世界の神話Mythos

Greek Mythology

イオゼウス(ユピテル)に白い牝牛に変えられた川の神の娘。百の目をもつ番人アルゴスに見はられ、声を出せば牛の鳴き声。父に気づいてもらうため、ひづめで地面に自分の名前を書いた。アルゴスの百の目は、のちにヘラの鳥の羽にかざられた

2026年10月10日

エッチングの一部。上の雲の上で、女神がクジャクにふれている。下には、角のある牝牛が立っている
アントニオ・テンペスタ『変身物語』の連作10番「メルクリウスに討たれるアルゴス」(1606年、エッチング)の左がわ。上はクジャクにアルゴスの目をかざるユノ、下は牝牛のイオ。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 白い牝牛
  3. 2. 百の目のアルゴス
  4. 3. ひづめで書いた名前
  5. 4. 女神の鳥の羽の目
  6. 5. ナイル川で
  7. まとめ

プレ男クジャクの羽の目玉もようって、神話から来てるって本当?

メル美『変身物語』には、牛に変えられたイオと、百の目の番人アルゴスのお話があるの。アルゴスの目が、女神の鳥の羽にかざられるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のイオです。オウィディウス『変身物語』第1巻(B.モア英訳、1922年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。英訳では、ゼウスは「ユピテル(ジョーヴ)」、ヘラは「ユノ」、ヘルメスは「メルクリウス」とよばれています。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

エッチングの一部。上の雲の上で、女神がクジャクにふれている。下には、角のある牝牛が立っている

アントニオ・テンペスタ『変身物語』の連作10番「メルクリウスに討たれるアルゴス」(1606年、エッチング)の左がわ。上はクジャクにアルゴスの目をかざるユノ、下は牝牛のイオ。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

父 川の神イナコス
変えられた姿 白い牝牛
変えた神 ユピテル(ゼウス)
見はり 百の目をもつアルゴス
助けた神 メルクリウス(ヘルメス)
たどりついた所 ナイル川

1. 白い牝牛

メル美イオは何も悪くないのに、牛にされて、おくりものにされちゃうなんて…。

2. 百の目のアルゴス

3. ひづめで書いた名前

プレ男しゃべれないなら、書けばいい! イオ、かしこい!

4. 女神の鳥の羽の目

『変身物語』では、ユノはアルゴスの百の目のかがやきを、自分の鳥の羽にちりばめ、尾を星のような宝石でかざりました。

5. ナイル川で

まとめ


参考文献

  1. Ovid. Metamorphoses, 1.568–746(英訳:Brookes More、1922年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0028:book=1:card=568 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Antonio Tempesta, Plate 10: Mercury Killing Argos (Argus a Mercurio iugulatur), from Ovid’s ‘Metamorphoses’, 1606(51.501.3861、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/400896 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. Iギリシャ神話ヘラ金の玉座の女神、神々の女王。クロノスの娘たちの中で「いちばん年上で、いちばん重んじられ、ゼウスの妻とよばれる」と自分で言いきる。夫ゼウスがこっそり女神テティスと相談すると、すぐに見ぬいて問いつめた
  2. Iギリシャ神話ヘルメス夜明けに生まれ、昼にはカメのこうらで竪琴を作り、夕方には兄アポロンの牛50頭をぬすんだ赤ちゃんの神。足あとを逆向きにし、「ぼくはきのう生まれたばかり」としらを切る。最後は竪琴で兄と仲なおり
  3. Iギリシャ神話ダプネアポロンをばかにされたエロス(クピド)は、金の矢でアポロンに恋をさせ、鉛の矢でダプネに恋をきらわせた。追いかけるアポロン、にげるダプネ。父の川の神に助けをもとめたダプネは、月桂樹になった。アポロンは「おまえの葉を、いつもわたしの冠にしよう」と言った