テストステロン2026年10月12日

男性ホルモン(テストステロン)は体で何をしている?:95%以上は精巣でつくられ、筋肉・骨・血液・勃起・排尿・脳にまで働く。減ると汗やほてり、眠りの悩み、集中力の低下、筋肉の減少、内臓脂肪の増加などが出ることも

日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)によると、男性ホルモン(アンドロゲン)の95%以上は精巣でつくられ、主なものはテストステロンです。思春期のひげや声変わり、筋肉の増加などのほか、大人になっても筋肉の維持、骨の成長と維持、骨髄での赤血球づくり、勃起、精子づくり、排尿、性欲など、全身に働きます。そのため、年齢とともに精巣の働きが落ちると影響もさまざまで、LOH症候群では発汗やほてり、睡眠障害、記憶・集中力の低下、筋肉量と筋力の低下、骨量の低下などがみられます。テストステロンが低いことは内臓脂肪や2型糖尿病、メタボリックシンドロームとも関係しています。

目次
  1. どこでつくられる?
  2. 全身で働いている
  3. 減ると、どんな症状が?
  4. まとめ

プレ男男性ホルモンって、ひげとか筋肉とか「男らしさ」のホルモンでしょ?

メル美見た目だけじゃなくて、体の中でも何か働いているのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、男性ホルモン(テストステロン)の働きの話です。日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)の「テストステロンの産生と生理作用」「身体症状」の章をもとにまとめました。

どこでつくられる?

全身で働いている

テストステロンを受け取る「受容体」は、生殖器だけでなく、脳・血管・神経などにも広く分布しています。

場所 主な働き(手引きより)
思春期の変化 ひげや体毛、声変わり、肩幅や筋肉の増加、皮脂の増加。大人になってもこれらの維持に働く
脳 性欲の維持、攻撃的な行動。一部の認知の力に関係するとされる
精巣 精子づくりを助ける
男性機能 勃起や射精にかかわる。勃起のしくみには十分なテストステロンが必要
骨 骨の成長と成熟。テストステロンと、そこから変わるエストロゲンの両方が大切
筋肉 筋肉を増やす。加齢で男性の筋肉がより減るのは、男性ホルモンの低下の関係が大きいと考えられる
骨髄 赤血球をつくるのを促す。思春期以降、ヘモグロビンは15〜20%増え、成人男性は女性より高い
前立腺 発達と働きに必要。前立腺肥大症や前立腺がんとも関係
尿路 膀胱などに働き、テストステロンが高いほど排尿の症状がよいという報告も

プレ男骨や血液、おしっこにまで働いているんだ。「男らしさ」だけじゃないんだね。

減ると、どんな症状が?

テストステロンは、筋肉・骨・血液・勃起・排尿など全身に働いています。そのため、年齢とともに減ると、影響もさまざまになります。

メル美疲れやすさや汗、眠りの悩みが続くときは、ホルモンのことも頭に入れておくといいね。

まとめ


参考文献

  1. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会 LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き作成委員会. LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き(2022年12月). 3 テストステロンの産生と生理作用、4 身体症状. https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。