
メル美お母さんが「更年期かも」って言ってたの。閉経って、いつごろ、どんなふうに来るのかな。

プレ男家族のことだから、ぼくも知っておきたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、閉経の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Menopause」(2024年10月16日)をもとにまとめました。
閉経とは
WHOによると、
- 閉経は、卵巣の働きがなくなって月経が終わることで、女性の人生の時期の1つの区切りです
- 多くの女性は45〜55歳で閉経をむかえます
- ほかにはっきりした原因がなく、月経が12か月続けてないとき、自然な閉経と判断されます
- 40歳より前に閉経することもあり、染色体の異常や自己免疫の病気などが原因のことがあります
- 両方の卵巣をとる手術や、放射線治療・抗がん剤などで閉経することもあります
- 子宮をとる手術をした人や、月経が少なくなるホルモンの避妊薬を使っている人などは、閉経の前から月経がないことがありますが、ほかの変化は起こることがあります
閉経の前後の時期(周閉経期)
WHOによると、閉経への移り変わりは、ふつう月経周期の変化から始まります。その変化に気づいたときから、最後の月経の1年後までを「周閉経期」といい、数年続くことがあります。
体とこころの変化
WHOによると、変化の出かたは人によって大きくちがい、ほとんど症状がない人もいれば、生活にさしつかえるほどの人、何年も続く人もいます。
- ほてり(顔・首・胸が急に熱くなり、汗やどうきをともなう)と寝汗
- 月経の周期や量の変化
- 腟の乾燥、性交の痛み、尿もれ
- 眠れない
- 気分の変化、うつ、不安
また、閉経のあとは、
- 女性ホルモンが大きく減ることで、心臓や血管の病気について男性より有利だった点が、しだいになくなります
- 骨盤の中の臓器をささえる力が弱まり、骨盤臓器脱のリスクが上がります
- 骨密度が下がり、骨粗しょう症と骨折がふえる大きな原因になります

閉経の前後の時期でも、妊娠の可能性はあります。WHOは、月経が12か月続けてなくなるまでは避妊をすすめています。
妊娠と性感染症
WHOによると、
- 閉経の前後の時期でも妊娠の可能性はあるため、望まない妊娠をさけるには、月経が12か月続けてなくなるまで避妊がすすめられています
- 閉経の前後やそのあとでも、オーラル・アナル・腟のセックスで、HIVをふくむ性感染症にかかることがあります。閉経のあとは腟の壁がうすくなって傷つきやすく、腟のセックスでHIVがうつるリスクが高くなります
治療と相談
WHOによると、ホルモンを使わない方法と使う方法の、さまざまな治療で症状をやわらげることができます。健康や生活に影響する症状は、これまでの病気や、本人の考え方・希望をふまえて、医療者と相談するようすすめています。

プレ男閉経のあとも避妊や性感染症のことを考えるなんて、知らなかったよ。
ホルモン補充療法以外の治療はホルモン補充療法(HRT)以外の更年期の治療、40歳をすぎてからのピルは40歳を過ぎても低用量ピル(LEP・OC)は続けられる?、日本の中高年の性感染症は50代・60代以上の性感染症(日本、2024年)を見てください。
(更新)日本産科婦人科学会の「更年期障害」のページ(2025年1月30日更新)によると、日本人女性が閉経する平均年齢は50歳前後といわれ、早い人で40代前半、遅い人で50代後半と個人差が大きいとされています。閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間を「更年期」といいます。
まとめ
- 閉経は多くの場合45〜55歳。月経が12か月続けてないときに判断
- 閉経の前後の時期は数年続くことがあり、ほてり・寝汗・腟の乾燥・不眠・気分の変化など
- 閉経のあとは心臓や血管の病気・骨粗しょう症のリスクが上がる
- 月経が12か月続けてなくなるまでは避妊を
- 閉経の前後やあとでも性感染症にかかることがある
参考文献
- World Health Organization. Menopause(Fact sheet, 16 October 2024). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/menopause (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本産科婦人科学会. 更年期障害(更新日時:2025年1月30日). https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。