
メル美ジェルネイルを外したら、爪がちょっと緑っぽくなってたの。カビかな?

プレ男ぼくは足の親指の爪が巻いてきて、靴をはくと痛いんだ。爪って意外といろいろあるんだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、爪の変化で気づけることの話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A 爪の病気」をもとにまとめました。爪の切り方は爪は短く切りすぎないの記事にまとめています。
体の病気のサインになる爪
指先が丸くふくらむ「ばち状指」
- すべての指先が丸くふくらみ、爪が指先を包むように大きく丸くなるのが「ばち状指」です
- 主に心臓や肺の病気で起こり、全身の病気が隠れていると考えられます。ほかに症状がなく、最近出てきた場合は、肺の悪性腫瘍などの可能性もあり、胸のX線やCTなどの検査が必要です
大人の爪の黒い縦すじ
- 爪に黒い縦すじが出る「爪甲色素線条」は、子どもでは消えることも多く、基本的には心配ありません
- 一方、思春期以降にできたものは、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)のことがあります。色や幅が変わらないか定期的に経過を見て、場合によっては組織の検査が必要です(ほくろのがん)
- いくつもの爪に出る場合は全身の病気、爪の水虫や手湿疹、抗がん剤などの薬が原因のこともあります

すべての指先が丸くふくらむ「ばち状指」は、心臓や肺の病気で起こることがあります。大人になってできた爪の黒い縦すじは、色や幅の変化に気をつけましょう。気になるときは皮膚科で相談を。
反り返った爪(スプーンネイル)
- 爪が反り返る「スプーンネイル」は、爪の両わきを短く切りすぎる、指先に力の入る仕事(重い荷物を手で運ぶ、草取りなど)で起こりやすくなります
- 鉄欠乏性貧血では爪が弱く、スプーンネイルになりやすい傾向があり、鉄剤を飲めば治ります(健診の貧血と鉄)
感染などで起こる爪の変化
- 緑色の爪(グリーンネイル):緑膿菌という細菌によるものです。爪が浮いて湿った爪の下や、ジェルネイルなどの付け爪と自分の爪のすき間で増えることがあります。浮いた部分を切って乾燥させれば、薬を使わなくても治ることが多いです
- 爪の根元が赤くはれ、表面がでこぼこ:水仕事の多い人に多い、カンジダ(カビの一種)などによる慢性爪郭炎。水仕事のあとに手を乾かすことが大事です。根元が赤くはれて痛みが強いのは、細菌による急性の爪郭炎(ひょうそ)です
巻き爪と陥入爪
- 陥入爪:爪のわきが肉に食いこみ、赤くはれて強く痛む状態。足の親指に多く、深爪で残った爪のとげが刺さることが原因になりがちです。食いこんでいる部分の爪だけを切ると、すみやかに治っていきます
- 巻き爪:爪が内側に巻いて、前から見ると筒のように見える状態。つま先が窮屈な靴が原因のひとつです。矯正の治療は基本的に自由診療です(靴の選び方)
ジェルネイルの注意
- 爪は1日に0.1mmくらい伸びるため、1か月ほどで根元にすき間ができます。付けかえのたびに削ると、自分の爪(厚さ0.5mm前後)がだんだん薄くなり、削りすぎると出血することもあります
- 付け爪とのすき間で緑膿菌が増えることもあります

メル美緑色の爪は、浮いたところを切って乾かせばいいんだ。しばらくジェルネイルはお休みしよう。
まとめ
- ばち状指は心臓・肺の病気のサインのことも。検査を
- 大人の爪の黒い縦すじは、まれにメラノーマ。色や幅の変化に注意
- スプーンネイルは爪の切り方・指先の力・鉄欠乏性貧血
- 緑色の爪は緑膿菌(ジェルネイルのすき間でも)。乾燥が大事
- 陥入爪は深爪が原因になりがち、巻き爪はきつい靴が原因のひとつ
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 爪の病気(Q1・Q3・Q7・Q8・Q10・Q15・Q16・Q20・Q22). https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/index.html (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。