
メル美バイトが減って、生理用品を買うのもきついって話してる友だちがいるの。ナプキンを長く使ったり、トイレットペーパーで代わりにしたりしてるみたい。

プレ男それって体によくないんじゃないかな。どこかで助けてもらえないのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、生理用品が手に入らないとき(生理の貧困)の話です。厚生労働省の「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」(2022年2月実施)と、厚生労働省研究班の「ヘルスケアラボ」の「生理用品」をもとにまとめました。生理用品に困ることは、あなたのせいではありません。
8.1%が「苦労したことがある」
厚生労働省の調査(全国の18〜49歳の女性3,000人、インターネット調査)によると、
- 新型コロナの流行以降(2020年2月ごろ以降)に、生理用品の購入・入手に苦労したことが「よくある」「ときどきある」人は8.1%(244人)でした
- 18・19歳、20代で多く、世帯収入が低いほど多くなっていました
- 理由は、「自分の収入が少ないから」37.7%、「自分のために使えるお金が少ないから」28.7%、「ほかのことにお金を使わなければならないから」24.2%など、お金の理由が多くなっていました
がまんの方法が、体に負担をかける
同じ調査で、苦労したことがある244人のうち、
- 交換の回数を減らす(長い時間使う):50.0%
- トイレットペーパーやティッシュで代用:43.0%
- タオルやガーゼなどの布で代用:24.6%
- こうした不衛生と考えられる方法を1つ以上とっていた人は61.9%(151人)でした
その151人のうち、生理用品が手に入らないときに、
- かぶれを経験したのは73.5%、かゆみは71.5%
- おりものの量や色の異常は53.0%、外陰部の赤みや悪臭は51.0%
- 腟の中に入れたものがとれないも、30.5%(よくある8.6%、ときどきある21.9%)でした
ヘルスケアラボも、生理用品を替えなかったり、長い時間使ったりすると、かゆみ・かぶれ・おりものの異常だけでなく、腹膜炎や不妊など重い健康障害の原因になることもあるとしています。トイレットペーパーなどをふだんから代わりに使うのもよくないとしています。生理用品の種類と正しい使い方は、生理用品の選び方と、タンポン・月経カップの「トキシックショック症候群(TSS)」にまとめています。

腟の中に入れたものがとれなくなったときや、においの強いおりもの、熱があるときは、はずかしがらずにすぐ婦人科へ。生理用品に困っていることも、相談していいんです。
こころや生活にも影響する
厚生労働省の調査によると、生理用品の購入・入手に苦労したことがある人は、
- こころの不調をはかる尺度(K6)で、10点以上(心理的な苦痛が強い可能性)の人が69.3%で、苦労したことがない人(31.1%)の2倍以上でした
- 「遊びの予定をあきらめる」40.1%、「家事・育児・介護が手につかない」35.7%、「学業や仕事に集中できない」34.1%、「学校や職場を遅刻・早退・欠席する」26.2%なども経験していました
無料でもらえるところがある
- ヘルスケアラボによると、自治体、NPO、企業などが生理用品を無料で配っていることがあります。困ったときは、住んでいる市区町村や都道府県に問い合わせてみましょう
- 学生なら、学校の保健室で生理用品をもらえることもあります
- でも、厚生労働省の調査では、苦労したことがある人の49.6%が、地域で無料の配布があるか「分からない」と答えていました
(更新)内閣府男女共同参画局の「『生理の貧困』に係る地方公共団体の取組」の第5回調査(2024年10月1日現在)では、取組を実施している(実施した・検討している)ことが把握された地方公共団体は926団体でした(第4回の2023年7月18日時点は950団体)。調達の方法は予算措置がもっとも多く、次いで防災備蓄でした。各自治体の最新の情報がすべて把握されているわけではないとされています。お住まいの自治体の取組は、内閣府の一覧(PDF)や自治体のページで確かめてください。

プレ男半分の人が、無料でもらえるかどうか知らないんだ。友だちに「役所や保健室に聞いてみたら」って伝えてみよう。
まわりの人にできること
- 困っていることを責めない、詮索しない
- 自治体や学校の窓口のことを、さりげなく伝える
生活全体が苦しいときは、住んでいる自治体の生活の相談窓口にも相談できます。
まとめ
- 18〜49歳の女性の8.1%が、生理用品の購入・入手に苦労したことがある(2022年、厚生労働省)
- 長く替えない、紙や布で代用すると、かぶれ・かゆみ・おりものの異常などの原因に
- 自治体・学校・民間団体で無料でもらえることがある。市区町村や保健室に聞いてみて
- 困っていることは相談していい。つらい生理には生理休暇も
参考文献
- 厚生労働省. 「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」結果概要(調査期間:2022年2月3日〜6日、PDF). https://www.mhlw.go.jp/content/000919897.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省研究班 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ. 生理用品(監修:国立成育医療研究センター、最終更新日:2026年5月22日). https://w-health.jp/monthly/sanitary_items/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 内閣府男女共同参画局. 「生理の貧困」に係る地方公共団体の取組(第5回調査、2024年10月1日現在、PDF). https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/kenko/periodpoverty/pdf/5-1.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。