世界の神話Mythos

Greek Mythology

ヘラ金の玉座の女神、神々の女王。クロノスの娘たちの中で「いちばん年上で、いちばん重んじられ、ゼウスの妻とよばれる」と自分で言いきる。夫ゼウスがこっそり女神テティスと相談すると、すぐに見ぬいて問いつめた

2026年10月10日

赤い壁の前に立つ大理石の女神像。冠をつけ、ゆったりした衣をまとい、右手で長い杖をもっている
「バルベリーニのヘラ」2世紀、ローマ時代の模刻(もとの像は紀元前5世紀のギリシャ)。大理石。ヴァチカン美術館ピオ・クレメンティーノ美術館所蔵。ウィキメディア・コモンズ(撮影者がパブリックドメインとして公開)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 神々の女王
  3. 2. 最後の妻、ひとりで生んだ子
  4. 3. 「わたしもまた神なのだから」
  5. 4. 秘密の相談を見ぬく
  6. 5. ヘラクレスとヘラ
  7. まとめ

プレ男ヘラって、ゼウスの奥さんで、やきもちやきの女神だよね?

メル美古い本を読むと、神々の女王としての堂々としたところも見えてくるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はギリシャ神話のヘラです。ヘシオドス『神統記』と『ホメロス風讃歌』(H.G.エヴリン=ホワイト訳、1914年、プロジェクト・グーテンベルク)、ホメロス『イリアス』(A.T.マリー訳、1924年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)の英訳を読みました。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

赤い壁の前に立つ大理石の女神像。冠をつけ、ゆったりした衣をまとい、右手で長い杖をもっている

「バルベリーニのヘラ」2世紀、ローマ時代の模刻(もとの像は紀元前5世紀のギリシャ)。大理石。ヴァチカン美術館ピオ・クレメンティーノ美術館所蔵。ウィキメディア・コモンズ(撮影者がパブリックドメインとして公開)

プロフィール

立場 神々の女王。「金の玉座のヘラ」「牛の目をした女王ヘラ」(英訳のよび名)
親 クロノスとレア
夫 弟のゼウス。ゼウスの最後の妻
子 ヘベ、アレス、エイレイテュイア。そして、ひとりで生んだヘパイストス
愛する町 アルゴス、スパルタ、ミュケナイ(『イリアス』)

1. 神々の女王

『ホメロス風讃歌』第12歌(ヘラへの讃歌)は、たった5行の短い歌です。

2. 最後の妻、ひとりで生んだ子

ヘシオドス『神統記』です。

プレ男ゼウスがひとりでアテナを生んだから、ヘラもひとりでヘパイストスを生んだんだ!

3. 「わたしもまた神なのだから」

『イリアス』第4歌50〜61行。トロイア戦争のゆくえをめぐって、ヘラがゼウスと話す場面です。

メル美「おたがいにゆずりあいましょう」って、ゼウスと対等に交渉しているんだね。

4. 秘密の相談を見ぬく

『イリアス』第1歌531〜567行です。

5. ヘラクレスとヘラ

『イリアス』第4歌で、ヘラは「わたしもまた神で、あなたと同じ血すじから生まれた」とゼウスに語り、おたがいにゆずりあうことをもとめています。

まとめ


参考文献

  1. Homeric Hymn 12 (To Hera); Hesiod, Theogony, lines 453–458, 921–929(英訳:Hugh G. Evelyn-White、1914年). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/348 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Homer. The Iliad, 1.531–567; 4.50–67; 15.1–33(英訳:A.T. Murray、1924年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0134 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 「バルベリーニのヘラ」(ヴァチカン美術館、Inv. 254). Wikimedia Commons, File:Hera Barberini Pio-Clementino Inv254.jpg(撮影者 Jastrow によるパブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hera_Barberini_Pio-Clementino_Inv254.jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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