基礎知識2026年10月12日

イングランドの梅毒(UKHSA、2025年12月):早期梅毒は9,535件で1940年代以来の多さ。2015年から、異性と性行為をする女性で3倍、男性で2倍以上に。異性間では検査がまだ少ない

イングランドの梅毒について、英国保健安全保障庁(UKHSA)の報告「Tracking the syphilis epidemic in England: 2015 to 2024」(2025年12月10日)をもとにまとめました。2024年の早期梅毒(うつしやすい時期の梅毒)は9,535件で、1940年代以来の多さでした。66%は男性同士で性行為をする人ですが、2015年から2024年に、男性と性行為をする女性では204%、女性と性行為をする男性では132%ふえました。男性同士で性行為をする人では、検査がふえて陽性率が下がった一方、異性間では検査がコロナ前の水準に戻っておらず、陽性率は上がっています。女性の梅毒は若い年代に多いのも特徴です。

目次
  1. 早期梅毒は1940年代以来の多さ
  2. 男性同士が66%、でも異性間でふえている
  3. 検査の差が、ふえ方の差に
  4. まとめ

プレ男イギリスでも梅毒がふえてるんだよね。男性同士の話だと思ってたけど、ちがうの?

メル美異性間でもふえているなら、わたしたちにも関係ある話だよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、イングランドの梅毒の話です。英国保健安全保障庁(UKHSA)の「Tracking the syphilis epidemic in England: 2015 to 2024」(2025年12月10日)をもとにまとめました。イングランドの性感染症全体は、イギリス(イングランド)の性感染症(2024年)を見てください。

早期梅毒は1940年代以来の多さ

UKHSAによると、

男性同士が66%、でも異性間でふえている

UKHSAによると、

イングランドでは、男性同士で性行為をする人の梅毒の増加はゆるやかになった一方、異性間の男女で梅毒がふえ、検査はまだ少ない状態です。

検査の差が、ふえ方の差に

UKHSAによると、

プレ男検査をちゃんと受けている人たちでは陽性率が下がって、検査が少ない人たちでふえているんだね。

症状のない梅毒については症状がないのに梅毒(無症候梅毒)、ヨーロッパの梅毒はヨーロッパの梅毒と淋菌、だれに多い?(ECDC、2024年)を見てください。

イギリスの梅毒対策の計画(2026〜2029年)は、イギリスの梅毒対策計画(UKHSA、2026〜2029年)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. UK Health Security Agency. Tracking the syphilis epidemic in England: 2015 to 2024(10 December 2025). https://www.gov.uk/government/publications/tracking-the-syphilis-epidemic-in-england/tracking-the-syphilis-epidemic-in-england-2015-to-2024 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。