世界の神話Mythos

Greek Mythology

パンヤギの足に2本の角、ひげの顔で生まれた赤ちゃんを見て、乳母はにげだした。でも父ヘルメスは大よろこびでオリュンポスへつれていき、神々はみな心をよろこばせた。「みんな」をよろこばせたから、名前はパン。葦笛をふく、山と羊飼いの神

2026年10月10日

エッチング。大きな木がしげる森の水辺で、ヤギの足の男が手をのばし、長い衣の女性が葦のしげみのほうへにげている
アントニー・ワーテルロー「パンとシュリンクスのいる風景」17世紀。エッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. ヤギの足の赤ちゃん
  3. 2. 「みんな」をよろこばせた子
  4. 3. 山の神のくらし
  5. 4. 葦笛のおこり
  6. 5. マラトンの前に
  7. まとめ

プレ男パンって、どんな神さま?

メル美ヤギの足の神さまで、生まれたとき乳母がびっくりしてにげちゃったんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のパンです。『ホメロス風讃歌』19番「パンに」(H.G.エヴリン=ホワイト英訳、1914年、Project Gutenberg)、オウィディウス『変身物語』第1巻(B.モア英訳、1922年)、ヘロドトス『歴史』第6巻(A.D.ゴドリー英訳、1920年)を読みました。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

エッチング。大きな木がしげる森の水辺で、ヤギの足の男が手をのばし、長い衣の女性が葦のしげみのほうへにげている

アントニー・ワーテルロー「パンとシュリンクスのいる風景」17世紀。エッチング。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

父 ヘルメス
母 ドリュオプスの娘(『ホメロス風讃歌』)
すがた ヤギの足と2本の角、ひげ。ヤマネコの毛皮をせおう
すみか 雪の峰、山の頂、しげみ(アルカディアの山々)
とくい 葦笛、ニンフたちとの踊り、狩り
名前の由来 神々「みんな(パンテス)」をよろこばせたから(讃歌と訳注)

1. ヤギの足の赤ちゃん

『ホメロス風讃歌』19番です。

メル美乳母はにげちゃったけど、お父さんは大よろこびしてくれたんだね。

2. 「みんな」をよろこばせた子

プレ男見た目でにげられた子が、神さまたちみんなに愛されて名前をもらう…。いい話!

3. 山の神のくらし

4. 葦笛のおこり

『変身物語』第1巻で、ヘルメス(メルクリウス)が語りかける話です。

5. マラトンの前に

ヘロドトス『歴史』第6巻105章です。

『ホメロス風讃歌』では、ヤギの足のパンを見て神々はみな心をよろこばせ、みんなをよろこばせたのでパンとよんだ、とされています。

まとめ


参考文献

  1. Homeric Hymn 19, To Pan(英訳:Hugh G. Evelyn-White、1914年)と注. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/348 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Ovid. Metamorphoses, 1.689–712(英訳:Brookes More、1922年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0028:book=1:line=689 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. Herodotus. The Histories(英訳:A. D. Godley、1920年), 6.105. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0126:book=6:chapter=105 (閲覧日:2026年10月10日)
  4. メトロポリタン美術館. Anthonie Waterloo, Landscape With Pan and Syrinx, 17th century(2005.377.47、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/370167 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Iギリシャ神話ヘルメス夜明けに生まれ、昼にはカメのこうらで竪琴を作り、夕方には兄アポロンの牛50頭をぬすんだ赤ちゃんの神。足あとを逆向きにし、「ぼくはきのう生まれたばかり」としらを切る。最後は竪琴で兄と仲なおり
  2. Iギリシャ神話イオゼウス(ユピテル)に白い牝牛に変えられた川の神の娘。百の目をもつ番人アルゴスに見はられ、声を出せば牛の鳴き声。父に気づいてもらうため、ひづめで地面に自分の名前を書いた。アルゴスの百の目は、のちにヘラの鳥の羽にかざられた
  3. Iギリシャ神話ミダス王「さわるものすべてを金に」という願いがかなったら、パンも水も金になって食べられない。こんどは音楽くらべでアポロンに逆らい、耳をロバの耳にされた。床屋が穴にささやいた秘密は、アシが風で話してしまった