安い「互換バッテリー」は大丈夫?ネットで買った電動アシスト自転車・電動工具・掃除機の非純正バッテリーから出火。一部の電池の電圧しか見ていないつくりで過充電に。メーカーのお知らせとリコールを確認【NITE】
電動アシスト自転車や電動工具、コードレス掃除機のバッテリーは、純正品だと高いので、ネット通販の安い「互換バッテリー(非純正品)」が気になる人も多いはず。NITE(製品評価技術基盤機構)によると、ネットで買った非純正バッテリーを充電中に出火した例や、初めての充電で出火してやけどをした例、機器につけたまま保管していたら突然動いて出火した例がありました。非純正品の中には、すべての電池の電圧を見張れないつくりのものや、品質管理が不十分なものがあり、事故のあと事業者に連絡できないこともあります。機器のメーカーのお知らせとリコールを確認しましょう。

プレ男電動工具のバッテリー、純正品は高いんだよね。ネットの「互換バッテリー」なら半額以下だよ!

メル美非純正のバッテリーから火が出た例を、NITEがまとめてるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は非純正バッテリー(互換バッテリー)です。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジン Vol.456「非純正バッテリーの事故」(2024年7月9日)をもとにまとめました。
こんな事故がありました
- 電動アシスト自転車:ネット通販で買ったバッテリーを、自転車から外して充電していたら出火し、床が焼けた。非純正バッテリーの中でショートが起き、熱くなったと考えられます
- 電動工具:ネット通販で買ったバッテリーを、買って初めて充電していたら、異音がして出火し、使っていた人がやけど。保護回路の設計が悪く、すべての電池セルの電圧を見張れないつくりだったため、一部のセルが充電しすぎの状態になったと考えられます
- コードレス掃除機:ネット通販で買ったバッテリーを、掃除機につけたまま保管していたら、突然動きだして出火。保護回路が熱くなって出火したと考えられます(リコールが行われている製品でした)

プレ男使ってなくても、つけたまま置いておくだけで燃えた例もあるのか…。
10年で235件、ほとんどが火災
- 消費者庁(経済産業省・NITEと同時発表、2024年6月27日)によると、2014〜2023年の10年間に集められた製品事故情報のうち、非純正バッテリーによる事故は235件。そのうち227件が火災になり、建物が全焼した事故もありました
- バッテリーには燃えやすい電解液が入っていて、いったん発火すると大きな火災になるおそれがあります。「低価格」でも、安全対策や品質管理が不十分な「高リスク」のものがまじっていることを知っておきましょう
非純正バッテリーのリスク
1. 異常のときに安全装置が働かないことがある
- 非純正バッテリーの中には、純正品にくらべて安全対策が劣るものがあり、過充電を防ぐ装置などが異常のときに働かないおそれがあります
- 安全対策がしっかりしたバッテリーは、すべての電池セルが決められた電圧で充電されるよう見張られていますが、劣るものは一部しか見張っていないことがあります
2. 品質管理が不十分で、ふつうに使っていても事故になることがある
- 電池の中に異物がまじっていたり、回路の部品に不良品が使われていたりする製品もあります
3. 事故のあと、対応や補償を受けられないことがある
- 販売した事業者に連絡しようとしても電話番号などが書かれていない、連絡できても対応してもらえない、日本語が通じない、ということがあります
使う前に確かめること
- 機器のメーカーのホームページに、非純正品についての注意が出ていないか確かめる
- 使っているバッテリーがリコールの対象でないか確かめる(NITEの「SAFE-Lite」、経済産業省・消費者庁のリコール情報)。対象なら、不具合がなくてもすぐに使うのをやめ、販売店や製造・輸入事業者に相談する

非純正バッテリーの中には、すべての電池の電圧を見張れないつくりのものや、品質管理が不十分なものがあります。機器のメーカーのお知らせと、リコールの情報を確かめましょう。
ネットで買う前のチェックはネットで家電を「ポチる」前に、中古品の注意はフリマ・おさがりの家電は「5つのチェック」から、モバイルバッテリーはモバイルバッテリーの発火を防ぐへ。

プレ男まずは工具のメーカーのサイトで、非純正品のお知らせを見てみる。

メル美安さだけじゃなくて、「何かあったとき連絡できるか」も大事だね。
充電器のつかい回しの注意は、防災用の充電式ライト、ほかの機器の充電器で充電していない?へ。
電動工具そのものの安全な使い方は、DIYの電動工具、軍手はNG?へ。
大掃除のシュレッダー・掃除機・脚立の注意は、シュレッダーに潤滑スプレーで爆発へ。
まとめ
- 非純正バッテリーの事故は10年で235件、うち227件が火災(消費者庁)
- ネットで買った非純正バッテリー(電動アシスト自転車・電動工具・掃除機)から出火した例
- 一部の電池しか電圧を見張れないつくりで過充電、つけたまま保管中に出火した例も
- 安全装置が働かない、品質管理が不十分、事故のあと連絡できないことがある
- 機器のメーカーのお知らせとリコールを確認
参考文献
- 製品評価技術基盤機構(NITE). 製品安全情報マガジン Vol.456「非純正バッテリーの事故」(2024年7月9日). https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2024fy/vol456_240709.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 消費者庁. 「低価格・高リスク」の非純正バッテリーに注意~建物が全焼に至った火災も~(2024年6月27日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_077/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。