世界の神話Mythos

Egyptian Mythology

クヌムヒツジの頭の、ナイル川の源をあずかる神。「わたしの手が、おまえの体をあみあわせ、心臓をあたえた」。7年もナイルの水があふれず、ききんに苦しむ王ジェセルの夢にあらわれ、毎年かならず川をあふれさせると約束した

2026年10月10日

青いファイアンスの小さなお守り。ヒツジの頭と、くるりとまいた角をもつ神が、左足をふみだして立っている
「クヌムのお守り」紀元前332〜30年、プトレマイオス朝。ファイアンス。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 岩に「かすかに」きざまれた碑文
  3. 2. 「7年も、ナイルがあふれない」
  4. 3. ナイルの水をあずかる神
  5. 4. 夢の中のクヌム
  6. 5. 目ざめた王の約束
  7. 6. 碑文は、いつ作られたのか
  8. まとめ

プレ男クヌムって、はじめて聞いた! どんな神さま?

メル美ヒツジの頭の神さまで、ナイル川の水をあずかっているんだって。7年のききんの話があるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はエジプト神話のクヌムです。大英博物館のE.A.ウォリス・バッジ『神々の伝説』(1912年、プロジェクト・グーテンベルク)の第7章「クヌムと7年のききんの伝説」の英訳と解説を読みました。エジプト神話の全体はエジプト神話の入門へ。

青いファイアンスの小さなお守り。ヒツジの頭と、くるりとまいた角をもつ神が、左足をふみだして立っている

「クヌムのお守り」紀元前332〜30年、プトレマイオス朝。ファイアンス。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

名前 クヌム(バッジの英訳では Khnemu)
すがた ヒツジの頭の神
住まい ナイル川の第1急流、エレファンティネ島(いまのアスワン)のあたり
力 ナイルの水を閉じこめる戸のかんぬきをひき、サンダルで大地を打つと、川があふれ出る
ことば 「わたしはクヌム。おまえを作った者だ」

1. 岩に「かすかに」きざまれた碑文

バッジの解説です。

2. 「7年も、ナイルがあふれない」

プレ男「倉をあけても、出てくるのは風だけ」…。すごくつらい状況なんだね。

バッジの注によると、ここでの「ナイルが出てこない」は、ナイルの増水が十分でなかったという意味です。

3. ナイルの水をあずかる神

4. 夢の中のクヌム

メル美「おまえの体をあみあわせた」って、クヌムは人を作る神さまでもあるんだね。

5. 目ざめた王の約束

6. 碑文は、いつ作られたのか

バッジ訳の「ききんの碑文」では、クヌムが王の夢にあらわれ、毎年かならずナイルをあふれさせ、エジプトじゅうを実った穀物の畑にすると約束しました。

まとめ


参考文献

  1. E.A. Wallis Budge. Legends of the Gods: The Egyptian Texts, edited with Translations(1912年). VII. A Legend of Khnemu and of a Seven Years’ Famine(解説と訳、注47). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/9411 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Amulet of Khnum, Ptolemaic Period, 332–30 BCE(26.7.884、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/551325 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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