
プレ男大蛇たいじって、日本のスサノオとヤマタノオロチみたいだね。

メル美中国のこのお話では、大蛇をたおすのが、いけにえにされるはずだった少女自身なの!
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国の「李寄、大蛇を斬る」です。晋の干宝が書いた『捜神記(そうじんき)』第19巻の原文(ウィキソース)を読みました。同じ『捜神記』の董永と天女もどうぞ。中国神話の全体は中国神話の入門へ。
プロフィール
| 李寄 | 将楽県の李誕の家の、6人姉妹の末娘 |
| 大蛇 | 東越・閩中の庸嶺にすむ。長さ7〜8丈、太さ10かかえあまり |
| 大蛇の求め | 12〜13歳の少女を食べたい |
| 李寄の武器 | よい剣と、蛇をかむ犬 |
| 作戦 | 蜜をかけた米のだんごで大蛇をおびきだす |
1. いけにえを求める大蛇
- 東越の閩中に、庸嶺という高い山があり、その西北のすきまに大蛇がすんでいました。役人たちにも命を落とす者が多く、牛や羊をそなえても、わざわいはやみませんでした
- 大蛇は、人の夢にあらわれたり、巫者に告げたりして、「12〜13歳の少女を食べたい」と求めました
- 役人たちは、身分の低い家の娘や罪人の家の娘をやしなっておき、毎年8月のはじめに、大蛇の穴の口へ送りました。こうして、すでに9人の少女が食べられていました

メル美9人も…。弱い立場の女の子ばかりがいけにえにされていたんだね。
2. 名のりでた末娘
- 将楽県の李誕の家には、6人の娘がいて、息子はいませんでした。末娘の李寄は、いけにえに名のりでようとしました。両親はゆるしませんでした
- 李寄は言いました。「わたしの身を売れば、少しはお金になって、お父さんお母さんをやしなえます。それはよいことではないでしょうか」
- けれども両親は、娘をいとおしく思い、どうしてもゆるしませんでした。李寄は、こっそり家をぬけだしました
3. 剣と犬とだんご
- 李寄は、よい剣と蛇をかむ犬をもらいうけ、8月のはじめ、廟の中にすわりました。剣をふところにかくし、犬をつれていました
- まず、米のだんごを何石も用意して、蜜と麦こがしをかけ、穴の口においておきました
- 大蛇が出てきました。「頭は穀物の倉のように大きく、目は2尺の鏡のよう」でした。大蛇は、だんごのあまいかおりにひかれて、まずそれを食べはじめました
- 李寄は犬をはなち、犬が大蛇にかみつきました。李寄はうしろから剣で何度も斬りつけました。いたみにたえかねた大蛇は穴からおどりでて、庭まで来て死にました

プレ男だんごでおびきよせて、犬と剣で! ちゃんと作戦を立ててたんだ。
4. 9人の少女のために
- 李寄が穴の中を見ると、9人の少女たちの骨がありました。李寄はそれをすべて運びだし、「あなたたちはおびえて弱く、大蛇に食べられてしまった。なんとかわいそうなことか」となげきました
- それから、李寄はゆっくりと歩いて家へ帰りました
- 越の王はこのことを聞いて、李寄を后にむかえ、父を将楽県の長に任じ、母と姉たちにもほうびをあたえました。それからは、東治の地にあやしいものはあらわれなくなり、「その歌は、いまも伝わっている」と書かれています

『捜神記』では、李寄は蜜をかけた米のだんごで大蛇をおびきだし、犬をはなって、うしろから剣で斬りつけ、大蛇をたおしました。
まとめ
- 庸嶺の大蛇は、毎年少女のいけにえを求め、すでに9人が食べられていた
- 李誕の末娘李寄は、両親のとめるのをふりきって名のりでた
- 剣と蛇をかむ犬をつれ、蜜をかけた米のだんごで大蛇をおびきだして、たおした
- 李寄は9人の少女の骨を運びだしてなげき、ゆっくりと歩いて帰った
- 同じ『捜神記』の董永と天女、幽霊を売った宋定伯、北欧の大蛇ヨルムンガンド、中国神話の入門もどうぞ
参考文献
- 干寶『搜神記』第十九卷(李寄の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/搜神記/第19卷 (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


