかる」「惑星が一直線に並ぶ」「地球の極が入れかわる」「巨大な太陽フレア」…
- モリソン博士によると、当時の世論調査では、アメリカ人の10人に1人が12月21日を生きのびられるか心配していて、中学校の先生たちも、多くの生徒がこわがっていると報告していました
マジレス1:マヤ暦は「終わり」ではない
- マヤの暦は、いくつかの日数の周期を組み合わせたものです
- 2012年に終わるのは、144,000日(約394年)の周期の1つで、次の周期が始まるだけ。暦そのものが終わるわけではありません
- 古代マヤの人々は、2012年12月に世界の終わりや災害を予言していません。こうした終末の予言は、現代のでっちあげだとモリソン博士は書いています

メル美カレンダーの「1ページ目に戻る」みたいなものだったんだ。
マジレス2:惑星ニビルは存在しない
- 「ニビル」は、古代メソポタミアの文書に出てくる神の名前だったと考えられ、ニビルという惑星はありません
- もし地球にぶつかるような天体があれば、空でいちばん明るい天体の1つとして何年も前から観測されているはずで、その重力で火星や地球の軌道が乱れるはずです。天文学者は、それが存在しないことを知っています
- NASA の赤外線天文衛星 WISE は、2010年から2011年初めにかけて全天を2回観測しました。2014年の発表では、土星以上の大きさの天体は太陽から1万天文単位まで、木星より大きい天体は2万6千天文単位まで、存在しないとされました(1天文単位は太陽と地球の距離。冥王星は約40天文単位)
マジレス3:ほかのうわさも
| うわさ | NASAの科学者の答え |
|---|---|
| 惑星が一直線に並ぶ | 2012年12月に惑星の整列はない。12月下旬に地球・太陽・銀河の中心がおおよそ並ぶのは毎年のこと。そもそも惑星の並びは地球に影響しない |
| 極が入れかわる | 地磁気の向きが逆になるのは100万年に1回くらいで、起きても何千年もかかると考えられる。自転の軸が急に変わったことはなく、起こりえない |
| 災害が増えている | 地震や火山の噴火は増えていない |
| 巨大な太陽フレア | 約11年の太陽活動の周期のピークは2013年の見込みで、強さは平均より低い予想。フレアは人工衛星をこわすことはあっても、地上の人を傷つけない |
| 政府がかくしている | 近づく惑星をかくしたり、何十万人もの科学者をだまらせたりできる政府はない |

プレ男2012年12月22日、ふつうに朝が来たもんね。
いちばん悲しかったのは、子どもたちがこわがったこと
- モリソン博士は、終末のうわさにいちばん傷つきやすいのは子どもたちで、そのことが2012年のでっちあげのもっとも悲しい結果だと書いています
- 地球は40億年以上前からあり、太陽が少しずつ明るくなって住めなくなるのは何十億年も先。地球をこわすような天文学的・地質学的な脅威は知られていない、とも書いています
- そして、「宇宙はあなたの敵ではありません」と結んでいます

NASAのモリソン博士によると、マヤ暦は2012年に終わったのではなく、394年の周期が次に移っただけでした。惑星ニビルも存在しません。こわいうわさを見たら、まず一次情報を確かめましょう。
まとめ
- マヤ暦は144,000日(約394年)の周期が終わって次が始まるだけ。マヤ人は終末を予言していない
- 惑星ニビルは存在しない。WISE の全天観測でも「惑星X」は見つからず
- 惑星の整列、極の逆転、太陽フレアのうわさも根拠なし
- 「宇宙はあなたの敵ではない」
- 「1999年に人類滅亡」の予言はノストラダムスの「1999年7の月」の記事で
参考文献
- David Morrison. Doomsday 2012 Fact Sheet. NASA Solar System Exploration Research Virtual Institute(SSERVI). https://sservi.nasa.gov/articles/doomsday-2012-fact-sheet/ (閲覧日:2026年10月3日)
- NASA Jet Propulsion Laboratory. NASA’s WISE Survey Finds Thousands of New Stars, But No ‘Planet X’(2014年3月7日). https://www.jpl.nasa.gov/news/nasas-wise-survey-finds-thousands-of-new-stars-but-no-planet-x/ (閲覧日:2026年10月3日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。