
プレ男天女が人間の奥さんになる話って、日本の羽衣伝説みたいだね。

メル美中国の『捜神記』にもあるんだって。親思いの若者を、天女が助けにきてくれるお話なの。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国の董永(とうえい)と天女です。晋の干宝が書いた『捜神記(そうじんき)』第1巻の原文(ウィキソース)を読みました。七夕の織女の話は牽牛と織女へ。中国神話の全体は中国神話の入門へ。
プロフィール
| 董永 | 漢の時代、千乗の人。幼いころに母をなくし、父とくらした |
| したこと | 父のとむらいのために、自分の身を売った |
| 妻 | 道で出会った女性。じつは天の織女 |
| 妻のわざ | 10日で絹100反を織りあげた |
| 天女が来たわけ | 董永の孝行に感じた天帝がつかわした |
1. 父のとむらいのために
- 董永は、幼いころに母をなくし、父とくらしていました。田畑でよくはたらき、父を小さな車にのせて、どこへでもつれて歩きました
- 父がなくなると、とむらいのお金がありません。董永は、自分の身を売って奴(しもべ)となり、そのお金でとむらいをしました
- 主人は、董永がりっぱな人だと知って、1万銭をあたえて、帰らせてくれました

メル美お父さんのお葬式のために、自分を売るなんて…。
2. 恩を返しに
- 董永は、3年の喪があけると、主人のもとにもどって、しもべとしてはたらこうとしました
- その道で、ひとりの女性に出会いました。女性は言いました。「あなたの妻にしてください」。こうして、ふたりはいっしょに行きました
- 主人は「お金はあなたにあげたのだから」と言いましたが、董永は答えました。「ご恩のおかげで、父をとむらうことができました。わたしは身分の低い者ですが、どうしても、はたらいて、あついご恩に報いたいのです」
3. 10日で絹100反
- 主人が「奥さんは何ができるのか」とたずねると、董永は「機を織れます」と答えました
- 主人は言いました。「それなら、奥さんに、わたしの家のために絹を100反織ってもらおう」
- 董永の妻は、主人の家で機を織り、10日でしあげてしまいました

プレ男10日で100反!? ふつうの人じゃないって、ここでわかるね。
4. 「わたしは天の織女」
- 妻は門を出ると、董永に言いました。「わたしは、天の織女です。あなたの孝行の心にうたれて、天帝がわたしに、あなたが借りを返すのを手伝わせたのです」
- そう言いおえると、妻は空へのぼって、去っていきました

『捜神記』では、10日で絹100反を織りあげた妻が、「わたしは天の織女です。あなたの孝行の心に、天帝がわたしをつかわしたのです」と告げて、空へ去っていきました。
まとめ
- 董永は、父のとむらいのために自分の身を売った孝行な若者
- 主人にゆるされても、恩を返すためにはたらきに行った
- 道で出会った妻は、10日で絹100反を織りあげて、借りを返した
- 妻は「わたしは天の織女。あなたの孝行に、天帝がつかわした」と明かし、空へ去った
- 同じ『捜神記』の、羽の衣の鳥の娘の話羽衣の娘、少女が大蛇をたおす話李寄、大蛇を斬る、天の織女のもうひとつの話牽牛と織女、子々孫々の努力の話愚公、山を移す、中国神話の入門もどうぞ
参考文献
- 干寶『搜神記』第一卷(董永の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/搜神記/第01卷 (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。



