世界の神話Mythos

Japanese Mythology

枯野(からの)という船朝日をうけると影が淡路島までとどき、夕日をうけると高安山をこえるほどの大木。その木でつくった船「枯野」は、とてもはやく走った。こわれたあとは塩を焼くたきぎになり、焼けのこった木でつくった琴は、遠くの里までひびいた

2026年10月10日

日本の琴。長い木の胴に弦がはられ、そのうしろにツルの金のもようのある黒い漆の箱、手前に琴をつつむ錦の袋と、琴柱(ことじ)がならんでいる
「箏(こと)」17世紀前半、日本。金具は後藤程乗。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。物語の琴とは関係のない、のちの時代の琴です
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 影が淡路島にとどく木
  3. 2. 塩と琴
  4. 3. 『日本書紀』の枯野
  5. まとめ

プレ男船が琴になったって、どういうこと?

メル美大きな木から船になって、船から塩を焼くたきぎになって、さいごに琴になったんだって。ものを大切にするお話みたい。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は日本神話の枯野(からの)という船です。『古事記』下巻の仁徳天皇の段「枯野という船」を武田祐吉の現代語訳(青空文庫)で、『日本書紀』巻第十(応神天皇)を原文(ウィキソース)で読みました。日本神話の全体は日本神話の入門へ。

日本の琴。長い木の胴に弦がはられ、そのうしろにツルの金のもようのある黒い漆の箱、手前に琴をつつむ錦の袋と、琴柱(ことじ)がならんでいる

「箏(こと)」17世紀前半、日本。金具は後藤程乗。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。物語の琴とは関係のない、のちの時代の琴です

プロフィール

『古事記』 『日本書紀』
どの段 仁徳天皇の段 応神天皇5年・31年
船のもと ウキ河の西の大きな木 伊豆の国につくらせた、長さ10丈の船
名前の由来 — かるくはやく走ったので枯野(注には「軽野」のなまりかとも)
船のつとめ 朝夕に淡路島の清水をくむ 長く官の船として使われた
さいご 塩を焼き、のこりで琴に 塩を焼き、のこりで琴に

1. 影が淡路島にとどく木

『古事記』です。

メル美影が島までとどくって、どれだけ大きな木なの!

2. 塩と琴

3. 『日本書紀』の枯野

プレ男古くなった船の「功をわすれない」って、いいね。最後まで役に立って、琴として音がのこったんだ。

『古事記』では、こわれた船カラノで塩を焼き、焼けのこった木でつくった琴の音は、七つの里に聞こえたと書かれています。

まとめ


参考文献

  1. 『古事記』武田祐吉訳. 下卷「仁德天皇」の「枯野という船」. 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 『日本書紀』卷第十(應神天皇五年十月、三十一年八月の条). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/日本書紀/卷第十 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Koto (箏), early 17th century(2007.194a–f、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/505626 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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