世界の神話Mythos

Indian Mythology

ヤマ人間ではじめて死に、死んだ人たちのすむところへの道を見つけた「死者の王」。4つの目の2匹の犬が道を見はる。少年ナチケータスが「人は死んだらどうなるのか」とたずねると、富も長寿もさしだして、その問いだけはさけようとした

2026年10月10日

青銅の像。冠をつけた神が胸の前で手を合わせ、片手にこん棒をもって立ち、足もとに角のある動物がいる
「死の主ヤマ、南方の守護者」9世紀、スリランカ(アヌラーダプラ時代)。青銅。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 祖先たちへの道を見つけた王
  3. 2. 死者への語りかけ
  4. 3. 4つの目の犬
  5. 4. 少年ナチケータス
  6. 5. 3つの願い
  7. まとめ

プレ男ヤマって、閻魔(えんま)さまのもとになった神さま?

メル美インドの古い聖典では、死んだ人たちを道案内する王なんだって。少年と問答する話もあるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はインド神話のヤマです。R.T.H.グリフィス訳『リグ・ヴェーダ』(第2巻、インターネット・アーカイブ)と、スワミ・パラマーナンダ訳『ウパニシャッド』(1919年、プロジェクト・グーテンベルク)の英訳と注を読みました。インド神話の全体はインド神話の入門へ。

青銅の像。冠をつけた神が胸の前で手を合わせ、片手にこん棒をもって立ち、足もとに角のある動物がいる

「死の主ヤマ、南方の守護者」9世紀、スリランカ(アヌラーダプラ時代)。青銅。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

名前 ヤマ。「ヴィヴァスヴァットの子」(英訳では Vivasvan’s Son)
立場 死者の王。グリフィスの注では「もとは、はじめて死んだ者で、祖先たちの魂に、死者のすむところへの道を示した」
すまい 「最高の天」。祖先(父祖)たちとともにいる
使い 4つの目をもち、まだら毛の2匹の犬(サラマーの子)
よび名(ウパニシャッド) 「死」、「ヴァイヴァスヴァタ」

1. 祖先たちへの道を見つけた王

『リグ・ヴェーダ』第10巻14番です。グリフィスの注によると、この歌はとむらいの歌で、一部は死者の神ヤマに、一部は火葬される人の魂によびかけています。

メル美「はじめて死んだ人」が、あとから来る人のために道を見つけてくれたんだね。

2. 死者への語りかけ

同じ歌の7節からは、亡くなった人の魂への語りかけです(グリフィスの注)。

3. 4つの目の犬

プレ男4つの目の犬が、死者の道の番犬! ギリシャのケルベロスみたいだ。

4. 少年ナチケータス

『カタ・ウパニシャッド』第1部です。

5. 3つの願い

メル美どんなごほうびより、「死んだらどうなるのか」を知りたかったんだね。

グリフィスの注によると、ヤマはもとは、はじめて死んだ者で、祖先たちの魂に、死者のすむところへの道を示した存在でした。

まとめ


参考文献

  1. Griffith, Ralph T.H.(英訳). The Hymns of the Rigveda, Vol. II. Book X, Hymn XIV(訳注を含む). Internet Archive. https://archive.org/details/in.gov.ignca.16312 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Swami Paramananda(英訳). The Upanishads(1919年). Katha-Upanishad, Part First. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/3283 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. メトロポリタン美術館. Yama, Lord of Death: Regent of the South, Sri Lanka, Anuradhapura period, 9th century(2005.468.1、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/72302 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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