
プレ男寿命を書きかえてもらえる話!? そんなことできるの?

メル美『捜神記』では、星の神さまがお酒とおつまみのお礼に、書きかえてくれたんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国『捜神記』の北斗と南斗の碁です。晋の干宝が書いた『捜神記(そうじんき)』第3巻の原文(ウィキソース)を読みました。同じ『捜神記』の仙人たちや動物の恩返しもどうぞ。中国神話の全体は中国神話の入門へ。
プロフィール
| 管輅(かんろ) | 占いの名人 |
| 顔超(がんちょう) | 平原の若者。「若くして死ぬ相」と見られた |
| もっていくもの | 清酒と、鹿の干し肉1斤 |
| 碁をうつふたり | 北にすわる人=北斗、南にすわる人=南斗 |
| 寿命 | 19歳まで → 90歳までに書きかえ |
1. 若死にの相
- 管輅が平原へ行くと、顔超という若者の顔を見て、「若くして死ぬ相だ」と見ぬきました
- 顔超の父は、管輅に、息子の命をのばしてほしいとたのみました
2. 管輅の教え
- 管輅は言いました。「家に帰って、清酒と鹿の干し肉を1斤用意しなさい。卯の日に、麦を刈ったあとの畑の南の、大きな桑の木の下へ行けば、ふたりの人が碁をうっている。だまって酒をつぎ、干し肉をおきなさい。飲みほしたら、またつぎなさい。なくなるまでつづけなさい」
- 「もし何かたずねられても、ただおじぎをするだけで、何も言ってはいけない。そうすれば、きっとだれかが助けてくれる」
3. 碁に夢中なふたり
- 顔超が言われたとおりに行くと、はたしてふたりの人が碁をうっていました。顔超は、ふたりの前に何度も干し肉をおき、酒をつぎました
- ふたりは碁に夢中で、気にもとめずに、ただ酒を飲み、干し肉を食べました
- 何度めかで、北にすわっていた人が、ふと顔超に気づいて、しかりつけました。「なぜここにいる」。顔超は、ただおじぎをするだけでした

メル美何を聞かれても、だまっておじぎだけ…。言いつけをまもるのも大変だね。
4. 19歳を90歳に
- すると、南にすわっていた人が言いました。「さっきから、この者の酒と干し肉をごちそうになっているのに、情けをかけないわけにはいかないだろう」
- 北の人は言いました。「帳面は、もう決まっている」
- 南の人は「その帳面を見せてくれ」と言いました。見ると、顔超の寿命は「19歳まで」でした。南の人は筆をとって書きかえ、言いました。「おまえを救って、90歳まで生きられるようにしてやろう」
- 顔超はおじぎをして帰りました

プレ男19歳が90歳に! お酒と干し肉のおかげで、70年以上ものびたんだ。
5. 北斗は死を、南斗は生を
- 管輅は顔超に言いました。「大いに助けてもらったな。寿命がのびて、めでたいことだ」
- 「北にすわっていたのは北斗、南にすわっていたのは南斗だ。南斗は生をしるし、北斗は死をつかさどる。人がみごもられると、みな南斗から北斗へとすすむ。だから、どんな祈りも、みな北斗に向けてするのだ」

『捜神記』では、管輅は「北にすわっていたのは北斗、南にすわっていたのは南斗。南斗は生をしるし、北斗は死をつかさどる」と顔超に教えています。
まとめ
- 占いの名人管輅は、若者顔超に若死にの相を見た
- 管輅の教えで、顔超は桑の木の下で碁をうつふたりに、だまって酒と干し肉をすすめた
- 南の人は、命の帳面の「19歳」を「90歳」に書きかえた
- 北の人は北斗、南の人は南斗。「南斗は生を、北斗は死をつかさどる」
- 同じ『捜神記』の仙人たち、動物の恩返し、幽霊を売った宋定伯もどうぞ
参考文献
- 干寶『搜神記』第三卷(管輅と顔超の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/搜神記/第03卷 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
