世界の神話Mythos

Indian Mythology

マヌと魚手を洗っていたマヌの手に、小さな魚が入ってきた。「わたしを育てて。そうすれば、あなたを大洪水から救う」。魚はつぼから池へ、池から海へ。やがて大洪水が来ると、角のある大魚が、マヌの船を北の山までひいていった

2026年10月10日

インドの絵。上半身は4本のうでをもつ青黒い肌の神で、冠と首かざりをつけ、下半身は大きな魚の姿をしている
「マツヤ(ヴィシュヌの魚の化身)」1890年ごろ、インド・コルカタのカーリーガート絵画。紙にテンペラなど。クリーブランド美術館所蔵(CC0)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 手の中の小さな魚
  3. 2. 角につないだ綱
  4. 3. 『マハーバーラタ』の魚
  5. 4. 「わたしはブラフマーである」
  6. まとめ

プレ男大洪水の話って、ノアの箱舟みたいなのがインドにもあるの?

メル美うん。インドでは、助けてあげた小さな魚が、大洪水から人を救ってくれるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はインド神話のマヌと魚です。古いヴェーダ文献『シャタパタ・ブラーフマナ』1.8.1(J.エッゲリング英訳、1882年)と、『マハーバーラタ』森の巻(ヴァナ・パルヴァ)第186章(K.M.ガングリ英訳)を読みました。インド神話の全体はインド神話の入門へ。

インドの絵。上半身は4本のうでをもつ青黒い肌の神で、冠と首かざりをつけ、下半身は大きな魚の姿をしている

「マツヤ(ヴィシュヌの魚の化身)」1890年ごろ、インド・コルカタのカーリーガート絵画。紙にテンペラなど。クリーブランド美術館所蔵(CC0)

プロフィール

シャタパタ・ブラーフマナ マハーバーラタ(森の巻)
マヌ 大洪水のあと、ただひとりのこった人 ヴィヴァスヴァットの子の聖仙。1万年の苦行をした
魚との出会い 朝、手を洗っていると、魚が手に入ってきた チーリニー川の岸で、苦行中に魚が話しかけた
魚の育て方 つぼ → 穴(池) → 海 つぼ → 大きな池 → ガンジス川 → 海
船に乗った人 マヌ マヌと7人の聖仙、そしてあらゆる種
船がついた所 北の山 ヒマーラヤのいちばん高い峰
魚の正体 (書かれていない) 「わたしはブラフマーである」

1. 手の中の小さな魚

『シャタパタ・ブラーフマナ』1.8.1です。

メル美小さい魚が大きい魚に食べられないように、守ってあげたんだね。

2. 角につないだ綱

3. 『マハーバーラタ』の魚

『マハーバーラタ』森の巻では、聖仙マールカンデーヤが、ユディシュティラ王にこの話を語ります。

プレ男動物じゃなくて「種」をのせるんだ! 植物をまた育てるためかな。

4. 「わたしはブラフマーである」

『マハーバーラタ』森の巻では、マヌの舟をひいた角のある魚が、最後に「わたしはブラフマーである」と名のります。

まとめ


参考文献

  1. Julius Eggeling(英訳). The Satapatha-Brahmana, Part I(Sacred Books of the East, Vol. 12, 1882), I, 8, 1, 1–6. Internet Sacred Text Archive. https://sacred-texts.com/hin/sbr/sbe12/sbe1234.htm (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Kisari Mohan Ganguli(英訳). The Mahabharata of Krishna-Dwaipayana Vyasa, Volume 1. Vana Parva, Section CLXXXVI. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/15474 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. クリーブランド美術館. Matsya, Fish Avatara of Vishnu, Kalighat, c. 1890(2003.102、CC0). https://clevelandart.org/art/2003.102 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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