世界の神話Mythos

Chinese Mythology

牽牛と織女(七夕)天の川をはさんで光る2つの星。中国でいちばん古い歌集のひとつ『詩経』では、織女星は一日じゅう機を織っても布を織りあげられない。漢の古い詩では「水ひとすじをへだてて、見つめあうだけで話せない」。そして7月7日の夜、2人は年に一度めぐりあう

2026年10月10日

螺鈿(らでん)の印籠。白と青の貝で天の川のような流れがあらわされ、その上に金色の糸車のようなものがえがかれている。上には花をほった根付がついている
野村休谷「七夕の牽牛と織女の物語の印籠」19世紀前半、日本・江戸時代。漆と螺鈿、象牙ほか。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 『詩経』:織りあげられない布
  3. 2. 漢の古い詩:水ひとすじをへだてて
  4. 3. 『荊楚歳時記』:7月7日は会う夜
  5. 4. 天の川をたずねた人
  6. 5. 乞巧:針に糸をとおす夜
  7. まとめ

プレ男七夕って、もとは中国の話だよね。彦星と織姫!

メル美いちばん古い記録は、紀元前の歌集にあるんだって。そこから少しずつお話がふくらんでいったの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国の牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)、七夕のもとになった伝説です。『詩経』小雅「大東」、『古詩十九首』の「迢迢牽牛星」、梁の宗懍(そうりん)の『荊楚歳時記』の原文(ウィキソース)を読みました。中国神話の全体は中国神話の入門へ。

螺鈿(らでん)の印籠。白と青の貝で天の川のような流れがあらわされ、その上に金色の糸車のようなものがえがかれている。上には花をほった根付がついている

野村休谷「七夕の牽牛と織女の物語の印籠」19世紀前半、日本・江戸時代。漆と螺鈿、象牙ほか。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

牽牛 織女
星 牽牛星(『荊楚歳時記』では、荊州で「河鼓(かこ)」ともよぶ) 織女星
役目(『荊楚歳時記』の注) 「関所と橋」をつかさどる 「瓜と果物」をつかさどる
すがた 牛をひく男 機(はた)を織る女性
会う日 7月7日の夜(『荊楚歳時記』)

1. 『詩経』:織りあげられない布

『詩経』小雅「大東」の一節です。

2. 漢の古い詩:水ひとすじをへだてて

『古詩十九首』の第10首「迢迢牽牛星(ちょうちょうたる牽牛星)」です。作者はわかっていません(『文選』の注は「枚乗という人もいるが、はっきりしない」と書く、とウィキソースは紹介しています)。

メル美天の川は浅いのに、わたれない。すぐそこにいるのに話せないって、せつないね。

3. 『荊楚歳時記』:7月7日は会う夜

6世紀、梁の宗懍(そうりん)が書いた年中行事の本『荊楚歳時記』です。

プレ男結納のお金を返さなかったから!? 神話なのに、急にリアルな理由…。

4. 天の川をたずねた人

5. 乞巧:針に糸をとおす夜

『荊楚歳時記』は、7月7日を牽牛と織女がいっしょになる夜とし、女性たちが七つの穴のある針に糸をとおして、手しごとの上達をねがったと書いています。

まとめ


参考文献

  1. 『詩經』小雅「大東」. ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/詩經/大東 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 「迢迢牽牛星」(古詩十九首 第十首). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/迢迢牽牛星 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 宗懍『荊楚歲時記』(杜公瞻注). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/荊楚歲時記 (閲覧日:2026年10月10日)
  4. メトロポリタン美術館. Nomura Kyūkoku, Inrō with Tanabata Story of the Weaver and the Herdboy, first half of the 19th century(14.40.878a, b、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/58628 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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