
メル美月経カップが気になってるの。タンポンも使うけど、入れっぱなしで寝ちゃうこともあって…。

プレ男生理用品にも、気をつけなきゃいけない病気があるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、生理用品の種類と、タンポンや月経カップで気をつけたいトキシックショック症候群(TSS)の話です。TSSはとてもまれですが、知っていれば防げて、早く気づける病気です。
生理用品の種類
英国NHSは、主な生理用品として次のものをあげています。
| 種類 | どんなもの? |
|---|---|
| ナプキン | 下着に貼って、血を吸いとる。量に合わせてサイズを選べる。洗って使えるものもある。量が少ない日はおりものシート |
| タンポン | 腟の中に入れて、外に出る前に血を吸いとる。アプリケーター(筒)つきと、指で入れるものがある。ひもを引いて取り出す |
| 月経カップ | シリコン製のカップを腟の中に入れて、血をためる。洗ってくり返し使える |
| 吸水ショーツ | 吸収する布でできた下着。洗ってくり返し使える |
出典:NHS「Periods」
- NHSによると、タンポンを正しく入れると、入っている感じはしません。違和感や痛みがあるときは、正しく入っていないかもしれません
- タンポンが腟の中でなくなる(奥に行ってしまう)ことはありません。腟がしっかり支えているからです
トキシックショック症候群(TSS)とは?
- 日本衛生材料工業連合会によると、TSSは、黄色ブドウ球菌がつくる毒素で起こる急な病気です
- 黄色ブドウ球菌は、鼻、皮膚、腟などにもよくいる菌で、ふつうは何も起こしません。TSSを起こすのは、毒素をつくる菌だけで、発症はきわめてまれです
- NHSは、TSSはまれだけれど命にかかわる病気で、症状が急に進むため、すぐに治療が必要だとしています
- TSSは、タンポンや月経カップのほか、避妊用のペッサリー、出産のあと、感染した切り傷・やけどなどでも起こります。男性や子どもでも起こりえます

メル美入れっぱなしで寝ちゃうの、やめたほうがよさそう…。
予防:タンポン・月経カップの使い方
日本衛生材料工業連合会は、タンポンについて次のことを呼びかけています。
- 使う前に、手を清潔にする
- 長時間の使用は避け、1日に3回以上取り替える。1日じゅうタンポンだけで過ごさず、ナプキンと交互に使う
- ひもは切らずに、体の外に出しておく
- 使ったタンポンは必ず取り出す。生理が終わったら、最後のタンポンを必ず取り出す
- 一度に2つ以上入れない
- 生理日以外は使わない
NHSも、タンポンや月経カップは、手を洗い、説明書どおりに使い、必要以上・推奨以上に長く入れたままにしないようすすめています。月経カップの交換や洗い方は、製品の説明書にしたがってください。

タンポンや月経カップを使っていて、急な高熱や発疹が出たら、すぐに取り出して受診してください。TSSはまれですが、急に進みます。
こんな症状が出たら、すぐに取り出して受診
NHSは、TSSの症状として次のものをあげています。
-
高い熱、寒気やふるえ
-
筋肉の痛み、手足や全身の強い痛み
-
紙やすりのような、ざらざらした発疹(赤く見える)
-
手のひら、足の裏、舌、白目が真っ赤になる
-
吐き気、嘔吐、下痢
-
めまい、頭がぼんやりする
-
皮膚が腫れたり、むけたりする
-
タンポンや月経カップを使っていたら、すぐに取り出し、使っていたことを医師に伝えてください。日本衛生材料工業連合会は、取扱説明書を持って産婦人科などを受診するようすすめています
-
NHSは、意識がおかしい・ろれつが回らない、息が苦しい、唇や皮膚が青白い、押しても消えない発疹、広い範囲の皮膚がむけるときは、すぐに救急車を呼ぶか救急外来へとしています。自分で運転して行かないように
-
治療は、入院して抗菌薬、点滴、血圧を保つ薬などで行います(NHS)
-
一度TSSになった人は、またなりやすいとされています
生理用品が買えない・手に入らないときのことは、生理用品が手に入らないとき(生理の貧困)にまとめています。
まとめ
- 生理用品は、ナプキン、タンポン、月経カップ、吸水ショーツなど。自分に合うものを
- タンポン・月経カップでは、まれにトキシックショック症候群(TSS)が起こる
- タンポンは1日3回以上取り替え、ナプキンと交互に。生理が終わったら必ず取り出す。生理日以外は使わない
- 急な高熱、ざらざらした発疹、手のひらや足の裏が真っ赤などがあれば、すぐに取り出して受診
参考文献
- 日本衛生材料工業連合会. タンポンについて(タンポンを正しくお使いいただくために、TSSのQ&A). https://www.jhpia.or.jp/product/tampon/tampon3.html (閲覧日:2026年10月4日)
- NHS. Toxic shock syndrome. https://www.nhs.uk/conditions/toxic-shock-syndrome/ (閲覧日:2026年10月4日)
- NHS. Periods. https://www.nhs.uk/conditions/periods/ (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。