世界の神話Mythos

Egyptian Mythology

アヌビスイヌ(ジャッカル)の姿の、死者を守る神。『死者の書』の審判の場面では、死者の心臓と真理の羽根をのせた天秤の針を見守る。プルタルコスは、ネフティスの子で、イシスがイヌたちの助けで見つけて育てた、と伝えている

2026年10月10日

白っぽい石灰岩の像。耳をぴんと立てた細身のイヌ科の動物が、台の上で前足をのばしてふせている
「ふせたイヌ科の動物の姿のアヌビス像」紀元前343〜30年、末期王朝時代の終わり〜プトレマイオス朝。石灰岩(もとは黒くぬられていた)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. オシリスのなきがらをととのえる
  3. 2. 心臓をはかる天秤
  4. 3. イヌたちに見つけられた子
  5. 4. 夜も昼も見える目
  6. まとめ

プレ男アヌビスって、黒いイヌの頭の神さまだよね。ピラミッドのイメージ!

メル美死んだ人の心臓をはかる天秤の場面に出てくるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はエジプト神話のアヌビスです。大英博物館のE.A.ウォリス・バッジ訳『死者の書』(1920年版、プロジェクト・グーテンベルク)の解説と、プルタルコス『イシスとオシリスについて』(F.C.バビット訳、1936年、ラクス・クルティウス)の英訳を読みました。エジプト神話の全体はエジプト神話の入門へ。

白っぽい石灰岩の像。耳をぴんと立てた細身のイヌ科の動物が、台の上で前足をのばしてふせている

「ふせたイヌ科の動物の姿のアヌビス像」紀元前343〜30年、末期王朝時代の終わり〜プトレマイオス朝。石灰岩(もとは黒くぬられていた)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

名前 アヌビス(エジプト語ではアンプ、バッジの英訳)
すがた イヌ科の動物(ジャッカルなど)、またはその頭の人
親 バッジの解説では「太陽神ラーの子」。プルタルコスではネフティスの子で、イシスに育てられた
役目 オシリスのなきがらをととのえる。死者の審判で大きな天秤をあずかる
プルタルコスの説明 神々を守る番犬のような存在。夜も昼も見える

1. オシリスのなきがらをととのえる

メル美だから、ミイラづくりの神さまっていわれるんだね。

2. 心臓をはかる天秤

『死者の書』第125章の「真理の広間」の場面です。

プレ男心臓が軽いと、ワニとライオンとカバがまざった怪物に食べられちゃうの!?

3. イヌたちに見つけられた子

プルタルコス『イシスとオシリスについて』第14章です。

4. 夜も昼も見える目

プルタルコスは、第44章で、アヌビスについての「たとえ」も紹介しています。

バッジ訳『死者の書』の解説では、死者の審判の大きな天秤はアンプ(アヌビス)のあずかりで、片方の皿に心臓、もう片方に真理の羽根がのせられます。

まとめ


参考文献

  1. E.A. Wallis Budge(英訳・解説). The Book of the Dead(1920年版). 序論(オシリスの伝説、第125章「真理の広間」、『アニのパピルス』の審判の場面). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/7145 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Plutarch. Isis and Osiris, chapters 14, 44(英訳:F.C. Babbitt、Loeb Classical Library, Moralia Vol. V、1936年). LacusCurtius. https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Plutarch/Moralia/Isis_and_Osiris*/A.html および https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Plutarch/Moralia/Isis_and_Osiris*/C.html (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Statue of Anubis as a recumbent canid, 343–30 BCE(69.105、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/544075 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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