
プレ男筋トレは続けてるけど、駅の階段を上るだけで息が切れるんだよね。見た目は鍛えてるのに…。

メル美筋肉と「スタミナ」って、別ものなのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、スタミナ(全身持久力)と健康の話です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事「なぜ全身持久力が必要なのか」(立命館大学・真田樹義教授)をもとにまとめました。
スタミナ=全身持久力
- 「スタミナがある」「粘り強い」というときの力が全身持久力。長い時間、体を動かし続けられる能力のことです
- 学校では800m走などのタイムで評価しますが、その日の体調や気持ちに左右されやすいため、運動生理学では最大酸素摂取量という指標で評価します
- 最大酸素摂取量は「1分間に体に取りこめる酸素の最大量」。心臓のポンプの働き、血液の運搬、筋肉、肺などがかかわるため、いわば全身の総合力です
全身持久力が高い人は、心血管の病気や死亡が少ない
- 最大酸素摂取量が多い人は、心血管の病気になる率や死亡率が低いことが、いくつかの研究で明らかになっています
- 全身持久力が低い人は、高い人とくらべて死亡リスクが2倍程度高かったという研究結果もあります
- 理由のひとつは、全身持久力とふだんの身体活動量に強い関係があるためと考えられます。体をよく動かしていれば、肥満の予防、インスリンの効きをよくする、動脈硬化の予防など、生活習慣病の予防に役立ちます
- また、全身持久力が高い人はエネルギーの余裕(予備力)が大きく、同じ動きでもより楽に体を動かせます

プレ男階段で息が切れるのは、スタミナの「予備力」が少ないサインなのかも…。

全身持久力が高い人ほど、心血管の病気や死亡が少ないことが研究で示されています。筋トレとあわせて、有酸素運動も取り入れてみましょう。
全身持久力を高めるには、有酸素運動
- 有酸素運動とは、リズミカルで長く続けられる運動。ジョギング、サイクリング、速歩など
- 目安は「ハアハア」というリズミカルな呼吸。立ち止まって「ゼイゼイ」と肩で息をするような運動は、それより強い無酸素運動です
- なかでも速歩は、誰でも手軽に、安全に始められるのでおすすめです
- まずは今より10分多く体を動かす、1日10分・1,000歩の歩く習慣から

メル美ひと駅手前で降りて、少し早歩きで帰るところから始めてみようか。
筋トレとの組み合わせ
まとめ
- スタミナ=全身持久力。指標は最大酸素摂取量(全身の総合力)
- 全身持久力が高い人は心血管の病気・死亡が少ない。低い人は死亡リスクが2倍程度という研究も
- 高めるには有酸素運動。目安は「ハアハア」、手軽なのは速歩
- 筋トレ+有酸素運動+座りすぎを減らす
参考文献
- 真田樹義. なぜ全身持久力が必要なのか -健康と全身持久力の関連性. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2022年7月21日最終確認). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-04-004.html (閲覧日:2026年9月29日)
- Kodama S, et al. Cardiorespiratory fitness as a quantitative predictor of all-cause mortality and cardiovascular events in healthy men and women: a meta-analysis. JAMA. 2009;301(19):2024-35.
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。