
メル美友だちの赤ちゃん、いつも同じほうを向いて寝ていて、頭の後ろが片方だけ平らになってきたんだって。「そのうち治るよ」って言われたけど、ほんと?

プレ男仰向けで寝かせるのが安全って聞くけど、頭のかたちも気になるよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、赤ちゃんの頭のかたちのゆがみ(斜頭)の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No113 新生児のケア・アップデート」(医師向け)の「位置的頭蓋変形(斜頭症)」をもとにまとめました。
生後2〜3か月の20〜30%に
研修ノートによると、
- SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防のための仰向け寝で、向き癖によって頭がゆがむ「位置的頭蓋変形(斜頭)」がふえています
- 生後2〜3か月の時点で20〜30%に見られ、月齢とともに減ります(日本での頻度は不明です)
- 同じところがくり返し圧迫されると平らになり、平らになると頭がおさまりやすいので、ますます向き癖が強くなり、さらに平らになるという悪循環になります
仰向け寝はSIDSのリスクを下げるために大切です。安全な寝かせ方は、赤ちゃんが安全に眠れるようにを見てください。
なりやすい赤ちゃん
研修ノートでは、男の子、第一子、早く生まれた赤ちゃん、粉ミルクだけで育つ赤ちゃん、首のかたむき(斜頸)、タミータイムが少ない(1日3回以下)、仰向け寝での向き癖などをあげています。
予防と改善
研修ノートによると、
- 生後1〜2か月は骨がやわらかく、首もすわっていません。向き癖で後頭部の同じところが圧迫されつづけるのを避けることで、重くなるのを防ぎ、改善が期待できます
- 寝る向きを変える、タミータイム(赤ちゃんがよく起きていて、親がしっかり見ているときに腹ばいで過ごすこと)などが役立つとされています

頭のかたちのゆがみは、生後1〜2か月のうちに、寝る向きを変えたり、起きているときに腹ばいで過ごしたりすることで、重くなるのを防ぐことが期待できます。気になるときは、早めに健診で相談してください。
(更新)こども家庭庁の「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」のページ(2026年10月12日閲覧)では、睡眠中の窒息のリスクを下げるポイントとして、寝具は硬めで平らなもの(やわらかいクッションや傾斜のあるマットレスは避ける)、寝床には何も置かずにすっきりと(ぬいぐるみやタオルなどは窒息のリスクにつながる)などをあげています。ドーナツ枕など頭の形のための枕について、このページは直接ふれていません。
様子をみていていい?
研修ノートによると、
- 月齢が進んで重くなると、自然に治るのはむずかしくなります
- 重くなって3〜4か月ごろをすぎると、親の工夫で改善させるのはむずかしく、7〜8か月以降はヘルメットによる治療でも矯正がむずかしくなるとしています
- 3か月以降に重くなった場合は、ヘルメットによる矯正が治療の選択肢になります
- 上から頭を見ると変形がわかりやすく、耳の位置がずれているときは重いと考えるとしています
- 1か月健診では、「放っておいていい」と安易に言わず、頭を診察してアドバイスし、早めに専門家の受診をすすめることも選択肢としています

プレ男「そのうち治る」と様子をみすぎると、時期をのがしてしまうこともあるんだね。
放っておくと
研修ノートでは、頭のゆがみにともなって、視力の問題、めがねがかけにくい、かみ合わせやあごの問題、首のかたむき、姿勢のくずれなどが起こりうること、見た目による心の負担の原因になることもあるとしています。
まとめ
- 仰向け寝の向き癖で、生後2〜3か月の20〜30%に頭のゆがみ
- 生後1〜2か月のうちに、寝る向きを変える、タミータイムで予防・改善
- 3〜4か月をすぎると、自分たちで直すのはむずかしい
- 重い場合は、3か月以降にヘルメットによる矯正も
- 気になったら、早めに健診で相談
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No113 新生児のケア・アップデート「9.位置的頭蓋変形(斜頭症)」((1)発生頻度〜(8)1か月児健康診査で親に相談された時の対応). https://www.jaog.or.jp/notes/note21841/ (閲覧日:2026年10月12日)
- こども家庭庁. 乳幼児突然死症候群(SIDS)について. https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kenkou/sids/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。