世界の神話Mythos

Chinese Mythology

愚公、山を移す家の前の大きな山が通るのにじゃまで、90歳ちかい愚公は、山をけずって海へ運びはじめた。わらう「智叟(ちえのある老人)」に、愚公は言った。「わしが死んでも、子がいる。子は孫を生む。山はふえないのだから、いつかたいらになる」

2026年10月10日

中国の山水画の巻物の一部。けわしい岩山の谷あいに、滝と小さな橋がかかっている
王翬(おうき)「太行山の色」(英題 The Colors of Mount Taihang、部分)1669年。巻物、絹に墨と色。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。愚公の前に立ちはだかったのは、この太行山でした
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 山をたいらにしよう
  3. 2. 子どもも手伝う
  4. 3. 智叟と愚公
  5. 4. 天帝の心を動かす
  6. まとめ

プレ男「愚公山を移す」って、どんな話? 山を動かすなんて、むちゃだよね?

メル美『列子』っていう中国の古い本のお話なんだって。むちゃに見えて、じつは考えがあるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国の「愚公、山を移す」です。中国の古典『列子』巻第五・湯問篇の原文(ウィキソース)を読みました。同じ湯問篇には、太陽を追いかけた夸父の話ものっています。中国神話の全体は中国神話の入門へ。

中国の山水画の巻物の一部。けわしい岩山の谷あいに、滝と小さな橋がかかっている

王翬(おうき)「太行山の色」(英題 The Colors of Mount Taihang、部分)1669年。巻物、絹に墨と色。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。愚公の前に立ちはだかったのは、この太行山でした

プロフィール

愚公 北山にすむ、90歳ちかい老人
じゃまな山 太行山と王屋山。広さ700里、高さ1万仞
運び先 渤海のはし、隠土の北
ばかにした人 河曲の智叟(ちえのある老人)
たすけた神 天帝の命をうけた夸蛾氏(かがし)の2人の子

1. 山をたいらにしよう

2. 子どもも手伝う

メル美1往復に半年! 気が遠くなるね…。

3. 智叟と愚公

プレ男「山はふえない、こっちはふえる」! 「愚公(おろかな老人)」と「智叟(かしこい老人)」で、ほんとうにかしこいのはどっちなんだろう。

4. 天帝の心を動かす

『列子』では、愚公の「子々孫々つづければ、山はたいらになる」という誠の心に天帝が感じ入り、夸蛾氏の2人の子に山を背負って運ばせました。

まとめ


参考文献

  1. 『列子』卷第五 湯問篇(愚公移山の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/列子/湯問篇 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Wang Hui, The Colors of Mount Taihang, dated 1669(1978.423、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/49151 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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