世界の神話Mythos

Japanese Mythology

浦島子(浦島太郎のもと)『日本書紀』では、釣りあげた大きなカメが女性になり、ともに海の蓬莱山へ。『万葉集』の長歌では、海の神の娘と常世の宮で「老いもせず死にもせず」くらしたのに、「開けないで」と言われた箱を開けると白い雲がたなびき、若い肌はしわに、黒い髪は白くなった

2026年10月10日

絹にかかれた掛け軸。波の上を大きなカメに乗った釣り人がすすみ、遠くの雲の中に宮殿がうかんでいる
河鍋暁斎「亀に乗る浦島太郎」1888年以後。掛け軸、絹本着色(表装をのぞき切り出し)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン。作者は1889年没)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 『日本書紀』の短い記事
  3. 2. 『万葉集』の長歌:常世の宮
  4. 3. 「この箱を開けないで」
  5. 4. 白い雲がたなびいて
  6. まとめ

プレ男浦島太郎って、むかし話だよね? 神話にも出てくるの?

メル美『日本書紀』や『万葉集』に、「浦島子」として出てくるんだって。カメも竜宮城も、ちょっとちがうの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は浦島子(うらしまこ)、浦島太郎のもとになった伝説です。『日本書紀』巻第十四(雄略天皇)と、『万葉集』巻第九の原文と訓読(ウィキソース)を読みました。日本神話の全体は日本神話の入門へ。

絹にかかれた掛け軸。波の上を大きなカメに乗った釣り人がすすみ、遠くの雲の中に宮殿がうかんでいる

河鍋暁斎「亀に乗る浦島太郎」1888年以後。掛け軸、絹本着色(表装をのぞき切り出し)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン。作者は1889年没)

プロフィール

名前 水江浦嶋子(みずのえのうらしまこ)(『日本書紀』)、水江の浦島の子(『万葉集』)
ふるさと 丹波国餘社郡管川(『日本書紀』)。『万葉集』の長歌は住吉(すみのえ)の岸からうたい出す
出会い 釣りあげた大きなカメが女性になった(『日本書紀』)。海の神の娘(『万葉集』)
行き先 蓬莱山(『日本書紀』)、常世(とこよ)の海の神の宮(『万葉集』)
約束 「この箱を、けっして開けないで」(『万葉集』)

1. 『日本書紀』の短い記事

『日本書紀』巻第十四、雄略天皇22年(秋7月)の記事です。

プレ男『日本書紀』だと、カメそのものが女の人になるんだ! しかも行き先は蓬莱山。

2. 『万葉集』の長歌:常世の宮

『万葉集』巻第九、1740番の長歌「水江の浦島の子を詠む一首」(高橋虫麻呂の歌集から)です。

3. 「この箱を開けないで」

メル美本人は「3年」のつもりだったのに、ふるさとはすっかり変わっていたんだね…。

4. 白い雲がたなびいて

『万葉集』の長歌では、箱を開けると白い雲が常世のほうへたなびき、浦島の子の若かった肌はしわになり、黒かった髪は白くなりました。

まとめ


参考文献

  1. 『日本書紀』卷第十四(大泊瀬幼武天皇 雄略天皇)二十二年秋七月. ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/日本書紀/卷第十四 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 『万葉集』第九巻 1740番(詠水江浦嶋子一首并短歌)・1741番(反歌). ウィキソース. https://ja.wikisource.org/wiki/万葉集/第九巻 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Kawanabe Kyōsai, Urashima Tarō Riding on a Tortoise, after 1888(57.70.4、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/50771 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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