世界の神話Mythos

Chinese Mythology

偃師(えんし)のからくり人形周の穆王の前で、歌い、踊り、まばたきまでした「人」。王がおこると、職人の偃師はそれを分解してみせた。中身は、革と木と膠と漆。心をはずすと話せず、肝をはずすと見えず、腎をはずすと歩けなかった

2026年10月10日

白い玉(ぎょく)の大きなかたまりに、松の木の下で草をはむ馬たちがほられている
「穆王の八頭の馬をほった玉」18世紀、中国。玉(軟玉)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。美術館の題名による、周の穆王の8頭の馬です。偃師が人形を見せたのは、この穆王でした
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 「わたしのつくったもの」
  3. 2. 本物の人間のよう
  4. 3. 分解してみせる
  5. 4. 心をはずすと
  6. まとめ

プレ男古代中国にロボットの話があるって本当?

メル美『列子』に、人間そっくりの人形の話があるんだって。中には、内臓までつくってあったの!

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は中国の『列子』に出てくる偃師(えんし)のからくり人形です。『列子』巻第五・湯問篇の原文(ウィキソース)を読みました。同じ湯問篇の愚公、山を移すもどうぞ。中国神話の全体は中国神話の入門へ。

白い玉(ぎょく)の大きなかたまりに、松の木の下で草をはむ馬たちがほられている

「穆王の八頭の馬をほった玉」18世紀、中国。玉(軟玉)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。美術館の題名による、周の穆王の8頭の馬です。偃師が人形を見せたのは、この穆王でした

プロフィール

偃師 周の穆王に献上された職人
つくったもの 歌い踊る、人間そっくりの人形
材料 革・木・膠(にかわ)・漆、白・黒・赤・青の顔料
見た王 周の穆王。西へ旅して崑崙山をこえた帰り道
王のことば 「人のわざは、造化と同じはたらきができるのか」

1. 「わたしのつくったもの」

2. 本物の人間のよう

メル美王さまが、人形だって気づかないくらいそっくり!

3. 分解してみせる

4. 心をはずすと

プレ男心をはずすと話せない、肝をはずすと見えない…。古代中国の「体のしくみ」の考え方が出てくるんだね。

『列子』では、人形の心をはずすと口がきけず、肝をはずすと目が見えず、腎をはずすと足が歩けなくなった、と書かれています。

これは物語の中の考え方で、いまの医学の体のしくみの説明ではありません(Claude の補足)

まとめ


参考文献

  1. 『列子』卷第五 湯問篇(偃師の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/列子/湯問篇 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Boulder with the eight horses of King Mu, 18th century(02.18.612、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/42007 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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