世界の神話Mythos

Norse Mythology

ロキの罰バルドルを死なせたロキは、サケに化けて滝ににげた。神々は、ロキ自身が考えた「網」でつかまえる。岩にしばられ、顔に落ちる蛇の毒。妻シギュンが器で受けとめ、器をあける間に毒が落ちると、大地がゆれる

2026年10月4日

岩にしばられた男の上で、蛇が毒をしたたらせ、長い髪の女性が器の中身をあけている線画
ローレンツ・フレーリク「ロキとシギュン」1895年刊、カール・ギェレルプ訳『古エッダ 神々の歌』の挿絵(フレーリクは1908年没)。シギュンが器をあけるあいだに、しばられたロキに毒が落ちる場面。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
目次
  1. ロキとは
  2. サケに化けて、滝にひそむ
  3. 自分で考えた「網」が、あだに
  4. 「サケのしっぽが細い」わけ
  5. 岩と、蛇の毒と、シギュンの器
  6. まとめ

プレ男バルドルを死なせたロキは、そのあとどうなったの?

メル美サケに化けてにげたんだって。しかも、「地震」の説明になってるらしいよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、北欧神話のロキの罰です。スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』の英訳(R.B.アンダーソン訳『The Younger Edda』、1879年)の54節を、プロジェクト・グーテンベルクで読みました。

岩にしばられた男の上で、蛇が毒をしたたらせ、長い髪の女性が器の中身をあけている線画

ローレンツ・フレーリク「ロキとシギュン」1895年刊、カール・ギェレルプ訳『古エッダ 神々の歌』の挿絵(フレーリクは1908年没)。シギュンが器をあけるあいだに、しばられたロキに毒が落ちる場面。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

ロキとは

名前 ロキ(英訳では Loke、Lopt)
父・母 巨人ファールバウティ(英訳では Farbaute)と、ラウフェイ
性格 「うそのもとをつくった者、神々と人間の恥」。顔は美しいが、心はねじけていて気まぐれ。ずるがしこさでは、だれにも負けない。神々をたびたび大変な目にあわせ、たびたび知恵で助けもした
妻 シギュン
子 狼フェンリル、大蛇ヨルムンガンド、冥界の女王ヘル(女巨人アングルボザとの子)。シギュンとの子にナリ(ナルヴィ)。54節には息子ヴァーリも出てくる
出典 『散文のエッダ』「ギュルヴィたぶらかし」33・34・54節(アンダーソン訳の節番号)

サケに化けて、滝にひそむ

自分で考えた「網」が、あだに

プレ男自分で発明した網で、自分がつかまるなんて…!

「サケのしっぽが細い」わけ

岩と、蛇の毒と、シギュンの器

メル美ずっと器を持ってそばにいるシギュンが、いちばんつらいかも…。

『散文のエッダ』によると、ロキの妻シギュンが器をあけにいくあいだ、蛇の毒がロキの顔に落ち、ロキが身をよじると大地がゆれます。それを人々は地震と呼んでいる、と書かれています。

まとめ


参考文献

  1. Snorri Sturluson. The Younger Edda; also called Snorre’s Edda, or The Prose Edda(英訳:Rasmus B. Anderson、1879年). Gylfaginning 33, 34, 54. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/18947 (閲覧日:2026年10月4日)
  2. Wikimedia Commons. File:Loki and Sigyn by Frølich.jpg(Lorenz Frølich、Karl Gjellerup『Den ældre Eddas Gudesange』1895年、パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Loki_and_Sigyn_by_Frølich.jpg (閲覧日:2026年10月9日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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