世界の神話Mythos

Indian Mythology

ヴァーマナ3つの世界を手に入れた魔族の王バリ。どんなたのみもことわらない王のもとに、小人のすがたの神がやってきた。「3歩ぶんの土地をください」。ねがいがかなうと、小人はみるみる大きくなり、1歩で大地を、2歩で空を、3歩目で天をこえた

2026年10月10日

緑の地に、金の日がさをさした小がらな若者が手をさしだし、冠をつけた王が金の水さしから水をそそいでいる
「バリ王に祝福されるヴァーマナ」(Vamana being blessed by King Bali)、インド・アーンドラ・プラデーシュ、1780年代ごろ。紙に不透明絵具・金。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 「完成の庵」のいわれ
  3. 2. ことわらない王バリ
  4. 3. 3歩ぶんの土地
  5. 4. 『ヴィシュヌ・プラーナ』では
  6. まとめ

プレ男「3歩ぶんの土地」なら、ちょっとだけだよね? それで世界をとりもどすの?

メル美それが、とんでもない3歩だったんだって。ヴィシュヌ神の、小人の化身の話よ。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はインド神話のヴァーマナです。グリフィス英訳『ラーマーヤナ』第1巻第31歌(1870〜1874年)と、ダット英訳『ヴィシュヌ・プラーナ』第3部第1章(1896年)を、プロジェクト・グーテンベルクで読みました。ヴィシュヌ神についてはヴィシュヌへ。インド神話の全体はインド神話の入門へ。

緑の地に、金の日がさをさした小がらな若者が手をさしだし、冠をつけた王が金の水さしから水をそそいでいる

「バリ王に祝福されるヴァーマナ」(Vamana being blessed by King Bali)、インド・アーンドラ・プラデーシュ、1780年代ごろ。紙に不透明絵具・金。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

ヴァーマナ ヴィシュヌが小人のすがたになったもの
生まれ カシュヤパとアディティの子(ヴィシュヌ・プラーナ)
相手 魔族の王バリ(ヴィローチャナの子)
ねがったもの 3歩ぶんの土地
よび名 「3歩の神」(グリフィス訳では God of the Triple Step)
ゆかりの地 「小人の森」、のちの「完成の庵」(ラーマーヤナ)

1. 「完成の庵」のいわれ

2. ことわらない王バリ

メル美「どんなたのみもことわらない」のが、バリ王の弱点だったんだね。

3. 3歩ぶんの土地

プレ男大地、空、天で3歩! たしかに「3歩ぶん」だけど、スケールがちがいすぎる!

4. 『ヴィシュヌ・プラーナ』では

『ラーマーヤナ』では、小人のすがたのヴィシュヌは3歩ぶんの土地をもらうと大きくなり、1歩で大地を、2歩目で大空を、3歩目で天をこえました。

まとめ


参考文献

  1. Ralph T. H. Griffith(英訳). The Rámáyan of Válmíki, translated into English verse(1870–1874年). Book I, Canto XXXI. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/24869 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Manmatha Nath Dutt(英訳). A Prose English Translation of Vishnupuranam(Calcutta, 1896). Part III, Section I. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/66208 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Vamana being blessed by King Bali, India (Andhra Pradesh), ca. 1780s(2016.248、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/712987 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. VIインド神話ヴィシュヌ『リグ・ヴェーダ』では「3歩で世界をはかった」大またの神。『バガヴァッド・ギーター』では、正しさがおとろえるたびに、すがたをとって生まれてくると語られる
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  3. VIVIインド神話ドゥルヴァ父のひざに乗ろうとして、継母に「あなたにはその資格がない」と言われた5歳ほどの王子。「人からもらうものはいらない。父も手にしたことのない場所を、自分の力で手に入れる」。修行のすえ、ドゥルヴァは星々をささえる場所、北極星になった