大人の教養An Evening of Culture

第六幕Act VI — The Archive

七支刀(しちしとう)奈良・石上神宮に1000年以上伝わる、7つに枝分かれした不思議な形の国宝の刀。明治のはじめ、宮司がさびを落とすと金の文字が。百済の王から贈られたらしいが、銘文の読み方はいまも論争中

No.1912026年10月22日

奈良県天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)に1000年以上伝わる国宝「七支刀」は、枝分かれした独特な形の刀です。観光庁の多言語解説文データベースによると、1870年代までは珍しい鉾と思われていましたが、宮司の菅政友(かんまさとも)がさびを落として、刀身の両面に金象嵌の銘文を見つけました。銘文は腐食で一部読めず、1世紀以上も解釈が分かれていますが、朝鮮半島の百済の王からの贈り物だったことを示すようです。『日本書紀』神功皇后紀52年には、百済の使いが「七枝刀一口」を献じたとあり、これが七支刀なら4世紀後半のものになります。もっとも細いところは数ミリで、ふだんは空調管理された保管庫にあり、めったに出されません。

目次
  1. プロフィール
  2. 鉾だと思われていた(観光庁の解説より)
  3. 何が書いてある?(観光庁の解説より)
  4. 『日本書紀』の「七枝刀」
  5. もうひとつのなぞ:形
  6. 石上神宮ってどんなところ?(公式サイトより)
  7. まとめ

プレ男ゲームに出てくる、枝がいっぱい生えた剣「七支刀」って、本当にあるの?

メル美奈良の神社に本物があって、国宝なんだって。しかも、さびの下からなぞの文字が見つかったの。

今回は、奈良県天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)に伝わる国宝「七支刀」(しちしとう)です。観光庁の多言語解説文データベースの解説「Shichishitō Sword」(石上神宮地域多言語解説整備推進協議会)、石上神宮の公式サイト、『日本書紀』巻第九(神功皇后紀)の原文(ウィキソースの翻刻)で確かめました。

プロフィール

項目 内容
名前 七支刀(しちしとう)
形 刀身から枝が分かれた、独特な形(英語の解説では「7つに枝分かれした剣」)。もっとも細いところは数ミリしかない
文字 刀身の両面に、金象嵌の銘文
伝わるところ 石上神宮(奈良県天理市布留町)。1000年以上、神宮に収められてきた
文化財 国宝
見られる? 古くこわれやすいため、空調管理された保管庫からめったに出されない

鉾だと思われていた(観光庁の解説より)

プレ男さびをとったら、金の文字!さっきの稲荷山の鉄剣と似てるね。

何が書いてある?(観光庁の解説より)

『日本書紀』の「七枝刀」

8世紀にできた『日本書紀』の巻第九(神功皇后紀)には、神功皇后の52年の9月のこととして、こう書かれています(ウィキソースの翻刻より)。

五十二年秋九月丁卯朔丙子、久氐等從千熊長彦詣之。則獻七枝刀一口・七子鏡一面、及種々重寶。

メル美1300年前の歴史書に出てくる刀が、いまも神社にあるかもしれないって、ロマンだね。

もうひとつのなぞ:形

石上神宮ってどんなところ?(公式サイトより)

観光庁の解説によると、七支刀の銘文は1870年代に宮司の菅政友がさびを落として見つけたもので、百済の王からの贈り物だったことを示すようです。

まとめ


参考文献

  1. 観光庁. 地域観光資源の多言語解説文データベース「Shichishitō Sword」(石上神宮地域多言語解説整備推進協議会). https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/en/R6-00143.html (閲覧日:2026年10月22日)
  2. 石上神宮. ご由緒. https://www.isonokami.jp/about/index.html (閲覧日:2026年10月22日)
  3. 石上神宮. 布都御魂大神(神話にみる石上神宮の神様). https://www.isonokami.jp/shinwa/shinwa1.html (閲覧日:2026年10月22日)
  4. 舎人親王ほか. 日本書紀 卷第九(神功皇后紀). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%2F%E5%8D%B7%E7%AC%AC%E4%B9%9D (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。