
プレ男寝不足の週は、なぜか夜中にラーメンが食べたくなるんだ。気のせいかな?

メル美睡眠と太りやすさって、関係があるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、睡眠と生活習慣病の話です。厚生労働省のe-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」(2025年6月1日更新)をもとにまとめました。
数日の寝不足で、体はこう変わる
健康な人でも、十分に眠った日にくらべて、睡眠不足が数日続くだけで、次のような変化が起こることがわかっています。
- 食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減り、食欲を高めるホルモン(グレリン)が増える → 食欲が増える
- インスリンが効きにくくなる → 同じ食事でも血糖が高くなる
- 夜に下がるはずの血圧が高止まりする

プレ男寝不足で夜中にラーメンが食べたくなるのは、ホルモンのせいでもあったんだ。
慢性の寝不足は生活習慣病のもと
- 慢性的な睡眠不足の人は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高く、さらに狭心症・心筋梗塞・脳梗塞にもなりやすいことが明らかになっています
- そのため、米国心臓協会は、心臓や血管の健康のためのチェックリストに、これまでの7つ(食事、運動、血糖、体重、血液の脂質、血圧、禁煙)に加えて「適切な睡眠時間」を追加しました
交替勤務と「夜食べると太る」
- 交替勤務では、体温やホルモン、代謝などの体のリズムと生活時間がずれやすく、胃腸の障害、高血圧、糖尿病、脂質異常症、がんなどのリスクが高いことが知られています
- 夜には、体内時計を調整する遺伝子からできる脂肪をため、分解を抑えるたんぱく質が活発になります。「夜食べると太る」という経験は、科学的にも正しかったといえます(夜勤・交替制勤務と眠り、夜勤の日の食事)
不眠・睡眠時無呼吸も
- 睡眠時無呼吸の人は、夜に何度も呼吸が止まることで、低酸素や血管の収縮、炎症、インスリンの効きにくさなどが進み、5〜10年後に高血圧・心不全・心臓病・脳の血管の病気になりやすくなります(睡眠時無呼吸症候群)
- 不眠症状(寝つけない、夜中や朝早くに目が覚める)のある人は、よく眠れている人にくらべて糖尿病になるリスクが1.5〜2倍になることが知られています

睡眠不足が数日続くだけで、食欲が増え、血糖や血圧が上がりやすくなります。慢性的な睡眠不足や睡眠障害は、糖尿病や高血圧、心臓病のリスクを高めます。
生活習慣を見直しても改善しないときは
- 不規則な食事、運動不足、ニコチン、お酒の飲みすぎは、睡眠を悪くします。これらを改善することは、よい睡眠を保つことにもつながります
- 生活習慣を見直しても睡眠の症状がよくならないときは、睡眠障害の可能性があります。自分の睡眠に疑問を感じたら、かかりつけ医か睡眠専門医に相談しましょう(睡眠の基本)

メル美夜中のラーメンをがまんするより、まず早く寝るほうが近道かもね。
まとめ
- 数日の寝不足で食欲が増え、血糖・血圧が上がりやすくなる
- 慢性の寝不足は糖尿病・高血圧・心臓病・脳梗塞のリスクを高める
- 米国心臓協会は健康の指標に「適切な睡眠時間」を追加
- 不眠の人は糖尿病のリスクが1.5〜2倍、睡眠時無呼吸は5〜10年後の高血圧・心臓病に
- 生活を見直しても改善しなければかかりつけ医・睡眠専門医へ
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. 睡眠と生活習慣病との深い関係(最終更新日:2025年6月1日). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-02-008.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。