世界の神話Mythos

Greek Mythology

エオスとティトノス暁の女神エオスは、愛するトロイアの若者ティトノスを「不死」にしてほしいとゼウスにたのんだ。ねがいはかなった。けれども、「若さ」をたのむのをわすれていた。年老いて動けなくなったティトノスは、部屋の中で、いつまでもかすかに話しつづけている

2026年10月10日

古代ギリシャの赤い絵の壺。翼をもつ女神が両手をのばして、竪琴をもつ若者を追いかけている
アキレウスの画家「ノラ式頸部アンフォラ(壺)」紀元前470〜460年ごろ、ギリシャ・アッティカ。テラコッタ。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。翼のある暁の女神エオスが、若者を追いかけています
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 不死のねがい
  3. 2. 年をとっていくティトノス
  4. 3. 部屋の中の声
  5. 4. アフロディテのことば
  6. まとめ

プレ男不死になれたら最高じゃない? ずっと生きていられるんだよ。

メル美それが、ギリシャ神話だと「若さ」をたのみわすれて、たいへんなことになった人がいるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のエオスとティトノスです。『ホメロス風讃歌』5番「アフロディテに」(H.G.エヴリン=ホワイト英訳、1914年、Project Gutenberg)の218〜246行を読みました。女神アフロディテが、人間のアンキセスに語って聞かせる話です。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

古代ギリシャの赤い絵の壺。翼をもつ女神が両手をのばして、竪琴をもつ若者を追いかけている

アキレウスの画家「ノラ式頸部アンフォラ(壺)」紀元前470〜460年ごろ、ギリシャ・アッティカ。テラコッタ。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。翼のある暁の女神エオスが、若者を追いかけています

プロフィール

ティトノス トロイアの王家の若者。「神々のように美しい」
愛した女神 暁の女神エオス(金の玉座の女神)
ねがったこと ティトノスを不死に
わすれたこと 若さをねがうこと
子 エチオピアの王メムノン(ヘシオドス『神統記』)

1. 不死のねがい

メル美「死なない」と「年をとらない」は、べつのことだったんだ…!

2. 年をとっていくティトノス

3. 部屋の中の声

プレ男死なないけど、ずっと年をとりつづける…。不死って、こわいかも。

4. アフロディテのことば

『ホメロス風讃歌』では、エオスはティトノスを不死にしてもらいましたが、若さをねがうのをわすれたため、ティトノスは年老いて動けなくなりました。

まとめ


参考文献

  1. Homeric Hymn 5, To Aphrodite, lines 218–246(英訳:Hugh G. Evelyn-White、1914年). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/348 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Hesiod. Theogony, lines 984–991(英訳:Hugh G. Evelyn-White、1914年). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/348 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Achilles Painter, Terracotta Nolan neck-amphora (jar), ca. 470–460 BCE(25.189.2、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/251933 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. Iギリシャ神話アフロディテ海の白い泡の中から生まれ、キュプロス島に上がった愛と美の女神。季節の女神たちに金の冠と首飾りでかざられると、神々はみな妻にしたいと願った。でも戦場で息子をかばって手首を傷つけられると、泣いて母のひざにすがった
  2. Iギリシャ神話ヘクトルトロイアをひとりでまもった王子。戦いへもどる前、城門で妻アンドロマケと赤ちゃんに会った。父のかぶとの羽かざりにおびえて泣く子を見て、父と母は声をあげてわらい、ヘクトルはかぶとをぬいで、わが子に口づけした
  3. Iギリシャ神話アスクレピオスケンタウロスのケイロンに医術を学び、死んだ人まで生きかえらせた医術の神。人間がたがいに命を救いあうようになるのをおそれたゼウスは、雷で彼をうった。エピダウロスの神殿には、なおった人の名前と病気となおし方を書いた石板がならんでいた