世界の神話Mythos

Greek Mythology

キルケアイアイエの島で、機を織りながら美しい声で歌う魔女の女神。館のまわりには、魔法の薬で手なずけたオオカミとライオン。もてなしの飲みものに薬をまぜ、杖でふれると、オデュッセウスの仲間たちはブタになった。ヘルメスがオデュッセウスにわたしたのは、根が黒く花が乳のように白い薬草「モーリュ」

2026年10月10日

キルケが杖をかかげて杯をさしだし、ブタの頭になった兵士が杯を受けとる。足もとにはブタ、うしろにかぶとの兵士
アントニオ・テンペスタ「キルケによってブタに変えられるオデュッセウスの仲間たち」(Circe Changing Ulysses' Men into Swine)、オウィディウス『変身物語』の挿絵135、1606年、エッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 歌声の館
  3. 2. ブタになった仲間たち
  4. 3. ヘルメスの薬草モーリュ
  5. 4. ちかいと、もとの姿
  6. 5. 1年の宿
  7. まとめ

プレ男人をブタに変える魔女!? こわすぎる…。

メル美でも、ブタにされても心は人間のままだったんだって。それに、さいごはオデュッセウスたちを助けてくれるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のキルケです。ホメロス『オデュッセイア』第10巻(A.T.マレー英訳、1919年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。オデュッセウスの旅の全体はオデュッセウスへ。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

キルケが杖をかかげて杯をさしだし、ブタの頭になった兵士が杯を受けとる。足もとにはブタ、うしろにかぶとの兵士

アントニオ・テンペスタ「キルケによってブタに変えられるオデュッセウスの仲間たち」(Circe Changing Ulysses’ Men into Swine)、オウィディウス『変身物語』の挿絵135、1606年、エッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

キルケ 人のことばを話す、おそるべき女神。魔法の薬をつかう
親 太陽神ヘリオスと、オケアノスの娘ペルセ
きょうだい 「心のわるい」アイエテス(コルキスの王)
すみか アイアイエの島。みがいた石の館
道具 薬と杖
きかなかったもの ヘルメスの薬草「モーリュ」

1. 歌声の館

2. ブタになった仲間たち

メル美心は人間のままでブタの姿にされるなんて…。そのほうが、つらいかも。

3. ヘルメスの薬草モーリュ

4. ちかいと、もとの姿

プレ男もとにもどったうえに、若返ってる! キルケ、本当はやさしいのかも。

5. 1年の宿

『オデュッセイア』では、ブタにされた仲間たちは、頭も声も毛も姿もブタになりましたが、心はもとのままでした。キルケが別の薬をぬると、前より若く、背が高くなって人間にもどりました。

まとめ


参考文献

  1. Homer. The Odyssey(英訳:A. T. Murray、1919年), 10.133–474. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0136:book=10:card=133 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Antonio Tempesta, Plate 135: Circe Changing Ulysses’ Men into Swine, from Ovid’s ‘Metamorphoses’, 1606(51.501.3986、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/401169 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Iギリシャ神話オデュッセウスの帰郷20年ぶりにこじきの姿でイタケへ帰った英雄。ふんの山によこたわる老犬アルゴスは、主人に気づいて尾をふり、そのまま息をひきとった。妻ペネロペは、昼に織った布を夜にほどいて求婚者たちを待たせ、最後は「動かせない寝台」の秘密で夫をたしかめた
  2. Iギリシャ神話ヘルメス夜明けに生まれ、昼にはカメのこうらで竪琴を作り、夕方には兄アポロンの牛50頭をぬすんだ赤ちゃんの神。足あとを逆向きにし、「ぼくはきのう生まれたばかり」としらを切る。最後は竪琴で兄と仲なおり
  3. IX世界の幻獣セイレーン歌声で船乗りを引きよせ、島のまわりには白骨の山。オデュッセウスは仲間の耳をロウでふさぎ、自分はマストにしばられて「聞きながら」通りぬけた