世界の神話Mythos

Egyptian Mythology

セト母のわき腹をやぶって生まれた、オシリスの弟。兄をぴったりの箱でだまし、ホルスと何日も戦った。ギリシャ人はテュポンとよび、赤い髪でロバに似た神、ナイルをのみこむ「海」、あるいは「かわき」とたとえた

2026年10月10日

緑色の小さなスカラベ(ふんころがしの形の印)の底に、翼を広げた神の姿がほられている
「翼のあるセト・バアルのスカラベ」紀元前1300〜1080年ごろ、新王国時代(第19〜20王朝)。緑の釉をかけた滑石。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. ふつうでない生まれ
  3. 2. ぴったりの箱
  4. 3. ホルスとの戦い
  5. 4. エジプト人は、セトをどう見ていたか
  6. まとめ

プレ男セトって、エジプト神話の悪役だよね。お兄さんのオシリスを殺した…。

メル美うん。でも、エジプトの人たちがセトをどう考えていたかも、おもしろいんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はエジプト神話のセトです。プルタルコス『イシスとオシリスについて』(F.C.バビット訳、1936年、ラクス・クルティウス)と、大英博物館のE.A.ウォリス・バッジ訳『神々の伝説』(1912年、プロジェクト・グーテンベルク)の英訳を読みました。プルタルコスはギリシャ人なので、セトを「テュポン」とよんでいます。エジプト神話の全体はエジプト神話の入門へ。

緑色の小さなスカラベ(ふんころがしの形の印)の底に、翼を広げた神の姿がほられている

「翼のあるセト・バアルのスカラベ」紀元前1300〜1080年ごろ、新王国時代(第19〜20王朝)。緑の釉をかけた滑石。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

家族 父は大地の神ゲブ(セブ)、母は天の女神ヌト。兄オシリス、姉(妹)イシス、妻ネフティス
生まれ 1年にたされた5日の3日目。「時もやり方もふつうでなく、母のわき腹をやぶって飛び出した」(プルタルコス)
ギリシャでのよび名 テュポン(ギリシャ神話の怪物の名前)
すがた(プルタルコス) 「赤い髪で、色がロバに似ていた」
敵 兄オシリス、甥のホルス

1. ふつうでない生まれ

2. ぴったりの箱

プレ男サイズをはかって箱を作るなんて、こわいくらい計画的…!

3. ホルスとの戦い

4. エジプト人は、セトをどう見ていたか

プルタルコスは、エジプトでのセトのあつかいを、いろいろ書きのこしています。

メル美セトは、ナイルの水をのみこむ「海」にたとえられていたんだ。エジプトの人にとって、ナイルの水がどれだけ大事だったかがわかるね。

プルタルコスは、オシリスを大地とまじわるナイル川、セト(テュポン)をナイルが流れこんで消える海にたとえる説を紹介しています。

まとめ


参考文献

  1. Plutarch. Isis and Osiris, Part 1 (chapters 12–19) and Part 2(英訳:F.C. Babbitt、Loeb Classical Library, Moralia Vol. V、1936年). LacusCurtius. https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Plutarch/Moralia/Isis_and_Osiris*/A.html および https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Plutarch/Moralia/Isis_and_Osiris*/B.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. E.A. Wallis Budge. Legends of the Gods: The Egyptian Texts, edited with Translations(1912年). The Legend of Heru-Behutet and the Winged Disk. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/9411 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Scarab with Figure of Winged Seth-Baal, New Kingdom, Dynasty 19–20, ca. 1300–1080 BCE(22.1.392、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/545250 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Vエジプト神話オシリス人びとに作物の育て方と法律を教えた王は、弟セトの「ぴったりの箱」にとじこめられた。妻イシスは子どもたちにまで聞いてまわり、遠いビブロスの柱の中から箱を見つけ出す。そして子ホルスとセトの戦いへ
  2. Vエジプト神話ホルスハヤブサの神。沼地でかくれて育ち、あの世から来た父オシリスにきたえられて、おじのセトと戦った「父のかたきをうつ子」。エドフの神殿の伝説では、翼のある太陽の円盤になって空にのぼり、太陽神ラーの敵をうった
  3. IX世界の幻獣テュポンギリシャ神話「最強の怪物」。頭は星にとどき、手からは100の竜の頭、太ももから下は大蛇。神々はエジプトへ逃げ、ゼウスも一度は手足の腱を切られた。最後はエトナ山の下じきに